俺の恋愛観も狂ってる
ただ欲しがりなだけかもしれない
本当に欲しいものは全力で手に入れる
権力と金さえあれば手に入ると、この脳みそと身体が覚えた
嫁の存在と俺の身体に刻まれた大きな傷だけがその答えだと思う
色んな場所でその「傷」の話聞かれるから遡ろう
もうメンヘラじゃないけど昔はメンヘラだったな
だから周りのメンヘラには別に否定的じゃない
おすすめも救いも俺はしないけど
何度自分で傷つけたかわかんない
何度血生臭い瞬間を味わったかわかんない
何度三途の川渡りそうだったかわかんない
そんなの過去だけど
家族や嫁、そして友人たちに心配かけまくってしまった
その後悔はずっと付きまとう
ずっと話題にしてきた3回目は1,2回目と違って本当に死を考えた
もう戻れないんだなって遠のく意識の中で吐いた血と一緒に泣いてたかもしれない
あるビルの上から飛び降りたあの日の俺の記憶の中の一部
雑踏の中ではなくビルの隙間と壁や室外機にぶつかって堕ちた
屋上で高いアルコールの酒と瓶ごとの大量の薬をふっかけて
メールや写真フォルダに溢れる嫁の形跡だけ追いかけて話しかけて泣いて吐いて
生きたいって愛してるって悩みながらただただ泣いた
メールで嫁へ謝った、それを下書きへ
送信が出来てたら
どんなに愛が0でも返事が来てたら
俺は飛ばなかったかもしれない
同じ街の何処かで同じ苦しみを味わって生きてた嫁に届いたのかもしれない
俺に度胸がなかっただけ
2通目のメール
逢いたい。
その4文字だけ送信した
送信されました
との表示と共に涙が枯れてた
ほぼ毎日送ってきた「逢いたい」
返事は一個もなかった、、、w
逢いたいより愛してるって送った日もある
どんな気持ちで受け取ってどんな気持ちで送信しなかったのか
それはまたあとにしよう
ラインはアカウント変えられてたしわからなかった
最後の一錠を酒で流し込んで
ビルの隙間に叫んでた
もう声が声じゃなかったかもしれない
「愛してるから、、、、、、逢いたい、、、なんで駄目なんだ、、、、、、、、、」
携帯を足元に落としぶつかった瞬間に俺は空を仰いでた
身体が堕ちてく
完全に死を覚悟した3回目
地面が近づく
ぶつかる手前から記憶が今でも0なのでごめん
数時間後、俺はどこかの通行人に助けられてた
死んでると思われてたみたいだけど
息はあったみたい
いや記憶がないのに身体が動かせない、ただ痛くてもう今すぐ殺してくれ、死にたいって感覚は何故か身体の奥底に残ってる
そこから友人、家族の証言と嫁の証言で書いてく
もちろん警察騒ぎになった
手術室に運ばれてた
遺書っていう遺書は残してないけど
遠くに住む家族も次の日から俺の傍に居てくれた
当時の彼女も
友人もずっと交代で
怪我の名前なんて多すぎと漢字だらけで分からないけど
発見当時背中向きに倒れてた
首と腰?は何故か骨折で済んだ
足、手は複雑骨折
軽い裂傷や擦り傷は多数
おでこ?髪の生え際が今でも陥没してる
どこかに衝突しながら堕ちたからクッションになってくれてたという
耳も少し変形してる
背中と脇腹にでかい裂傷を負い一番の出血はそこ
その2箇所には今大きな墨が刻まれてる
今でもたまに鎮痛剤を頼るくらい疼く場所
嫁と再会してから刻んだ墨
大きな鎖と蓮の花と鈴が書いてある
背中にはまだ色を入れてない羽根
手術から3ヶ月俺は寝たきり、ううん意識すら戻らなかった時期がある
何度手術したか分からない
その3ヶ月間ずっと嫁が病院に来てくれてた
俺は意識ないしなんにも覚えてないんだけど
仲間たちが探して探して人伝いに俺の事故を知らせてくれた
そこから反応はなかったらしいがある日急に現れた
仲間たちは驚いてたみたい
でも会話もしなかったという
一度だけ当時の彼女に責められてた時は仲間も止めてくれてた
俺がこうなったのが舞のせいだと責め立てたときも嫁は反抗も言い返しもしなかったと
目を覚ましてる状態ならそんなの許されない
病室の中では当時の彼女が付き添ってて廊下やロビーでずっと面会時間ギリギリまで待ち
夜帰る時だけ顔を撫でに来てくれた
当時の彼女が来なかった日
仲間が後から病室に会いに来たら嫁が寄り添いうつ伏せて眠り手を握って眠ってたと
仲間たちは起こさず見守っててくれた日もあるみたい
眠ってるか泣いてるか手紙を書いてるか
そんな嫁や仲間の献身的な看病の中
当時の彼女だけが来てて仲間が病室に入ったあとすぐ俺は深い眠りから覚めた
ギプスや包帯に包まれてたけど腕をあげて天井を仰いで無理矢理声を発した
「舞は、、、、?」
仲間たちが駆け寄って
「今日も来るよ!」って誰かが言う
その声で泣いた
今日も???え?会いに来てたのかって、、、、
誰かが口を開く
彼女も舞もほぼ毎日来てたんだと
何があったかも全て聞いた
記憶や思いを戻すために丸一日仲間と話した
次の日の朝まで皆と一緒だった
目を覚ましてから一週間
動きたい、ワガママで車椅子に座った
押してくれる仲間とロビーで嫁を待っても会えることは無かった
目を覚ました日
ナースセンターで俺の意識が戻ったと聞いた舞が手紙や花、差し入れを看護師に預けそのまま消えたという
それから会えることは無かった
それを聞いてからすぐ仲間立ち会いで彼女と別れた、、、、、、
その日からリハビリに励んだ
まだ傷は痛む
先生からもまだダメだって言われてたけど動かずにはいられなかった
意識の無かった時間含め1年2ヶ月
俺はスピード退院した
外の空気を浴びると共になんか苦笑だった
本当は隣に嫁がいるはずの空間
いるわけないかってなんか笑えたんだよね
タクシーを用意してくれてた仲間の一人がメットを差し出す
「退院おめでとう。走ろう。お前は後ろだけどな?」って
初めて友人の後ろに乗った
どっか寄り道したら泣きそうだったから1時間全速で走ってもらった
家族が出入りして片付いてる部屋に一人戻った
クローゼットを開けたら嫁の残り香を感じる
光が一切入らない分厚いカーテンをあけて禁煙してたタバコに火をつけたら
やっと泣けた、、、、、、、、、、、
自分の身体にどこか残る感触
話しかけてた声
泣いて濡れた肌の感触がなんか切なくて苦しくて、、、、、、、、、、、、幸せだった
そこから再会まで(つづく)