解説
韓国で実際に起こった虐待死事件に基づくサスペンス。出世だけを望んできた弁護士が、10歳の少女のために奔走する。『エクストリーム・ジョブ』などのイ・ドンフィが弁護士、『母なる復讐』などのユソンが継母、子役のチェ・ミョンビンが少女を演じる。『私は王である!』などのチャン・ギュソンがメガホンを取った。
シネマトゥデイ
あらすじ
ロースクールを卒業した後、児童福祉館に臨時で就職したジョンヨプ(イ・ドンフィ)は、継母(ユソン)から虐待されている姉のダビン(チェ・ミョンビン)と弟のミンジュンに出会う。その後法律事務所に就職した彼は、ダビンの鼓膜が破れ、さらにミンジュンが死んだことを知る。ダビンが弟の殺害を自白したことに衝撃を受けたジョンヨプは、彼女の弁護を引き受けることにする。
以上、映画情報サイトより引用
これが実話ベースというのが、ぞみぞみ怖いです。
仲良し姉弟・育児に無関心で不在がちの父、という3人家族の家庭に、ある日父が、
「今日からママだよ」と連れてきた後妻の出現から始まる恐怖の日々。。。。ですね。
(実母は死別)
実父も、義母も、『子供は児童手当ての為に必要なだけ』という考え。
それ故、義母は子供たちに虐待を繰り返します。。。
壮絶です。
子供が嫌いなのか、自分のイライラを子供にぶつけているのか。。。。はたまた、一種の精神障害なのか。。。。。
ついには、幼い弟の方を暴行のエスカレートによって殺害までしてしまうのです。
しかも、その殺害を姉の方にかぶせる、という卑劣な洗脳工作をする鬼義母。
この事件、児童館で姉弟と知り合っていた弁護士が裁判に持ち込みます。
本当なら、こんな死亡事件が起こる前に、立ち上がって欲しかったです。
私は動物の動画が好きで、よく見るのですがね。
動物好きで、動画サイトに投稿している方々というのは多頭飼いの方が多くてですね。
先住犬がいて、また子犬を迎える、という動画、結構多いんですよ。
そういう場合、子犬はやんちゃで滅茶滅茶しますからね、飼い主はしつけの為に怒る訳ですよ。
するとですね。
大抵の先住犬は、叱られている子犬と、飼い主の間に入って、
「やめてあげて」と、子犬を庇うんですよ。
「この子は、まだチビだから許してあげて」っていう感じでね。
体格的にも、立場的にも弱い生き物を守ろうとするのは、動物の本能です。
当たり前の行為なんですよね、動物の世界では。
なのに。
人間だけは、どうしてこんな残酷なことができる生き物なんだろうと、もう絶望です。。。
結局、義母は懲役16年、実父は懲役5年になるのですが。
私からしたら、たったそれだけかぁ。。。。という感想ですね。
あとですね。
この事件は、山の中の一軒家で行われた虐待じゃないので、近所の人たちは、虐待の声や音を聞いて知っていたのです。
毎日、アザを作って学校にも行っていたので、担任教師も知っています。
級友も、そしてこの幼い姉弟は、警察にも相談に自ら行っていたので、警察も知っていました。
でも、誰も声を上げなかったのです。
みんな、自分に火の粉が降りかかってくる危険を避ける為に、「見て見ぬふり」です。
虐待死されるまで、放っておいた人々にも、責任はあると。。。。私は思いますね。
事件が起こる度に、法整備はされていくのでしょうけれど、『悲劇が起こる前に』、人が本能である善の心で行動して欲しいなと思います。
私的評価
