父にさよならしてきました。

時間と空間の中で
誰かが投げた石が
波紋となってひろがっていく
その波紋に反応して
また誰かが石を投げる

誰かが為したことが
この宇宙の記憶となって
広がっていく
共鳴する人に共振する

ご縁があって
出会えた人たち
あるいは、近い所にいて
気付かない人たち
でも僕らはシンクロしている

記憶はつながっている
意識はつながっている
時間はつながっている
空間はつながっている
僕はつながっている
きみとつながっている
きみもつながっている
だれもがつながっている

あなたの投げた石があるから
今の世界がある

もうあなたはいないけど
あなたの良いところも
悪いところも
うまくやれたことも
うまくできなかったことも
僕は全部受け止めよう。

僕らはやがて
灰となって
肉体は朽ちていくけれども

色・受・想・行・識
すべては空であるけれども
空じゃない
無であるけれども
無ではない

誰かの想いは
この宇宙に
消えることなく
共振する

いつか人は気づいたときに
魂が震えて
自分の境界がなくなって
我がなくなって
全てになるのかなぁ

さよなら
またね