版画作品「Holy Blue」のポストカードが完成しました😃

以前の名古屋市政資料館ギャラリー展示の際に
人気だった作品ですニコニコ
ポストカードはちょっと青味が弱くなっちゃいましたが、繊細な雰囲気に仕上がりました。

この作品は、坂東玉三郎さんがオフの時に
趣味のダイビングをしている映像を見て
ロタホールというダイビングスポットの美しさと
素潜りで浮上する姿から着想を得ました。

そこから絵を進めていくうちに、
蓮の花や光の玉が生まれてきたり。
完成してみると、まるで人生のようだなと
感じました。

私はダイビングの経験はないけれど、
特に版画で失敗とか悩むことは多いので、
落ち込みながらも考えて解決しようと
なんとか浮上しようとする、
ということを表現したかったのかもしれない。
と完成してから思いました。

✴︎海の底から、光を目指して✨✴︎
今後展示などで販売予定です😃。

銀座でギャラリー経営されているatelier_olive様に
素敵にデザインしていただきました🙏

✴︎
ちょっと重たい話を書きます。

実は制作に関する悩みについて、
ひとつ気付きを得たのですが、
それをどのように書こうか考えていたタイミングで
このポストカードが完成しました。

そして、最近の私はBTSの「BlackSwan」と「ON」ばかり聴いてます。
この曲たちの歌詞も気付きのひとつでした。
オンコンから「BlackSwan」のパフォーマンスに
ハマったのですが、
歌詞の内容は知りませんでした。

最近気になってきて、調べたら
まさしく自分も感じていた制作にまつわる苦悩についてのテーマで驚きました。
しかも「海」が比喩に使われている。。 


てっきり私は恋愛に関する曲なんだろうと思っていたので、あまりにパーソナルな内容で刺さりました。
作詞作曲に関わってるのが、ナムさん。

「舞踏家は2度死ぬ。」って言葉は知らなかったけれど、
アーティストとして1度目の死、という感覚。
制作に対して何も感じない、何もときめかない。
楽しくない。
という感覚に自分も陥ってたんです。

ナムさんはこの恐怖に直面して、
向き合って自ら底の底まで潜って
自分を見つけて帰ってきた。
絶望からの帰還。

凄いことだな。と思います。
私は恐怖を感じるのが怖くて、
絵にときめいてないことすら素直に感じられなかった。

Black Swanの訳詞を調べる前に、
自分は別のことで、
「あ、私は心が萌えてなかったんだ」
と気付いて、どうして湧き立っていなかったのかを
解決することまでは出来ていたんだけれど、

世界のBTSとしてのナムさんの苦悩や絶望は
とてつもないものだったと思うし、
自分で自分を見つけたことで
揺るがない強くしなやかな芯を身につけていったんだなと感じました。

私ももっと深く潜り、まだ知らない自分にもっと出会いたい。
と切に願う。
人は何度でも潜って、何度でも浮上できて。
それが、生きるということなのだろうなと思う。

そして、その想いを共有する仲間たちと
パフォーマンスをすると
これだけ美しいものになって、多くの人に伝わっていって…素晴らしいことだと思う。


色んなヒントを得て、自分の表現を深めていきたいです。