資金がない親父にN会長は着手金として契約金額の1割を支払っていただいた!





本来なら契約金額的には施工後の〆支払いが普通の金額である。





そこは“ワシが応援したる”の言葉の証明だったのでしょう!





しかしながら某会社の専務だった時代の親父とは違い、





ただの個人事業の親父の信用は業者に対しての支払いでしかない!





少なくとも1000万は手元に置いて工事にかかりたい!





そして親父が取った行動は・・・





地元の信用金庫に飛び込む!





その手には『工事契約書』があった!





親父:『支店長!これで1000万貸してもらわれへんか?』





無謀な願いだ!





しかし、支店長はあしらうどころか話をじっくり聞いてくれた!





その支店長はN会長に非常にお世話になった方で、





しかもI専務の幼馴染であった!





翌日、支店長から連絡があり、





支店長:『工事の事実が確認できました!ご融資させていただきます!』





これも地元の実力者であるN会長の応援だったのだと今では思います!





そして約1週間の工事が完了し、親父の本格的個人事業が始まった!





事務所も部屋のリビングを使っていたが、





この工事の利益の一部をもとに自宅の庭に1坪程度のプレハブの事務所を建てた!





そして、それとともに銀行との取引を強め、





支店では初のネットバンキングを取り入れることになる・・・





その後、N会長の各店舗のメンテナンスだけでも十分に生活できる程の





仕事をいただけるようになった・・・





その頃の僕はと言えば、友人とはじめたデザイン会社で、





設立から2年経ち、大手の印刷会社からの下請けや





定期的に決まった仕事も増え順調に軌道に乗っていたが、





友人の人間性に問題があり、婚約者がいるのに客に手を出したり、





会社の金を勝手に使ったり、お互いの関係もギクシャクし始めた頃でもありました。





そんな時に決定的な事件が起こる!





・・・つづく