『わたしに会いたい』西加奈子 集英社 2023
乳がんを患って治療・療養されていた著者。
人生で一番生きるということを考えた小説家が何を表現するのか興味があった。
社会からは見放されがちな、何かしらアウトロー的側面を持つと言える、"生きづらい"主人公たち。
それを蔑む人がいる一方で、それをいつも支える人がいて、
あぁ一生懸命こんな自分を受け入れて生きていくってつらいよなと思わせる反面、
そっか、こんな自分でもいいんだと思わせてくれる。
好みは分かれると思う。
性の生々しい話が多くて、私はわりと苦手だなと思ったけど、
nippleピアスは痛快でよかった。
★★★☆☆