今日はカブトムシとの出会いの話をしようかな。


(虫の話が苦手な方はご注意ください。)









わたしが小さい頃(1980〜1990年代)は、

ダンゴムシと並んで、

カブトムシも「北海道にはいない」と言われていた虫でした。



(実際には1970頃から北海道に入ってきていたらしい。

2000年過ぎた頃から広がるスピードが早くなったようです。

この辺もダンゴムシとカブトムシの共通するところ。)




最近、あちこちで虫の話をするので、

「先生は小さい頃から虫が好きだったんですか?」

と聞かれることも多いのですが、実はそうでもないのです。





自分ではあまり積極的に採ったり飼ったりしたことはありません。

今も、家にはザリガニがいますが、あれ、今日だれか餌あげたかな?

そんなレベル。




観察は好きで、保育園の頃からクモの捕食シーンをじーっと見ている子どもでしたが。




そんな中、小学校3年か4年の時に仲良くなった男友達が、すごく虫好きだったんです。


彼は毎年夏になると雑木林に入ってクワガタを捕まえている子だったので、

それにくっついていって、虫捕りしているのを眺めていました。

朝5時に待ち合わせしたりして。笑



その頃、虫かごに入ってるクワガタは触れたけど、

その辺歩いているのを捕まえるのは出来なかったような記憶があります。




(ちなみに、小さい頃、人にくっついていって眺めてる、っていうのは多かったです。

兄と兄の友達がゲームしているのを眺める、とか。

だから、自分ではマリオもドラクエもやったことがない。笑)





その虫好きの友人は小学校6年生の時に転校してしまったので、

その後は自然と虫捕りに行くことはなくなりました。





大学生になり、生物を専攻した時に、

授業でいろいろな生き物を捕まえたり観察したりする機会に恵まれました。

(そしてダンゴムシとも大学の裏庭で初めて出会いました。)




さらに、指導教官がハエ(ショウジョウバエ、いわゆるコバエ)の専門家で、

コバエの捕獲や飼育にも詳しくなりました。笑




大学卒業後、(中学校理科の試験を受けたはずなのに)小学校の先生になり、

田舎の学校に勤めました。



ある時、社会見学で町内の山に入ったのですが、

そこで出会ったのがおびただしい数のバッタ

一歩踏み出すたびに、数十匹のバッタが散らばっていく。




そんな状態で、子どもたちの前で取り乱すのもなぁ、と思っていたら、

バッタでもクモでも素手で捕まえられるようになりました。笑





その後、小学校の先生をやめて、札幌に戻ってきたのが2010年頃。

その頃すでに実家の畑の大半は兄が使っていて、有機野菜を作っていました。



畑の肥料にするために、きのこ農家さんから出た使用済みのおがくずを使って堆肥作りも行っていました。

また、卵を採るためにニワトリも飼っていました。





ニワトリは、通常のエサの他に、ミミズが大好物。

おがくずが堆肥に変化する途中で、ミミズが大量発生するので、

そこのミミズを集めてニワトリにあげると、ニワトリは喜ぶのだそうです。




そんな、ニワトリのご機嫌を取るのは父の仕事。

時間があると、せっせとおがくず堆肥を掘ってミミズを探しています。




ある時、そんな父からわたしに1本の電話がかかってきました。

「なぁ、カブトムシって北海道にいなかったよなぁ?

最近、堆肥にカブトムシの幼虫がゴロゴロいるんだよなぁ。」



大量のミミズに紛れて、カブトムシの幼虫がゴロゴロ!!





あ、たまに父はこういう電話をかけてきます。

ダンゴムシを畑で初めて見た時(多分2005年頃)にも電話がかかってきました。


それにしても、北海道にカブトムシとは興味深い。



きのこを育てた後のおがくず(廃菌床、といいます)にはきのこの菌が残っていて、

発酵しています。

つまり、ちょっと暖かい。



なので、寒いのが苦手なカブトムシは、そこに卵をよく産みつけるのだそうです。

そして、栄養たっぷりのおがくず堆肥で育ったカブトムシの幼虫は、

まるまると太ってぷりっぷりになるのです。

多い年には50匹以上!!



これはぜひ、虫好きな子どもたちに体験させてあげたい!!


ということで、カブトムシの幼虫掘りを春の恒例行事にしましたー。





今年はおがくずの積み方や積んだ時期の関係で、

ちょっと数が少ないんですけどね、

それでも、無事に生息は確認できました。






そんなわけで、明日4月4日は毎年恒例の『カブトムシの幼虫掘り』を行いますよー。

見つけた幼虫は持って帰ることもできます。



〔日時〕 
2021年4月4日(日)10:00~12:00


〔参加費〕 
参加費:親子1組2500円(子ども1人追加ごとに+1000円)

〔定員〕 
親子10組

〔会場〕 
はるきちオーガニックファーム 
(北海道石狩市花畔363-13) 
札幌市中心部から車で40分(無料駐車場あり) 
地下鉄麻生駅、宮の沢駅、JR手稲駅からバス『花畔行き』に乗って、終点バス停『花畔』から徒歩1分



お申し込みはこちら↓






天気もなんとかもちそう!

でもきっと足元はドロドロだと思うので、長靴をはいて完全防備でカブトムシ掘り出しますよ!!


これは先月下見に行った時の様子。

もうちょっと雪も溶けてるはずー。