一年が過ぎて | Precious days

Precious days

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「昨年の今日、この時間、

 どこで何をしていただろう?」と

何度となく考えた一日でした。


里帰り出産で実家の千葉に帰省中。

午前中に妊婦検診を終え、

母とふたりでランチをして帰宅した瞬間、

わたしは地震に遭遇しました。


実家が海の近くだったので

その日は避難所で過ごしましたが、

妊婦ということで、行政の方々の好意で

畳の部屋まで用意してもらえました。

あの日、一緒の部屋にいたもう一人の妊婦さん、

無事に出産できたのかな?


地震直後は大変なこともあったけど、

いまこうして、毎日を生きていられる。


親族や友人、同僚を亡くなされた方々は、

どんな思いで、今日という一日を過ごされたのか。

そして今、原発の問題で、

故郷に帰ることすらできない福島の方々。

そういった人たちの犠牲の上に、

わたしたちの生活が成り立っていることを

忘れてはいけません。


この一年、新聞やテレビの報道で

事実を知り、涙することは幾度となくあっても、

被災地でボランティアすることもできず、

メディアを通してメッセージを発することもできず、

もどかしい思いも抱えていました。


でも、一年はひとつの節目で、

復興はこれからも続いていく。

これから、わたしができる範囲で、

微力ながら何か始めていきたいと思います。


ラジオDJ 鹿島千穂のブログ