幸のまにまに〜鈴木千秋の朗読の風〜

幸のまにまに〜鈴木千秋の朗読の風〜

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先日のフェリスの朗読会で、終演後に話しかけて来てくださった方から、作品の選び方やどのように台本を構成しているんですか?と質問されました。
ご自分でも朗読をされていて、ただ10分に集約して読まれているそうで、それは大変なことだなぁと思いました。
でも、ボランティアでデイサービスなどでも読まれているそうなので、それはそれで大切なことかもしれません。

今回の作品は全て私が選んだものです。
選んだポイントは、読後感が明るく、何かしらの元気や感動を聴きにきてくださったお客様にお届けできる作品を、ということ。
そして、それぞれの作品から読み手である彼女たちが、いまの自分を振り返り、考えるきっかけとなるようなものであること、です。
全てのメンバーにとって、そして、私にとって「いまの自分に、できること。」を模索して選んだ作品でした。

新人6人の「セロ弾きのゴーシュ」は、一生懸命努力するゴーシュが、自分の都合で訪ねてきた動物たちから何かを学んで、ヘタだったセロが楽長からも聴衆からも絶賛される音に変わっていきます。多分ひとりよがりだった音に、他者と協調する音が加わったことで、飛躍的に変わっていったと思うんですね。
彼女たちには一生懸命練習するということ、協調してひとつのものを作ってほしいなという思いを込めて、この作品を読んでもらいました。
そして、本番では見事に協調しあってひとつの作品にしてくれていました。



学生のもうひとつの作品「ねこはしる」は、卒業を迎える4年2人に、これから自分で決断していかなくてはならないことが増えていくから、ますます頑張って、というエールを込めました。
黒猫のランと、小さな魚の友情の物語。
でも結末でランは大きな決断を迫られます。それを命を差し出す魚が促して、ランは大きな一歩を進めていきます。
多くのお客様から、この話が一番泣けた、と感想をくださいました。
内容もさることながら、演じた彼女たちの熱演も大きかったように思います。
演じたことで、何かを感じとってくれたようでした。



長くなってしまうので、すずの音が読んだ作品についてはまた後日。

そうそう、私は作品をカットはしますが、新たに付け足すことはありません。
カットも、朗読会という時間の制約があるから致し方なく、です。
主題ではない枝葉をひとつずつ落としながら、という感じです。

質問してくださった方は東京新聞の記事を読んで、奥様と二人でお越しくださったそうです。
「実は昨日が結婚記念日で40周年を迎えました。記念日に花を添えてもらったようです」と、お話してくださいました。
私たちにとっても嬉しいお話で、私たちこそ、素晴らしい記念日にしていただきました。