この世は目隠しして生きているようなもの。
目隠しして、
見えない誰かに手を引かれて。
あるいは
身近な誰かや
知らない誰かに手を引かれて。
時には
どちらへ向かっているかわからずに
孤独の中
絶望とともに
手探りで這いずり回る。
目隠しされながら
温もりを感じ、
香りを嗅ぎ、
耳を傾け、
喜びを知る。
目隠しされながらも
それらの感覚を研ぎ澄ますことにより、
いつか目隠しは意味を失う
今を生きている私達に必要なのは、
自分が本来持って生まれた「感覚」を
研ぎ澄まし、
感じる事なのだと思う。
目で見えるものだけを、
信じてはいけない。
じつはそれは、
見えている目隠しなのだ。