～桃 side～
私が物心着いた頃は…どうしてうちには
ママが居ないんだろうって思った
毎日スーツを着てビシッとかっこいいパパ
もう一人は家の中のことを全てしてくれて料理は美味しいし…いつも家は整理整頓してくれてとても清潔に綺麗にしてくれてた。時々音楽だったり踊りだったり踊りは日舞が多かったけどタップダンスな
ど私を連れて出掛けたりして私も一緒にするのが楽しかった。
ママが居ない代わりに【じゅん】と呼んでいたじゅんは綺麗でパパはじゅんに大好きだよって言って私がいてもふたりはいつもイチャイチャするけど…そんな時じゅんは凄く恥ずかしそうにして顔を真っ赤にしてもうずっと一緒にいるのにいつまでも初々しくて…幼い私から見てもじゅんは可愛いって思った。
幼稚園には毎日じゅんが送り迎えしてくれて他のお友達はママがいつも来るのに…私にはじゅんで…お友達に「桃ちゃんママいないの?」って言われた時はちょっとチクってしたけどじゅんが私もパパも大切にしてくれてるのは毎日の生活で感じていたし…小学生になってひとりで学校に行けるようになってからはじゅんを学校には来てもらわないようにした
それは恥ずかしいとかじゃなくて…
変な風に思われるのを隠したかった
好奇な目で見られるのを守りたかった
じゅんを守りたかった
だから…お友達とは学校の中だけで…
お友達の家にも行ったことはなかったし…うちにもお友達を呼んだことはなかった。
♡しばらく空いてしまってごめんなさい🙏