この間、久々に友達と一緒に夜ご飯を食べた。

 

その時に、不登校で尚且つ自傷行為をしている娘さんを持つ元同僚の方の事を相談された。

 

前にも書いたかも知れないけど、私は元自傷行為者であり、今も消えない傷が沢山残っている。

「経験者」である私の意見が聞きたかったらしい。

 

自傷行為を「しない人」達からすると、「する人」は皆、同じ気持ちを抱えてると思うんだろうか。

「する人」も「しない人」達と同じ様に、抱えている悩みも思いもそれぞれ違う筈。

だから私にその娘さんの気持ちが解る筈も無い。会った事さえ無いのに。

 

勿論、意見を求められるのも、相談されるのも嫌ではない。

「こういう話をすると思い出させて辛いかも知れんけど……」と言われたけれど、自分の腕を見る度にありありと「自分は自傷行為者であったんや」と思い知らされるのだから、それこそ今更、だ。

 

結局良いアドバイスも出来ないまま、何となく違う話題になったけれど。

 

その翌日、美容室で読んだ雑誌に偶然にも不登校児を持つ親御さんのインタビューの特集が組まれていた。

着飾ったモデルさん達の記事なんかより、ずっと興味が湧いて、そこだけ食い入る様に読んだ。

 

カウンセラーを本業としている方でさえ、いざ自分の子供が不登校となると複雑な気持ちになるそうだ。

そりゃあそうだろうな、他人事だからこそ冷静な意見を述べる事が出来るけど、我が事となると上手くやれないもんだ。それが人間の、煩わしい所やな。

 

読み終えて、全ての親御さんの共通する意見としては、結局「子供の意思を尊重する」という事だった。

 

勿論、ただの怠け心で「行きたくない」って言ってるのを甘やかせとは言えない。

 

けど身体に異変を来す位、学校に対して拒否反応を起こしている子に無理に学校に行かせる事は、それこそ「死ね」と言っている様なものなのかも知れない。

 

学ぶ事は、別に学校ではなくても出来る。

それこそ社会人になってからでも出来るし、インタビューに答えていた親御さんの中には海外留学をさせたという人もいた。

成程なぁ、と思った。

 

学校、とは、今思えばとても窮屈な場所だったんやな。

今、過去に戻れるよビックリマークって言われたとしても、学生時代には戻りたくないもんなぁ。

強いて言うなら、もうちょっと勉強頑張っとったら良かったなぁ、とは、思うけれど。

 

推測にはなるけれど、その友達の同僚さんの娘さんも、自分が学校に行けない事で、親に心労をかけてる事を気にしているのかも知れない(これは友達も言ってた)。

自分を責める気持ちを、自傷行為というかたちで表現しているのかも知れない。そうじゃないかも知れない。

 

何にせよ、学校に「行けない」事を、親もその子供自身も、余り負担に感じるべきではないのかも知れない。

お互いの辛い思いが、お互いを苦しめ合っている事に気付かないといけない。

でもそれは、お互いが大切な存在だからこそであり、どうでもいい相手がどうなろうと、知ったこっちゃないし痛くも痒くも無い筈なのだから。

 

「今」、学校に行けなくても、仕事に行けなくても、必ず「未来」はどうにかなるもんだ。生きていれば。

 

30年以上生きて来て、「どうにもならない事」というのは、意外と存在しないものだな、と感じる様になった。

 

仕事でミスして、「ヤバい、どうしよう」って思っても、意外とどうにかなっちゃったりして。

 

とは言え私も落ち込み易いし病み易い方ではあるけど、それこそこの年になって随分図太くなったと思う。

 

世間では「若いって良いよな~」なんて言う意見も多いけれど。

若い人は若い人で大変だったりするよね。

私は若い頃の方が辛かった。

 

年を重ねるとね、それこそ中島みゆきさんの「時代」じゃあないけれど「あんな時代もあったよね」って思える日が来るもんだ。

ただその為には、生きていないといけない。

 

命があれば、どうにかなる。

間違えても、やり直す事が出来る。

誰かに迷惑かけたり傷付けちゃったりしても、償う事も出来る。

生きていれば、毎朝生まれ変わる事が出来る。

 

だから、

誰にも言わないで、一人で逝ってしまわないで。

 

辛い時は逃げたって良い。

死ぬ程苦しいなら、その場にしがみつく必要なんて毛頭無い。

 

もっと肩の力抜いて生きてこう。

真面目である事は美徳であるけれど、時に自分自身の首を絞める事にもなるから。

6割真面目で、4割位不真面目で良いんじゃないかな。

 

そしてどうしても苦しい時は、誰かに思い切って相談する勇気を持って欲しい。

多分、貴方が抱えているその大きくて重い荷物を、半分引き受けたい、支えたいと思ってる人がいる筈だから。

深呼吸して、少し落ち着いて周りを見渡せば、そういう人達を見付ける事が出来るかも知れない。

 

まぁ、要するに。

生きていて欲しいんだな。

 

顔も知らない人であっても、誰かが亡くなるのは、辛い。

それが自殺であったりなんてしたら、尚更。

 

躓いたって良い。

間違えたって良い。

人間なんだからそんなの当たり前なのだから。

 

生きて行こうね。

生きてるってだけで、貴方はとても強いという事なのだから。

 

そして今いる世界だけが全てだとは思わない事。

今いる場所で上手くやれないからと言って、貴方がダメな人間という訳ではないのです。

世界はとっても広くて、貴方が今知ってるその世界というのは実はとーっても小さい範囲なのです。

その井戸の中から踏み出せば、必ず自分に合った世界が存在する。

人生はそれを見付ける為の旅、かも知れない。