色々オタワ
あけましておめでとうございました。2015年ってすげえ近未来感出てね?昔自分が読んでいた70年80年代の小説やマンガにやたらと未来の表現で使われていたのってこの辺の数字だった気がする…というわけで、CBTが終わりました。結果はまだ出ていませんが、載せる気もないですしテストも全て終わったのでこの辺で一区切り記事にしておこうと思います。<内分泌・代謝系>ホルモンの動態、作用、ビタミンや鉄、脂肪などの代謝の作用、それらの異常によって起こる疾患について学びました。ホルモンの流れは高校生物でもチラっと出てくるので医学畑じゃない人でもなじみがあると思いますが、あれの通り非常にロジカルに、それこそ紙の上で病態理解が完結するレベルの非常に体系だった学問でした。きちんと勉強すればスパっとわかる気持ちのよい分野です。内科学/朝倉書店¥31,320Amazon.co.jp内分泌というより、全内科学を総括した成書という位置づけの本です。医師の方は大体持っていますし、意識の高い医学生は自学自習に用いていたりします。ハリソン内科学 第4版/メディカルサイエンスインターナショナル¥32,184Amazon.co.jpもっと意識高い医学生はこちらを読んでいます。日本準拠ではないので国内で起こる疾患でも世界的にマイナーなものは余り詳しく載ってはいませんが、それを補ってメジャー疾患に関する有り余る情報量がウリです。もちろん医師になったらほとんどの方が読んでいるそうです。僕も調べ物の際には図書館で結構お世話になりました。病気がみえる vol.3: 糖尿病・代謝・内分泌/メディックメディア¥3,564Amazon.co.jpですが大半の医学生はこちらでテストを乗り切ります。テスト直前に改定されたこともありほとんどの人が買っていました。非常にわかりやすい説明でCBT対策にも重宝しましたが、先生の中には文章が曖昧だとしてわざわざ訂正レジュメを配布した方もいました(笑)。<呼吸器系>呼吸器内科、外科について学びました。肺に関する病気は、X線の読影及び検査の知識が非常に重要だと感じました。結構曖昧な部分はなく、この病気はこの所見、といったように決め打ちができる疾患が多かったように感じます。(もちろん試験上での話ですが)内科診断学/南江堂¥8,964Amazon.co.jp一応これが指定教科書に挙がっていましたが古いし誰も買ってません。病気がみえる vol.4 呼吸器/メディックメディア¥3,780Amazon.co.jpメジャー疾患は全部こちらがゴールデンスタンダードですね。4年生で病みえを全て買い揃える感じになります。こちらもご多分にもれずわかりやすいイラスト、説明で非常に重宝します。<神経・視覚系>眼科について学びました。眼の構造、生理及び神経機能について学んでいくと、眼だけ見ているとはいえ非常に細かな知識が必要になると感じました。また全身疾患の1所見としての眼症状という側面での講義もあり、また違った視点での病気のみかたを知った気がしました。眼だけに。TEXT眼科学/南山堂¥7,344Amazon.co.jp一応指定教科書ですが誰も買っておらず医師国家試験のためのレビューブック マイナー/メディックメディア¥6,480Amazon.co.jp皆こちらを使っていました。この本は眼科、耳鼻科、精神科、麻酔科、放射線科、皮膚科、整形外科という国試におけるいわゆる「マイナー科」と呼ばれる7科について1冊にまとめたスグレモノです。何が優れているかというとコスパというただ一点に尽きます。普通アンチョコ本でさえ7科揃えるだけで5万はくだらないでしょう。しかしこの1冊があればその1割の金額で賄えてしまうのです。すごすぎです。太っ腹すぎます。もちろん情報量は限られますが、必要不可欠な点はきちんと抑えられているため、定期試験というより国試やCBTには効果抜群だと思います。STEP 眼科 (STEP SERIES)/海馬書房¥4,320Amazon.co.jp眼科に興味がある人やしっかり勉強したい人たちはこちらを使っていました。RBマイナーよりは疾患ごとの情報量が多く、病態をしっかり理解できます。<神経・聴覚系>耳鼻咽喉頭頸部外科について学びました。耳鼻科というと耳と鼻の専門のように思われがちですが実際はそれに加え咽頭部、喉頭部、頭頸部についての専門知識も兼ね備えています。