ご無沙汰致しました、こんにちは。
みなさま、お変わりなくお過ごしでしょうか?
そうであって欲しい、との願い止みません。
私も現時点において、無事です。
空が明るくなり始めた頃の時間からの散歩が心地よくて気に入り、習慣になりました。
部屋でも運動する時間がグッと増えて、以前より体力がついたかも知れません。
と言っても、これまでが運動しなさ過ぎだったんですけども・笑。
とはいえ、普段から潔癖の傾向があるタイプなので、しばらくは神経過敏なっていました・涙。
私の周辺、zu-ちゃんや双方の家族もみな、現時点において無事で、
仕事のほうも私は早々に在宅、zu-ちゃんも早い段階から大半は現場を離れ、
新規のほうが無傷に済んでいることや、
早い時期からの対応転換でカバー出来ている様子。
2月には元々トレーニング器具を置いていた部屋が更にジム化されていて、
生活リズムも朝方に移行していたりして、心身ともに健やかそうです。
生活時間が重なっていなかった私達が、突如ずっと一緒に過ごすとなると
ギクシャクしてしまうかな?と気を揉んでみたりもしましたが、
今のところはそれも大丈夫です。
ほぼ別部屋で過ごしていますけども、四六時中一緒に居ることのストレスはなし。
紙類や洗剤などの消耗スピードに驚いたくらい。
料理はお互い好きですが、自粛生活になってzu-ちゃんの手料理を食す機会が増えました。
タケノコご飯と茶碗蒸しは、食べながらちょっと目が潤む美味しさでした。
新型コロナ騒動は未だ渦中にあり、少なからず翻弄されている身の1人として、
まだどう捉え、どう思うのかさえ、うまく纏まらない気持ちです。
いつになるかはわかりませんが、科学がこの疫病を克服し、
世の中がこの疫病との闘いに目処がたち、その時点でも無事でいられたら、
やっとアレコレ思う気持ちが湧くのかも知れません。
さて、タイトルの一文は、カポーティの小説「叶えられた祈り」で最初に紹介されている
聖テレサの言葉です。
この小説自体は、カポーティの作品の中では私はあまり好みではありません。
けれど、この言葉は時々ふと思い出されます。
今回、様々なことで、私は如何に守られているかを感じ、感謝の念にたえませんでした。
無理はしないようにと願ってくれる存在の心強さに胸打たれます。
望んでいたことではなかったと、心の中を覗き、振り返ってみてもそうだった筈ですが、
まるで望みが叶ったかのような安堵と充溢を感じていて、あらためて自分の望みを知ったような感覚です。
無事に対岸へ辿り着き、大切な多くの人達みんなと再会して、喜びと安堵で泣きたい。
とりとめのない話になりましたが、体力強化に勤しみつつも、相変わらず本は読んでいます。
母のことやら、除菌疲れで、本の文字をつらつらーっと目で追うコトは出来ても、
内容が頭と心にちっとも入って来ない時期もありました。
その時は、それが今の欲求なのだと許可して、眺めているだけでも気持ちが解れるものを選んでいました。
今はまた読み込んで、心が動く物語に戻っています。
本当は以前のように一冊ごと、深堀の感想を留めたい気持ちもあるものの、
今やはり疲れているのか、それを考えるとちょっとグッタリしてしまう気分も正直否めず、
面白かった本をいくつかサラリと載せることに致します。
(梨木さんの物語は、どうしてこうも優しく美しいのか!!
カラス一族のカケスは、この広い世の中でもそうそう巡り合えない言葉を覚えた。
それは最高なことだ。)
(なんとなく気になって、滅多にしない表紙買いをしたのですが、当たりでした。
アポロが良い!関係のない私からも、アポロにありがとうと言いたくなったりして・笑)
(「珈琲の表現」もあるのですが未読で、先に読んだこちらの誠実に打たれる。
蕪木さんの佇まいの良さって何なの?!徹頭徹尾シブいのです。大人、ここにあり。)
(愛撫と読解の関連が面白かった。暴露の志向性ではなく探求、手探り、不可視のものを目指す歩み。
正解はわからないけれど、そういうものなら心地良さそう。)
(心と脳はなぜサイクリングと自転車の関係に似ているのか?
