先日、我が子のイヤイヤぶりに「イライラしすぎて血管きれるかと思いました」と綴った芸能人のブログに数多くの親たちから共感が寄せられ、話題になりました。
確かに、一生懸命やればやるほど、それがうまくいかなかったときの反動は大きくなってしまいますよね。
ですが、感情は湧き出るものではありません。感情はコントロールすることができます。
子どもが、悪気なくイタズラをしてしまって、
ついカッとなって大声で叱ってしまう…
一見、不可抗力的な自然な感情の流れのように思えますが、そうではありません。
多くの親たちは、こうして感情のままについ叱ってしまうのを何とかしたい、と思っているのではないでしょうか。
そうした日々から解放されるためにはまず、あなた自身が、感情は「コントロールできるもの」と気付くことが大前提です。
感情をコントロールするにはまず、「感情」を持った自分の状態全体にも意識を向けてみましょう。これを、ステートといいます。
例えば、「怒り」という感情が出ると、つい自分の頭や体いっぱいに「怒り」が広がってしまい、怒り一色になってしまうかもしれません。
でもここで、「怒り」という感情を持った状態の自分がいる、と考えることが第一歩です。
◯わたしが「怒り」という感情を持っている
×わたしは怒っている
というように、「あなた=怒り」と繋げてしまわないことです。
では、その「怒りを持った状態の自分」を変えるには、どうしたら良いのでしょうか。
【感情コントロールの方法】
①ステートを変える
②リフレーミングする
③「怒りは二次感情」
④ディソシエイトする
⑤「それをすることで、何が得られますか?」
①ステートを変える
ステート、つまり自分の状況を変えるには、環境を変えることが一番です。
「怒り」を抱いたら、まずは立ち上がってみたり、その部屋を出て外の空気を吸ったり、大きく深呼吸してみたり…その瞬間の自分から、ぱっと離脱してみるようなイメージで、その感情を持った自分の状態から抜け出てしまいましょう。
②リフレーミングする
リフレーミングとは、その事象への意味づけを変えてしまうことです。例えば、あなたが一生懸命作った離乳食を、こどもがろくに食べもせずに床にぶちまけてしまったとします。
ここで、ただイライラしたり、怒ったりするのではなく、子どもが床に離乳食をぶちまけた、ということに対して、別のプラスの見方をしてみます。
・少し前までは、母乳をただただ飲んでいるだけだったのに、自分の意思が強くなってきた。成長を感じる。
・もしかして、今はまだ食べたくなかったのかも?さっき遊んでいたところを無理に椅子に座らせたからかもしれない。次から子どもの様子をよく観察するようにしてみよう。
・最近、床の拭き掃除をサボっていたし、ちょうどよかったかも。ついでに、一緒にお掃除ごっこをして遊んでみようかな。
など、その事象に対して、プラスを見つけることはいくらでもできます。
どんな考え方をしようと、起こった事実、事象は変わりません。それであれば、プラスの見方をしてしまった方が、自分が楽です。
③怒りは二次感情
先ほどの例で言えば、子どもが離乳食を床にこぼしてしまったことで、なぜあなたに怒りが芽生えたのでしょうか?
「折角大変な思いをして離乳食を作ったのに!」という「悲しみ」や「疲れ」
「ごはんを食べないと、体調を崩すのでは」といった「心配」
が前提にあり、
その「悲しみ」や「疲れ」、「心配」を生じさせた子どもに対して、「怒り」の感情が生まれたのです。
まずはその自分の一次感情に気付くことです。その上で、子どもに対して「離乳食、床にこぼしちゃったね?(共感)ママはごはんたくさん食べて大きくなってほしいから、あなたが食べないと心配だな。」と伝えましょう。
④ディソシエイトする
感情に支配された状態では、つい視野が狭くなり、物事を冷静に判断することができません。
感情を抱いたら、ぱっとカメラのアングルを切り替えるように、ディソシエイトする癖をつけてしまうことがオススメです。
先の例で言えば、子どもと、床に散らばった離乳食、それを見つめる自分を、斜め上からの視点で客観視してみます。
すると、「生まれて数年しか経っていない小さな子どもが、離乳食をこぼすくらいよくあるよね」「ここで怒っても仕方ないし、笑い話にしてさっさとやることをやっちゃった方が自分が楽だな」と思えてきます。
⑤「それをすることで、何が得られますか?」
最後は、つい怒ったり、怒鳴ったりしたくなったとき、その1秒前に「それをすることで、何が得られますか?」と、自分に問いかけてみてください。
離乳食を床にぶちまけた子どもに対して、「こら!なんてことするの!」…と言うことで、あなたと子どもに何が得られるのでしょうか?
あなたは一時、スッキリするかもしれませんが、後々嫌な気分が残りますし、後片付けしなければいけないことに変わりはありません。
子どもにとっても、遊びたい、今はお腹がいっぱい、物が落ちるのが面白い、と思ってやっただけのことに対して、親から怒られてしまうのです。悲しみ、伝わらない虚無感が残ってしまうこともあります。
イライラして、当たり前!
疲れて、当たり前!
愚痴まみれで、当たり前!
と、言われがちな育児ですが、
「感情のコントロール」を知っているだけで、
あなたも子どもも、お互いがwin-winになる生活にすることができます。
せっかく、人ひとりを育てるという貴重な経験をするのですから、毎日明るく楽しんでしまった方がトクですよね。
