沖縄県知事選挙の開票作業が始まりました。
今回の沖縄への旅の目的は、もちろん「癒される」こと
しかし、いつものクセで、
ホテルの部屋では地元のニュースをチェックし、
知事選の政見放送まで見てしまう始末…。
海がキレイな北部へも、行きは有料道路で行ったのですが、
帰りは一般道で、名護、宜野湾、浦添と
米軍基地があるところを通って帰ってきました。
アメリカ軍の駐留が続く限り、
ここではまだ61年前の戦争が終わっていない。
基地の移設問題が一番の争点である今回の知事選について、
テレビの街頭インタビューで若者の一人が言っていました。
「基地は、小さい頃から周りにあったので、いまさらどうこう思わない。
それより、雇用問題をどうにかしてほしい」
今の沖縄の現実です。
基地の存在をあたりまえのもののように思わせてしまうほど、
戦争の負の遺産をこれまでこの土地に押しつけ続けてきた
中央の政策のあり方には、やはり疑問を感じずにはいられません。
かつての琉球王国の中心、首里城。
戦争で消失し、平成4年に今の形に復元されました。
もし、焼けずに残っていたら、どれだけ美しかっただろう。
今回は、地元のテレビ局RBC琉球放送にもお邪魔してきました。
実は、わたしが以前勤めていた日本海テレビの後輩が、
いまは琉球放送でアナウンサーをしているのです。
RBCラジオのスタジオで山野本アナウンサーと。
偶然にも同じTBS系列なので、
時々彼がナレーションするニュースがTBSでも流れたり、
逆にRBCの社内ではニュースバードが絶えず流れていたり。
久々の再会に積もる話で盛り上がりました~
おいしいものを食べ、キレイな海に癒され、
のんびりした時間の流れを感じ、いっぱい笑って、
深呼吸して、そしてあらためて戦争について考えた旅。
いい風景にたくさん出会って、写真もいっぱい撮ったけど、
結局、旅って帰ってきて鮮明に記憶に残っているのは“人”。
ひめゆりの塔で、
「だから、あんなこと(戦争)は2度とあってはいけないんです」
と話してくれた戦争体験証言員の方。
首里城で、歴史の質問をすると何でも答えてくれたおじさん。
そして、「一生ここに住むことに決めました」
と自信に満ちた表情で語る、元・後輩。
やっぱり、旅の醍醐味は人との「出会い」です☆