そうなの?似ているの?!と気になって、読んでみましたが、わからなかったという一冊・笑。
知的欲求を満たしたくても追いつかないもどかしさを味わうのも、また楽し・強がり。)
(ちょっと笑けてくるくらいの厚みです。この厚さの、人さまの読書日記の本を読むことの可笑しみも・笑。
実はこの本は第二弾です!第一弾は未購入。文字は極小でギッシリですが、読みやすい文体で、
本好きがひしひしーっと伝わって、じんわりと共感するのです。紙が良くて、見た目より意外と軽い。)
(ペットあるあるのひとつ、ポチの呼び名の愛情深い七変化が可愛い♪
猫小説はたくさんあるけれど、爽やかにグッとくる物語でした。
「生きている事。ああ、それは、何という息もたえだえの大事業であろうか」という、
太宰「斜陽」の言葉を思い、ポチのことを願う場面が印象深かった。)
(町田さんの断酒。いやー、信じ難かった。飲み仲間でも何でもないんですけども・笑。
長きに渡り、町田さんが深酒、酩酊する場面を読んで来た一人としては、心配すら伴う驚きだったのです。
なるほどー!とその動機や経緯を面白おかしく読み楽しみました。)
(除菌や新型コロナのことで神経過敏になっていた頭と心を、ほぐしまくってくれた一冊です。
集中するのがしんどい時でも、サラリと読めました。
私にとっては、この時期に読んでホントに良かった!物語のチカラって凄いなぁと、つくづく。
岸辺のヤービも絶対に読もうと思います。)
(新刊を目にして、むちゃくちゃ久しぶりに読んだオースターの本。
やっぱり好きです。離れていても好きなものは好きなんだなぁと再確認。
好みも、さほど変わってない。
オースターの本書の朗読の動画があるよ!と教えてもらって見てみたら、
作りのない声の響きが心地良かったです。
そして何故か、私は自前の自然な歯の人を見るとホッとします。
たとえそれで、多少の滑舌が悪くても。)
(どいかやさんの、「チリとチリリ」シリーズ。
絵もお話も、ほのぼの感が最高で、動植物がとても魅力的に描かれています。
このシリーズの「ゆきのひのおはなし」を、母が昨年の初冬から長期入院していた時
(その後無事に退院しました)に持参したら、
主人公が私に似ていると無邪気に喜んで、いたく気に入り、何度も読み聞かせの時間を持ちました。
チリとチリリ、どちらに似ているのかは不明ですが・笑。
それは母に差し上げたのですが、母の気に入った本を、私も持っていたくなって買いました。
新型コロナ騒動で、他県への移動や病み上がりで高齢の母の元へは、
心配でもなかなか会えない状況ですし、退院時の手伝いや、会って直にお祝いを言えずにいた時など、
眺めているだけでも心を宥めてくれた一冊です。)
(特に不調があったワケではありませんが、載っているスープがどれも魅力的に美味しそうで購入。
かぼちゃのごま味噌スープ、蓮根と長ねぎのスープ、菜の花とじゃが芋のごま味噌スープを作ってみましたが
美味しかったです。)
(アガサの小説にまつわる珈琲やカップの情報がまとまった、楽しい本でした!
あー!これ、そうだったの?わー♪こんな素敵なカップだったのかー!と、
好きな作品を思い出したり、意外性を感じたり、更に味わい深くしてくれました。
バートラムホテルにてに登場していたという、フライング・スワンは、
アガサが大好きだったボールドウィンという絵師による絵付なのだそう。
最近、おしゃれ珈琲店では日本の陶器のカップがよく使われていて、
温かみがあって私も好きですが、磁気のカップもあらためて素敵だなぁと思います!)
(翻訳の違いによる印象の違いを実感・検証したくなって、読み比べ。
別物とまではいかないけれど、ずいぶん違いました。
読みやすさや語り口、どちらも良し悪しではなく好みだと思いますが、
私はまどろっこしくても、解釈に幅をもたせてくれているような(俳句的な)寿岳さんの訳が好みでした。
注釈のページが分かれている点は、河出文庫さんが読みやすかったです。)
(そしてそして、レシピ本の域を超え、猫写真集の枠も超えた、どちらも最高の一冊。
インスタを見ない私は存じ上げなかったのですが、インスタグラムで人気の料理作家さんと、
飼い猫のボナちゃん。
本気のスイーツで、道具も技術もまったくもって不足している私にはハードルの高いレシピですが、
2つくらいは頑張ってみる気になったら、作ってみたいかも。・・・この上なく消極的な希望です・笑。
それでも、眺めているだけでも幸せな気分になる可愛らしさなのです!)
本ではないのですが、こちらも自粛中、何度も見ては癒され、勇気付けられているビーバー の動画です。
黙々と淡々と、何年にも渡り、健気に理想の生息地を形成する姿とその本能にキュンとしますが、
その結果、森を復活させたり生態系を豊かにしているだなんて、お見事です!!
自粛の期間がどうであれ、疫病との闘いはまだまだ続きそうですし、
私個人に出来るコトは信じがたいほど少なく、無力感に苛まれる瞬間もあるほどですが、
その限られた出来るコト、(やったところで大丈夫という保証はないけれど)
新型コロナにもその他の病にも罹患しないよう衛生に十分気をつけ、
事故を防げるよう注意した生活を送り、これまでよりも無理を戒め、
このくらいなら・・・という油断も排して、
なるべく過剰に恐れないよう気持ちをほぐしながら、お互い様の気持ちと、
遠いと近いとに関わらず、良くして下さる方々への感謝を忘れずに、
やっていこうとおもいます
《ふろく》
切ないニュースが溢れる中、嬉しくて気持ちがパッと明るくなった記事。
飯田さんと田中さんのユニット、ネルホルの作品がvoca展2020の大賞に。
昨年、好きなサカナクションのアルバムジャケットや山口さんをモデルにした作品を目にした時も、
きゃあ♪と思ったけれど、今回はそれを遥かに上回って、きゃあきゃあ。
おめでとうございます・感涙!!!
(受賞作品の前の御二方。喜びを語る動画の飯田さん、熱くて良かった!
蕪木さんとの印象も重なるんだよなぁ。)
《ふろくのふろく》
おやつは竹輪です!は最高に可愛らしかった!!
私が惹かれる人の印象は、ある点で通じているかも。
飾りがなくて実直で、静かで涼やかな雰囲気があるのに、芯が激アツで頑な一面を感じるトコとか。
で、根本は温かい人柄で優しい。