
2012年3月11日。今日の朝刊。
主要新聞の第一面が
こんな風に飾られるなんて、
滅多にないことだと思った。
過去、大きな事件や出来事を
報じる際の見出しは、
黒くてものスゴい太い帯の上に
白抜きの文字でデカデカと記されて
いることがほとんどだ。
その白と黒のコントラストから、
起こったことの「重み」が
否応にも伝わってくる。
私がこれまでの人生の中で見てきた
その「重み」のある第一面の見出しは、
昭和天皇が崩御されたときと、
阪神大震災のときと、それから、
去年の3月12日の朝刊だったと
記憶している。
だから今日の第一面は、ある意味、
このような穏やかな紙面構成で
少し心がホッとした。
今日くらいは、大きな事件も無く
ただただ平穏に、平和に過ぎてほしい…。
あくまで私の憶測だけれど、
きっとそういう気持ちも、
誌面に込められていたのかもしれない。
NHKで放送された追悼式を見た。
大きな地震が起きた14時46分。
テレビの前で黙祷をした。
この一年のさまざまな思いがこみ上げてきて、
何ともいえない気持ちになった。
今回の件で、身に詰まされたことは
実にたくさんある。
私は犬や猫が好きだけれど、
原発の警戒区域に残されたペットたちの
里親になるということは、
いくらそういう感情や気持ちがあっても、
今いるペットたちのことを考えれば、
現実的に引き取るわけにはいかない。
また、亡くなった人の多くが、
老人や幼い子供だと知った。
中には、体に障害のある人たちも
当然、含まれている。
被災した各自治体で把握している
障害者の数は、在宅で生活していた人までは
正確な人数がカウントされていないそうだ。
同じ被災者でも、健常な人以上に
不便で困難な生活を強いられている
人たちのことを思うと、胸が苦しくなる。
また、障害者本人だけでなく、
その家族の苦悩も考えると
尚のこと、苦しい。
けれど、残念ながら私にはこれといって
何ができるというわけではない。
もしも今後、このような惨事が起きた時に、
障害を持った家族や年老いた両親を
どうやって危険から回避するか。
もしくは、被害を最小限に抑えるには
どうすればいいのか。
愛するペットを安全に保護するには
どうすればいいのか。
私なりに一生懸命考えた。
皮肉なことに、
その真価が問われたり、試されるのは、
きっと実際に被災したときなのであろう。
できれば、そんな時はずっと来ないで
欲しいものである…
とはいえ、自分の居住地域に
いつ来るやもしれない災害に備えて、
家族や大切な人を含めて
被災する人が一人でも少なくて
済むようにと、日頃から
意識を高めていくことは大切だ。
それが、この一年で学んだことである。
「復興」「支援」「絆」・・・
震災直後は、誰もが
声高に口にしていた言葉だ。
ただ、大変申し訳ないが
私は、被災した人々に
直接繋がるような働きかけは
この一年間ほとんどしていない。
せいぜい、街なかで
僅かな金銭を募金した程度で、
被災地へボランティアとして
出向いたわけでもない。
それでも、これから長い時間をかけて
日本が再生していく中で、
自分にできることを探して、
いつかそっと手を差し延べることが
できればいいな…と思っている。

ダンディとブルー。
先日、無事に8歳の誕生日を迎えました。
定期健康診断の結果は、概ね良好。
「概ね」と記したのは、
まぁ、年齢が年齢なので…それなりに
数値が高かったところもあるのだけど、
普段生活する分には、
何の問題もありませんでした。
愛する者を守るためには
まずは自分自身が健康でいなければ
いけないと思いました。
犬の健康診断はきちんとやっているけれど、
自分の健康診断は…
10年近くやってません(^^;)
なにせ、サラリーマンじゃないもので…。
自費でやるには、高過ぎるし!
されとて、公費で受診できるほどの
年齢には達していないので…
(私の住んでいる地域でのハナシです。)