さて、今回はこちらを観てきました。
ボヘミアン・ラプソディー。

クイーンの、特にフレディ・マーキュリーを中心に描いた作品。

私は、高校生の時に友人からクイーンのCDを借りて初めて彼らを知りました。
最初は「なんだこのキモい人は!」という感想でした。(ごめんなさい。)
でも「ボヘミアン・ラプソディー」や「キラー・クイーン」を聴いて、その圧倒的で天才的な才能、素晴らしい歌声に一気に尊敬の存在となりました。
そして、その1週間後にフレディが病気を公表し、亡くなってしまったのです。。

私自身は大ファンというわけではないけれど、
私の周りにはクイーンを愛している弟や友人たちがいるので、フレディが亡くなった後も彼らの音楽に親しみ続けました。
特にカラオケは毎回みんなでフレディになりきって拳を振り上げ歌う習わし⁉️があります笑

そんなわけで、親しみ深い存在のクイーン。
どのように描かれているのか興味がありました。

↓ここから、ネタバレ感想書きます。
これから観る方はスルーしてください。
あくまでも私個人の感じたことを書いてみます。


、、なんかもう最初のライブエイドのステージ前からグッときちゃって。
フレディが蘇った!って。
主演のラミさん、よくぞあそこまで再現してくれて。彼の熱演がまずは素晴らしい。

同時に、個人的にはリアルなフレディがチラついてきて、似てれば似てるほど切なくなったのも確かです。
ああフレディに会いたくなっちゃったな。って。

そして、1番グッときたのは、
フレディの孤独との闘いです。
ペルシャ系、インド系という出自に関する差別、
容姿へのコンプレックス、
そしてメアリーという女性を心では愛しながらもゲイというセクシャリティへの葛藤や抑圧。

クイーンの他のメンバーもフレディと同じくらい個性的な天才集団だと思ってますが、
フレディの独特なセンスがそういったところから、やはりどうしても浮き彫りにはなってくるのだろうなと感じます。

それを深くまで共有してくれる人はなかなかいない。
フレディの抱える孤独の苦しみ。
いつ何時でも彼の周りで見守り支えてくれていたバンドメンバーの存在は観ていて仲間って素晴らしいな〜ともすごく感じましたけどね。。
才気走るほど、その人の輪郭って隠しようがないほどハッキリしていくものなのかなと思いました。

メアリーの存在、家族、バンドメンバー、
最後の恋人ジム・ハットン。
温かく、愛してくれる人が周りに恵まれていて、
フレディは幸せだなって感じたんだけど、
光が強いほど闇が濃くなるというのか。
なんていうか、その幸せと孤独のコントラストが切なかったです。。

でも、最後のライブのシーン。
I decide who I am.
自分の生き方は、自分で決める。

ファルーク・バルサラという青年から、
古い自分を捨てて、たぶんイギリスという大変な階級社会のなかでメチャクチャ勉強して努力して。
高い美意識からフレディ・マーキュリーという理想の姿を作り上げてスターダムを登りつめ、、

そして、そこをも超えて、

自分は自分である。
あるがままの自分を愛する。

、自分に還っていく確固たる強さというのでしょうか。
その姿に涙が止まりませんでした。

フレディ、めちゃくちゃカッコイイよ‼️

そして、その姿を愛している人たちが沢山いる。
なんだろうかなー、全体を通して
人種も性別も階級も超えて人が繋がっていく、、
人間愛をヒシヒシ感じました。

フレディが深い闇を抱えて闘い抜いたからこそ掴んだ境地なのかもしれないな、と感じます。

こういう作品が世界に広がるって素晴らしいことだなと思いました。
やっぱり尊敬する人たちです。