「松山千春 『かざぐるま』に思うこと~松山千春 全作品解説335~V1.5」S3151

 

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◇更新履歴

V1.0:2015.07.27 初稿

V1.1:2016.11.13 是正

V1.2:2019.10.14 最新エディタにて記事を作成、旧記事と差し替えおよび所有レコード画像および歌詞を掲載

V1.3:2021.01.04 記事を追記

V1.5:2021.08.09 記事を追記

 

■ 「かざぐるま」 編曲者:松井忠重

1977年6月25日発売の2枚目のシングル

1977年6月25日発売のアルバム『君のために作った歌』のLP A面1曲目(CD1曲目/全12曲)

 

◆レコーディングミュージシャン(楽曲個別ではなく『君のために作った歌』全体のクレジット)
01. ドラム:宗台春男、渡嘉敷祐一
02. ギター(AG):金成良悟、石川鷹彦
03. ギター(EG):芳野藤丸
04. ベース:長岡通夫、後藤次利、高水健司
05. キーボード:大原繁仁、大谷和夫、栗林稔

 

◆所有アナログレコード

◆所有収録CD・アルバム『君のために作った歌

◆所有収録アナログ・アルバム『君のために作った歌』

◆所有収録ミュージックテープ『かざぐるま』

 

◆2021.8.9 夢野旅人
1977年、北海道厚生年金会館での、はじめての有料コンサート

から44年、45回目となる8月8日のラジオ「松山千春 ON THE RADIO」。

奇しくも8日は、2020東京オリンピックの閉会式ということで、オリンピックと、広島、長崎の原爆の話題が中心でしたが、デビューコンサートについてのリスナーメールを取り上げ、デビューコンサートの1曲目に歌った「君のために作った歌」と、「かざぐるま」、「旅立ち」が1月3日放送と同じく3曲、紹介されました。8月8日、そして、曲に関するコメントは取り立ててありませんでした。

 

◆2021.1.4 松山千春

デビュー45周年にあたる2021年、第一回目の放送となった1月3日の「松山千春 ON THE RADIO」。
松山千春は知っているけど、テレビにも出ないし、よくは知らないでラジオを聴いていただいている人達にと、自身の誕生から、フォーク音楽祭、竹田健二ディレクターとの出会いと別れ、デビュー、オールナイトニッポンの担当までをほぼ全編通して話した放送内容でした。

千春の曲は、「旅立ち」から始まり、「かざぐるま」、弾き語りの「君のために作った歌」、「季節の中で」の4曲かかりました。

前回の記事にあるラジオでのコメントと同じく「旅立ち」でデビューして、2枚目のシングルを決める際の千春と竹田さんとのやりとり。

 

シングルを「銀の雨」ではなく、千春にとっては暗いイメージのある「かざぐるま」にしようと言った竹田さんとの話の後、「かざぐるま」がかかりました。
 

◆2015.7.27 夢野旅人

2枚目のシングルでもあり、ファーストアルバムの1曲目でもある。

そのため、大概の松山千春の楽譜本の一曲目はこの歌である。


2015年1月25日放送のラジオ。

「旅立ち」でデビューして、2枚目は「銀の雨」だと思っていたが、竹田さんは「かざぐるま」を選んだ。 

竹田さんは千春に云ったという。

 

お前がもし、一、二年年で終わるような歌手たったら「銀の雨」だろう。

けど、お前はそういう男ではない。
これからも歌い続けるんだったら、2枚目のシングルは「かざぐるま」にしよう。

竹田さんの作戦だったのだろう。
「銀の雨」ではなく、「かざぐるま」を、リリースしたから、ここまでやってこれたのではないか。

そう思います。


と語っている。


松山千春 18才。

北見から足寄に帰ってきた1975年。

2度目となる全国フォーク音楽祭に出場。

全道大会で落選し、父親の仕事を手伝っていた。

主な役割は集金。

その後はパチンコ屋に入り浸っていたという。

 

父親の仕事を最後までまっとうさせてあげよう。

そんな思いの千春であったが、歌えないという欲求不満があったという。

 

夏に鈴木幸弘氏が農業学校から帰ってきて農協に勤めだす。

それを契機に土田、佐藤耕一氏との麻雀が復活するも、胸の内は晴れない。

 

歌う場所がない。

精神的に行き詰る。

そんなときにできた曲が「かざぐるま」。

 

恋愛を材料にしているが、まわれまわれって欲求不満を、めいっぱい声をはりあげて吹っ飛ばそうとした。

と、著書「足寄より」で述べられている。

 

また1979年のギター雑誌には、

俺がまだ親父の仕事を手伝っていた頃の歌。

何かしたいと思っても、何をしたらいいのかわからない。

何も見つけ出すことができないといった現実を恋の歌にたとえた。

「まわれ かざぐるま」に、この歌のテーマがありすべてがある。


人の気持ちは、それぞれに変わることのない、その人の考え方のベースみたいなものがある。 しかし、ときとして、それがゆがめられたりする。

そういった事へのなげきとか、変わってほしくないといった気持ちが、この歌にある。


俺は、「いつまでも」という言葉が大好きだしね。

この歌はサビが命だけど、それ以上に、ひとつひとつの言葉を噛みしめて歌ってほしい。

そうすれば、この歌が理解できるはずだし、また作者としての俺の願いでもあるしね。

自分の心の中にある、かざぐるま。

いつまでも、変わることなくまわりつづけてほしいと思う。


とあります。

 

ちなみに、ステージでは、デビュー当時によく歌われていたが、78年秋(一曲目で歌われた)以降あまり歌われなくなった。

10周年の1986年夏に弾き語りで久しぶりに歌われた。

フルバンドでは1989年秋が初演となった。


今年の春(2015)は、バンドメドレーという残念な形で歌われた。

80年以降。

ツアーでフルコーラス、レギュラーで歌われたのは89年秋と2007年春(一曲目)の2回のみです。

 

◆歌詞

私の心は 貴方の うでの中 貴方の心は きままな 風ね 
貴方の言葉に 心乱れて とまどう私は かざぐるま 

まわれ かざぐるま かざぐるま いつまでも 
まわれ かざぐるま かざぐるま いつまでも 

貴方にさよなら いわれたのなら 生きては行けない 私だから 
いつでも貴方に きらわれぬよう 全てを捧げた 私だから 

まわれ かざぐるま かざぐるま いつまでも 
まわれ かざぐるま かざぐるま いつまでも 

まわれ かざぐるま かざぐるま いつまでも 
まわれ かざぐるま かざぐるま いつまでも

 

◆松山千春全作品に思うこと~全作品解説1977-1980 インデックス1

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