高校3年生の頃。
部活の交流試合で足の指を怪我した。

指は紫色に変色し、二倍の大きさに腫れた。
公式戦ではなかった為、顧問は不在だった。


大会終了後、脂汗を垂らし、足を引きずりながらどうにか一時間かけて母校の道場に戻ってきた。


同期部員は今すぐ親に迎えにきてもらった方がいいという。わたしも自分の力で帰宅できる気がせず、母に連絡をした。


母の答えはノー。
指の写真を携帯で撮って送り、再三の交渉。


それでも母は携帯に覗き見防止のシールを貼っていてよく見えない。自分で帰ってきなさい。と。


辛かった。
足を引きずりながら総武線で新宿、山手線で渋谷、東横線で最寄り駅まで一時間。


何度もホームに腰をおろしたり、電車でうずくまった。

母は自宅から徒歩15分の最寄りの駅まで迎えにきていた。

わたしの様子をみて夜間の救急に連れて行った。
骨折していた。
ヒビだったが、無理に動いたから骨折したとのこと。確かに線が二本入っていた。


母は「こんなにひどいならタクシーでもなんでも使って帰ってくればよかったじゃない。」と言った。