新しい命
お姉ちゃんが倒れた
と連絡が来ました
病院からでした
突然の連絡で、え!?
とパニックになった私は
財布だけもって病院へ
実は今日サークルの女子と
ウォーターランに
行く予定だったんですが……。
苦労してチケット取ってくれたのに
申し訳ないです。。
今、お姉ちゃんが検査中で
出てこれないので
ここで少しお姉ちゃんの事
書こうと思います。
私のお姉ちゃんは2人いて
倒れたのは1番上のお姉ちゃん
最近、結婚したばかりで
幸せな毎日を過ごしていました。
今となっては、2人で出かけたり
旅行に行ったりご飯作ったり
相談にのってもらったりと
仲が良い姉妹ですが
昔は口も聞かない
仲の悪い姉妹でした。
お姉ちゃんとは
8歳も離れているため
話も合わないし、お姉ちゃん
と言う実感がずっと湧かなかったんです
そして何より
お姉ちゃんは私に比べて
容姿も勉強も秀でていて
ずっと羨ましくて
ちょっと嫉妬もしていました。
ちょっと自慢なのですが
身長も171㎝
一応旧帝大卒業して
大学時代はCancanにもスナップに
載ってました。
そんなお姉ちゃんを見て
育ってきた私は
ずっと自分の容姿にコンプレックス
を感じ、写真にはなるべく
うつらないようにしていました。
周りは
お姉ちゃん綺麗だね
と褒めてくれますが
幼い私はそれを良いものと
捉えられませんでした
それでも
月日が経つにつれて
少しずつだけど話すようになって
ふと気がつくと
私にとって
かけがえのない存在に
になっていました。
私が高校受験を失敗した時も
ずっと側にいてくれて
落ち込んでる時は
どこかへ連れて行ってくれて
私を笑顔にしてくれました
私は昔から身体が弱くて
病院通いの子でした
今も激しい運動はあまり出来なくて
周りの子より身体に気を遣わないと
いけなかったんです。
その時も私の側にいてくれたのは
お姉ちゃんでした。
ちー、大丈夫?
身体辛い?
この言葉を何度も何度も
優しい声で
大学に入学してからも
1ヶ月に1回は帰省して
駅まで迎えに行くと
ちー、ただいま!
と笑顔で抱きしめてくれました。
私はそんなお姉ちゃんが
本当に大好きで
今度は私がお姉ちゃんを
笑顔にする番だ
と決心しました。
私は
いつも笑顔でいること
人の良い所をたくさん探す事
誰に対しても平等に接する事
この3つをモットーにしています
だから
何を言われても
いつも笑顔で
でもちょっぴり
落ち込んで
その時は楽しい事考えて
前向きに!
って
私はお姉ちゃんと比べると
頭も悪いし
要領悪いし
容姿も良くないし
ダメな部分は多いけど
それでも
人を笑顔にさせたり
話を聞いたり
優しさに溢れた女性になりたい
それだけは
絶対譲れないんです。
お姉ちゃんは大学3年から
付き合って結婚した旦那さん
がいます。
恋にまっすぐで
彼を見る目がキラキラしていて
喧嘩してもすぐに仲直りして
本当に理想そのものでした
6年も続いているってすごいです
その人と結婚した時は
本当に嬉しかったし
ふと思えば
付き合った当初
《 私はこの人と出逢うために
生まれてきたんだと思うの 》
と言っていた事が
鮮明に記憶にあります。
そんな時、お姉ちゃんが
突然倒れました
心配でずっと号泣していて
身体の震えが止まらなくて
実家にいるパパママさんも
すっごく心配していて
息がつまるようでした。
お姉ちゃんに何かあったら……
負のサイクルに
巻き込まれていくようで
恐ろしかったです
ガラ……
と担架が運ばれて来ました
時間が止まったようでした
お医者さんが
涙でぐちゃぐちゃになった私を見て
肩をぽんぽんと叩いて
大丈夫だよ
と言ってくれました。
そして、次の言葉が
今でも鮮明に
お姉さんね
赤ちゃんが出来たんだよ
言葉を失いました。
そして心のどこかで
ほっとしたんです。
お姉ちゃんは妊娠2ヶ月でした
新しい命がお姉ちゃんの
お腹の中で生きているんです
新しい命
と知った時とても嬉しくて
涙が止まらなくて
ずっと下を向いて
号泣しました
隼人さんとの赤ちゃんがほしい
私の家に泊まりに来た時
お姉ちゃんが言っていた言葉でした
お姉ちゃん
隼人さんとの赤ちゃんだよ
そのあと
お姉ちゃんは泣いていました
それは幸せの涙で
私のお腹の中で
私達の赤ちゃんが一生懸命に
生きているのね
と私に微笑んで。
私が夏に幼稚園のボランティア
に参加する話
色々理由はあるんだけど
その1つの中に
お姉ちゃんの子供が産まれたら
私が一緒に育てたい
って想いがあったんです。
お姉ちゃんは銀行員で
お仕事を続けたいとずっと
言っていました。
しかし、育児となると
育児休暇を取ったりと
仕事に専念できない。
だから、私がお姉ちゃんの
育児を手伝いたい
少しでもお姉ちゃんの役に立ちたい
育児はとっても大変で
ストレスも抱える
周りに支えてあげられる人がいないと
育児は難しいんです
そしてお姉ちゃんと旦那さんの
実家は地方なので
東京には親戚がいません
ベビーシッターに預けるという
事も出来ますが
今後の事も考えると
やっぱり自分で育てたいという
気持ちがあるそうです。
だからこそ
私は今回のような幼稚園
ボランティアや
子供育児の講義会などに参加して
少しでも育児の協力をしたいんです。
お姉ちゃんは私を
笑顔にしてくれました。
そして
私が辛いとき
いつもそばにいて
助けてくれました。
次は私がお姉ちゃんを笑顔に
そして助ける番です。
私は今しかできない事を
精一杯やりたい
サークルのキャンプの件もあったけど
私は今しかできない事を
優先しました。
ちー、私のお腹触って
ここに赤ちゃんがいるんだよ
私お母さんになれるんだね
この言葉は忘れません
end