小児や老人の気道異物除去は大体耳鼻科の方がやっています。意外と範囲が広いです。教科書指定はありませんでした。医師国家試験のためのレビューブック マイナー/メディックメディア¥6,480Amazon.co.jp皆前述のレビューブックマイナー使いになってました。STEP耳鼻咽喉科 (STEP Series)/海馬書房¥4,428Amazon.co.jp一部の人たちはこちらを使っていました。非常に詳しくわかりやすいです。僕個人は眼科耳鼻科に関してはSTEPを使って勉強しました。<臨床薬理系>3年生でやった薬理学+臨床試験に関する知識を学びました。ヘルシンキ宣言やGCP、臨床試験におけるバイアスについては他科目の講義でチラっと出ることはあってもそれ単体をじっくり学ぶ機会はなく、というか全国的にもそんなないらしく、非常にレアな講義だったようです。日本の医師は臨床試験に関する教育が足りていないと教授は仰っていました。国際的に認められる臨床試験の数を増やしていくことが今後の日本医療の課題の一つのようです。国際研究の最先端を走っているようなオーラを教授から感じました。指定教科書はありませんでした。試験自体も優しいものでした。<健康社会医学Ⅱ>3年生でやった健康社会医学Ⅰの続きです。疫学について学びました。臨床薬理系で学んだ臨床試験というものは医学研究の一つであり、その研究のためには統計学の理解が必要不可欠です。今回の講義はCBT前の疫学のいい演習になりましたし、今後の病院実習での論文読解の一助になると思います。この大学にしてはいいカリキュラムだと思いました(笑)。公衆衛生がみえる/メディックメディア¥3,888Amazon.co.jp一部の人たちは既に購入して使っている人もいました。しかし公衆衛生の範囲は法改正の頻度が高いので国試受験時に最新の参考書を使う必要があるので4年生の時点で買っている人は少数でした。基礎から学ぶ楽しい疫学/医学書院¥3,240Amazon.co.jp疫学の参考書として教授がオススメしていました。1日あれば読みきれる量で医師になってからも使える統計の最低限の知識が網羅されているようです。テスト対策というよりは医師として働き始めてから必要な本だと思います。<法医学>社会医学の一貫として、死体検案、死体現象について学びました。様々な死の徴候、死に方、果ては銃器や鈍器についての講義もありました。もちろん講義スライドにはご遺体(主に異常死体)のオンパレードで最初は気が滅入りました。しかし慣れとは恐ろしい物で講義が半分終わるころには皆無心でスライドを眺めるようになっていました。勉強が忙しかったのもありますが。また死亡診断書についての記入法も学びました。New法医学・医事法 (Nankodo’s essential wellーadvan)/南江堂¥5,940Amazon.co.jp教科書でした。もちろん誰も買っていません。法医は出席が厳しく(学生証で認証するシステム)、その分出席点が大きいのでテストはよほどひどい点をとらなければ合格する形になっています。授業プリントもしっかりしていたのでさほど勉強に手間取ることはありませんでした。<循環・外科系>循環器外科、いわゆる心臓血管外科学について学びました。主に術式、治療成果、予後に関する論文データや動画を見せられて終わる講義が多かったです。紙の上だとイマイチ凄さが伝わらないのですがやはり術中の動画を見ていると先生方の手技の速さ、正確さには驚かされます。なれる気がしません。教科書は特に定められていません。病気がみえる vol.2 循環器―Medical Disease:An Illustrated.../メディックメディア¥3,564Amazon.co.jp内科のテストも近かったので皆これを使って勉強していました。ぶっちゃけ外科のテストにはあまり役に立ちませんでした。外科系は解剖学が特に重要です。<循環・内科系>循環器内科学について学びました。心電図読図、心カテ動画閲覧、病態生理理解など講義は盛り沢山でした。先生方の講義はとてもわかり易く、心臓の生理からロジカルに体系だっている学問なので暗記ではなく理解しようとするほどわかっていく学問でした。一定のルールに沿って物事を考えるのが好きな人には適職だと思います。