『なんだか、気持ちが乗らないんだ。iPodも無くしちゃうし、どこかナイーブになってる自分がいる』
「バカだなぁ、全部お前のせいじゃないか。iPodなんてお金さえありゃカバーできるだろ。まぁ、今のお前には厳しいことかもしれないが」
『うん…。』
「なにが心配なんだ?」
『2倍、って倍率は確かに怖いものであるけれども、自分次第では限りなく1に近づけると思うんだ』
「まぁ、メディアコムも4倍だったしなぁ」
『でも、4回の面接に臨むにあたって自分の底の浅さが露呈されそうな気がして…。少なくとも、現時点ではゼミの基準には達していない…』
「かと言って、今更大幅な能力の向上は望めないしなぁ」
『だからこそ、細かいところをコツコツ詰めてかなきゃいけないんだけど、それもいまいち…』
「まぁ、そこは個人の時間の使い方次第だ」
『なんか、燃えないし、このままだと変に悔いが残る。不安のまま臨んだら、絶対にそれが見透かされる』
「うーん」
『着火剤が欲しい。それって外からの刺激だったり、中からの刺激だったり。まぁ、ゼミなんて自分のことだから、内からの刺激でしょう』
「わかってるじゃないか」
『帰ったら、今まで得た刺激を全部思い返そうかな。iPod…。』
「まぁ、もう一回どんな自分になりたいのか考えた方がいいかもね。モチベーションを上げなければっ。とにかく、あと3日後には試験なんだから。コツコツやってきましょう。細かい積み重ねが勝負を分けるはず」
『よしっ!』
オレは菊地凛子かっ


しかも割とガチじゃん



