　ワイン発祥地のひとつとされる「ジョージア（旧グルジア）」産の赤ワイン。一般的なガラスのボトルではなくて、表面がザラっとした分厚い陶器製。まるで小学生が図工の時間に作った作品のような見た目が何とも言えない趣があり楽しませてくれます。

　世界最古のワインとも言えるピロスマニですが、その歴史とインパクトのあるボトルの見た目とは裏腹に、その味わいは渋みがなく少し甘口の優しい印象です。抽象的な言い方ですが「大地」を感じる味と言ったらいいでしょうか。（想像ですが）ジョージアのブドウ畑が目に浮かんできそうで、発祥の地で作られた素朴な味わいのワインと言った感じで、フランスワインなどとは別物です。

　考えてみたら、ワインほど世界中で生産されているお酒はないんですよね。ですが、日本を含めたアジアの国々ではヨーロッパに比べると、ワインの普及はかなり遅かったですね。やっぱりこれはワイン発祥の地から広がっていった地域が「西」だったことが大きいですよね。

　ただ、紀元前には中国でワイン造りが始まっており、10世紀前後には製造や消費は盛んだったようですが、紹興酒などが盛んに消費されるようになって、徐々にワイン文化は低迷していったそうです。