現地登山口(中房温泉)までナビは5時間半、
いろいろあって、実際は21時出発、4時半着の7時間半のドライブでした。
日曜の明け方、第三駐車場へ。
2時間車の中で仮眠。
シートをフルフラットにして封筒型シュラフをフルオープンし友達とシェア。
それにバスタオルをブランケット代わりにかぶって寝ます。
* *
寝れたわ。シュラフの布団めっちゃ気持ちよかった。
バスタオル一枚がめちゃあったかかった。
友達は何もなくて震えさせてしまった。すまん。
有明荘のトイレを使わせていただき洗顔、歯磨き。
何時から使えるのかな。
7時くらいに行って入らせてもらえました。
朝ごはんをトランクの淵に座りながら爆食して、
8:30出発。
分かってはいたが自分が登るときは大丈夫だと思っていた、お天気。
だいたい雨+ガスでした。
のっけからこのガス具合。
さすがは北アルプス、
登山道がちゃんと合理的に整備されていて、
ちょうどベンチが50分間隔で設置されています。
混んでるから、と思って第一ベンチ飛ばしたら、
第二がなかなかこない…
重い…
となったので、休むべきでした。
あと、消耗しまくるので、おやついります。
塩気のものね。
高度2000mくらい(第3ベンチ?)でぐっと体にかかる負担が上がるらしい。
ゆっくり、ゆっくり、体を慣れさせるように。
合戦小屋までが遠かったのだけど、着いておひるごはん。
このとき13時くらいだったかな。
このフリーズドライ味噌汁のうまいこと。
やっぱり塩気。
で、雨と汗で体がめっちゃ冷えてるので、汁物マスト。
普通にみんなビニール屋根の下でお湯沸かしてたけど、いいんかな?
ガスったりガス抜けたりしながら、上がる。
森林限界高度2500mを抜けても、
高山植物がとても鮮やかで目を見張りました。
やっと
燕山荘到着。14時半。
着いた瞬間はたまたまガスが抜けたときだったようで、
他の登山客から「ちょうどよかったね。」と声をかけられました。
丁寧に小屋内を案内してもらったあと、散策へ。
うむ、何も見えぬ。
あきらめて小屋内へ。雨が強く降ってきました。
明日へ期待と言いつつ、ヤマテン見て希望薄かなーと思いつつ、
ケーキとコーヒーを堪能します。
1000円。
かわいいおみやげも選り取り見取り!値段も手ごろで、楽しかった
晩御飯18:15
すごいよねー。
ほんとに登山者の健康・安全に対する思いが伝わる美味しい定食でした。
19時から館長さんのお話を聞き、(いやこれがほんまによかった)
一切水を使うことなく、就寝20時半。
クレンジングは適当にスキンケアシートになじませて押さえ、保湿だけはしっかり。
歯磨きできないので、コンクールを数滴口へ入れて、ぐじゅぐじゅして、飲む。
抵抗あるけど、何もしないより私はまし。だいぶすっきりします。
朝。日の出前4時15分起床。
静かな身支度にヘッドランプとスタッフバッグ必須。
5:08日の出時刻。外出てみるけど、
何も見えぬな。
皆よく分かってて、気合入れて外出てるの私たちだけでした。
朝ごはん5時半。
おなかがすいている不思議。
雨の中、燕登頂にいきます。
分かってたけど、来たのよ。
雨と雹が横殴りに降る中の撮影です。
戻って下山準備していると、
「かなりいいよ!!」という誰かの声。
慌てて見に行くと、
槍ヶ岳はギリ見えなかったけど、稜線が本当に美しい。
燕岳の山頂も姿を見せてくれました。
同僚は、車で行くのと何が違うんですか!わざわざしんどい思いして意味わかんないです!って言うし
まぁそうやけど・・・
こういうところへ行くと
圧巻の景観に感動しつつ、
自分が雄大な自然の中の一部の小さな存在であるという自己の本質に立ち返ることができ、
何万年という時間をかけて作り上げられ、変わらずに佇む威風堂々とした、美しい山の世界に身を置ける尊さを感じるのです。
景色が見えなくても時間をかけて登り、目を閉じて呼吸をすれば、感じられる。
山と対峙できる体力をつけて、また絶対に帰ってこようと思った。
8時半に下山開始、
トイレに苦しみながら13時ごろに下山。
最後はほんとに足の踏ん張りが効かなかった。
教訓
一つ、ガソリンはあらかじめ入れておく。
夜発だとあいてないガソスタが多く、SAのガソスタは割高なのに加えて関西からは名神乗るまでガソスタありません。
一つ、荷物パンパンやからっておやつ抜かない。
塩あめ、あった方がいい。
砂糖がまぶしてある檸檬の輪切りとかもよかった。
とりあえず塩分!
一つ、抜くべき荷物はやはり衣類。
アウトドアアウトフィットは高機能なので乾きます。臭くないし、そのままで大丈夫。
タオルは替えある方がいい。
一つ、レインウェアはいいものを。
一つ、長丁場のため上り下り常に省エネを心掛ける。
ストックの使い方、上がり方、下り方、勉強していくべし。
一つ、日ごろから階段昇降とスクワットとランニングで体力づくり。
無酸素と有酸素の運動が長時間。いきなりとか後遺症がやばい。
関西から長野遠すぎるので、
岐阜あたりに移住しようかーみたいなことを話していた帰り道でした。
22時半に家に着き、
一週間疲れに苦しみながらなんとか終えました。