「松山千春 『夜明け』に思うこと~松山千春 全作品解説134~」S2651
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◇更新履歴
V1.0:2014.10.11初稿
V1.1:2014.10.12 レコーディングミュージシャンを追記
V1.2:2019.10.16 最新エディタにて記事を作成、旧記事と差し替えおよび所有レコード画像および歌詞を掲載
V1.3:2023.03.23 是正及びオフシャル動画・音源のリンク
V1.5:2023.12.20 是正
V1.6:2024.02.27 直近の演奏実績を追記
■「夜明け」編曲者:青木望
1979年8月21日発売の7枚目のシングル
※ 直近の演奏実績
・松山千春コンサート・ツアー2023秋
◆レコーディングミュージシャン:不詳(クレジット未公開)
アナログシングル、アルバム『起承転結』にも記載なし。
◆所有シングルレコード
◆2014.10.11 夢野旅人
1985年、当時の日記を見た。
1月19日深夜、TBSテレビ「ハロー!ミッドナイト(HELLO! MIDNIGHT)」の放送終了後、スタジオで千春に初めて手紙を手渡した。
生放送の「ハロー!ミッドナイト」。
放送終了後、観覧者は千春と話せる時間が設けられていた。
と、いっても5分程度なので、運がよくて握手や、一言二言話せる程度。
ゆえに手紙にした。
その手紙の内容は、ツアーのことと自身の進路について書いたとある。
最後に、リクエストを記した。
記憶では、「夜明け」と「愛は気まぐれ」、「この部屋」の3曲と思っていたが、なんと「ピエロ」、「大空と大地の中で」の5曲だった。
今だったら「ピエロ」や「大空と大地の中で」はリクエストしないです。
でも、当時はツアーでほとんど歌わなかったし、純粋に好きだった。
その5曲の中で一番歌ってほしかったのは、多分「夜明け」だったと思う。
引き締まった声で歌う、
~♪誰かをせめちゃいけない もちろん君自身も 何かが狂っただけさ よくあることさ~
このフレーズがたまらなく好きでした。
キャニオンのシングルの中で一番だった。
「夜明け」がリリースされた1978年。
毎週土曜日の16:00から、文化放送のラジオで「全国歌謡ベストテン」という一時間番組が放送されていた。
パーソナリティーは高島忠夫で、コメンテーターは音楽評論家の伊藤強だった。
今週のチャートを発表して、来週の注目曲を高島が、伊藤に尋ねるのが常だった。
伊藤は、~松山千春の「夜明け」ですね。
勝負に出てきたという感じです。
課題としては、(楽曲の作り、コードとしては)耳に入りやすい分、飽き易いので、それをどう克服するか~
といった。
自分と一緒の見解だったから、すごく印象的でした。
それから約5年後の1985年1月19日の「ハロー!ミッドナイト(HELLO! MIDNIGHT)」。
その日の冒頭の弾き語りは、「ひとりじめ」でした。
前にも書きましたが、一緒にスタジオ観覧に行った、さして松山千春を知らないヘビメタ好きの友人が歌い終わるとひとこと言った。
「松山千春って歌、うめーな」と感嘆な声を漏らしたあれです。
で、放送終了後、リクエストも添えた手紙とプレゼントを渡したわけです。
千春がやたら、包みに入ったプレゼントの中身を気にしていた。
千春に「何よ、これ?」
と、聞かれるものの周囲は、立派な花とか持参していて、とてもじゃないけど中身が「のど飴(ヴィックスドロップ)の詰め合わせ」とも言えず。
「いや、大したものではないです。中に手紙が入っています」と。
でも、二三回聞かれたな、「何よ、これ」と。
翌1月26日の放送は、三田寛子とのゲスト対談で冒頭の弾き語りはなし。
2月2日は、ビデオ「STAGE」から「長い夜」が流れたのみ。
そして2月9日。
3週間ぶりの冒頭での弾き語りで「夜明け」が歌われた。
偶然と言い聞かせながらも、読んでくれた確率のほうが高いと思った。
というか、読んでくれたんだなと。
プレゼントの中身気にしていたもんな。
持って行ってよかったなと。
自分のために歌ってくれたと思った。
唄ってくれて、千春 、ありがとう !
その日の日記にはこう記してあります。
感嘆符が、好きではない自分。
! を使っているということは、よほど嬉しかったんだなと。
2006年春。
友人がライブの直前に、千春に手紙を渡した。
その日、弾き語りで「夜明け」が歌われた。
終演後に、「手紙にね、『夜明け』歌ってくださいと書いたの」と、嬉しそうにいった。
「優しいな、千春」と思うのと同時に、あのころの自分を見ているようでした。
思い込みや偶然かもしれませんが、千春に初めてリクエストして歌ってもらえた曲が、この「夜明け」なのです。
◆歌詞及びオフシャル動画・音源
僕にもわからないけど信じていたい
誰かをせめちゃいけない もちろん君自身も
何かが狂っただけさ よくあることさ
せめて君の夢が かなうよう
僕は唄い続ける この唄を
どれ程 耳をすませば 答えがきこえるだろ
僕にもわからないけど 信じていたい
すなおになれたらいいね 昔の君みたいに
笑って話してくれた 昔の君に
せめて君の夢が かなうよう
僕は唄い続ける この唄を
せめて君の夢が かなうよう
僕は唄い続ける この唄を
◆松山千春全作品に思うこと~全作品解説1977-1980 インデックス1
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