Braunwald’s Heart Disease: A Textbook of Cardio.../Saunders¥31,700Amazon.co.jp一応指定教科書ですがもちろん誰も読んでおらず図書館の隅に眠っております。病気がみえる vol.2 循環器―Medical Disease:An Illustrated.../メディックメディア¥3,564Amazon.co.jp内科では大活躍のこちら。病態理解の手がかりになりますし治療法も簡便にまとまっていて重宝しました。<消化器系>消化器内科、外科学について学びました。消化器は解剖、生理の知識が非常に大事でした。ちょっとでも忘れてると誤魔化しが聞きません。外科系の先生は特にCTの読影が重要だと仰っていました。実習で臓器部位がわからないと怒られるそうなのでしっかりと勉強しなおしておきたいと思います。また消化器といっても範囲が広く、学ぶ量も多かったです。Pediatric Gastrointestinal and Liver Disease: E.../Saunders¥31,005Amazon.co.jpもちろん誰も買ってません。病気がみえる 〈vol.1〉 消化器 (Medical Disease:An Illustra.../メディックメディア¥3,240Amazon.co.jpCBTも近くなってくるので皆これしか読んでいません。もはやこれすらもちゃんと読んでるかどうか怪しいところです。もちろんわかりやすいです。<救急系>救急医学について学びます。臨床科目をひと通り終えて最後の仕上げとしてそれらを体系だてて臨床の最前線である救急の現場でどう活かすのかを学んでいきます。とはいえロジカルとかいってる場合ではないし鑑別疾患について教科書で調べている暇もないので必要なことは必ず覚え、マニュアルに則って速やかに実行することが求められます。そのため非常にわかりやすい知識体系となっていました。また先生方が全員面白い先生で、福井大学から林先生が見えられ講義をされていかれました。とても楽しい講義でした。救急の先生方は皆ハイテンションでした。Emergency Medicine: A Comprehensive Study Guide.../McGraw-Hill Professional¥価格不明Amazon.co.jp教科書ですが誰も見ておらず、とりあえず講義プリントを前日に見る感じでした。なぜならCBTが目の前だったからです。<CBT>4年生から5年生に挙がるための最後の関門がこのテストです。範囲は医学部に入ってから学んできた医学教育コアカリキュラムに則っている全範囲。パソコンで回答していくプチ国試といった感じです。問題難易度自体はそれほど難しくないのですがなにせ範囲が膨大な上ほとんどの学生が忘れ去っている生化学や発生学の範囲からも容赦なく出題されるのです。というわけで大半の学生は10月辺りからCBT対策として問題集を解いたりネット講座を見始めたりします。定期試験と両立して勉強していくのは結構しんどいです。直前期は丸一日、それこそ10時間は余裕で机に向かいます。なかなかのもんでした。体重は増え肌はカサカサ、足の筋力はもはや老人並でしょう。クエスチョン・バンク CBT 2015 vol.1: プール問題 基礎編/メディックメディア¥4,104Amazon.co.jpクエスチョン・バンク CBT 2015 vol.2: プール問題 臨床前編/メディックメディア¥5,292Amazon.co.jpクエスチョン・バンク CBT 2015 vol.3: プール問題 臨床後編/メディックメディア¥4,428Amazon.co.jpクエスチョン・バンク CBT 2015 vol.4: プール問題 連問編/メディックメディア¥4,536Amazon.co.jpクエスチョン・バンク CBT 2015 vol.5/メディックメディア¥5,832Amazon.co.jp我々の大学ではこれらのうち4冊を共同購入し、皆解きます。5は時間が余った人間のみ解きます。vol1は基礎医学、vol2は血液~乳房、vol3は内分泌~基本的診療技能、vol4は2連問、4連問について解きます。CBTについてはまた時間が出来た時に個別に記事を書きたいと思います。