「松山千春 『時のいたずら』に思うこと~松山千春 全作品解説100」S2313
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◇更新履歴
V1.0:2014.04.25 初稿
V1.1:2014.10.13 レコーディングミュージシャンと記事を追記。
V1.2:2016.11.13 是正
V1.3:2017.09.22 9/17放送ラジオのコメントを掲載
V1.5:2019.10.05 最新エディタにて記事を作成、旧記事と差し替えおよび所有レコード画像および歌詞を掲載
V1.6:2021.09.27 追記
V1.7:2022.12.25 追記及びオフィシャル動画・音源をリンク
■「時のいたずら」編曲者:清須邦義
1977年11月25日発売の3枚目のアナログ・シングル
◇松山千春選曲のベストアルバム『季節の旅人~春・夏・秋・冬~』 DISC-3(秋)の1曲目
◇松山千春選曲ベストアルバム『松山千春の世界』DISC-1の11曲目
◇松山千春選曲ベストアルバム『松山千春の系譜』DISC-1の7曲目
◇レコーディングミュージシャン:不詳(クレジット未公開)
アナログシングル、アルバム『起承転結』にも記載なし。
◆所有シングルレコード
◆2022.12.25 夢野旅人
2022年12月25日放送の「松山千春ON THE RADIO」。コンサートツアーも全公演終了し、秋のコンサートで、全公演、基本、本編2曲目で歌われていた「時のいたずら」が一曲目にかかりました。
◆2021.9.27 夢野旅人
2021.9.26放送「松山千春ON THE RADIO」。
実弟の松山明人さん(61歳)が、9月19日 他界された報告がありました。
放送は、ほとんどの時間を費やして明人さんについて語られました。
そして、一曲目に「時のいたずら」がかかりました。
◆2017.9.22 夢野旅人
17日放送のラジオ。
番組の最後に「時のいたずら」が流れました。
以下、その際と前半のコメントです。
~
俺は作詞家でも作曲家でもない。
フォークシンガー、シンガーソングライター。
歌詞は、中島みゆきやユーミンたちのほうがいい詞を書く。
さだまさしもいい詞を書くんだけど、奴は凝りすぎる。
妙に凝っている。 あれがちょっと鼻につく。
詞としては全然いいんだけど、なんか妙に凝っていてね、狙いが見え見えだ。
みたいなね。
その点、ユーミンやみゆきはそういうところがないから、
俺は作詞家として凄いなと思うしね。
そんな中で小椋佳。
一歩間違えれば、さだと同じように凝りすぎかなという感じがあるんだけど、そこをぐっと抑えている。 小椋さんは、尊敬するくらい歌詞が凄いなと思う。
~
作詞、作曲に関して自分は・・・ストレート。
思っていることを、ぱーと詞にしてしまう。
そこに余計なものはつけたくない。
余計な形容詞をつけたくない。
思っていることをバーンと。
また歌詞とメロディーが一緒に出てくる。
自分がまだ髪の毛があった時代の曲。
これも自分はストレートに歌った曲です。
松山千春「時のいたずら」。
ありがとうこざいました。
◆2014.10.13 夢野旅人(2016.11.13是正)
竹田さんが亡くなって、
これからはひとりで歌っていかなければならない。
そう覚悟した時期、歌ゆえに千春にとって感慨深い一曲。
セールス的にも、初めてを手応えを感じた曲でもある。
印象的なイントロも手伝ってか、
秋のコンサートでは一部の前半に演奏頻度が高い。
近年では2011年秋、12年秋、13年秋、14年秋と、秋のツアー四期連続で2,3曲目で歌われている 。
ラジオ「松山千春 ON THE RADIO」。
リスナーからのメール。
千春さんにとっての"旅立ち"はいつですか?
自分にとっての"旅立ち"は2回ある。
「旅立ち」でデビューしたときと、
竹田さんが亡くなってこれからは一人で歩いて行かなければいけないと思った時。
その言葉を聞いたとき。
「時のいたずら」は千春にとって2度目となるデビュー曲だと改めて思った。
本人選曲のベストアルバムや記念イヤーのライブのメニューから外すことは、「旅立ち」を外すのと一緒なのだろうと思うのです。
◆2014.4.25 夢野旅人
デビュー曲「旅立ち」は、
北海道ブロックのレコード売り上げでは首位を獲得。
デビュー当時から道内では人気の千春だったが全国的には無名だった。
初めて全国的にヒットした曲が「時のいたずら」である(オリコン最高位29位 約14万枚)。
1977年10月5日。
竹田ディレクターが生前、最後に決めてくれたラジオの仕事、『オールナイトニッポン』の2部が始まり、千春はひとりで札幌と東京を飛行機で往復し始めたころのヒット曲。
それだけに千春にとって印象の強い歌だという。
インタビューや1984年秋に放送のFM東京 『TDKトップオブジャパン 大空と大地の中で』などで以下のように語っている。
「季節の中で」よりも、「時のいたずら」のほうがずっと印象に残っている。 俺は「季節の中で」の伏線は「時のいたずら」じゃないかと思っている。
「時のいたずら」でちょっと反応があったわけ。
それで、ようし、って感じで、次で決めてやっからな、みたいな流れで「季節の中で」が出てきたわけよ(*1)
飛行機を待つ空港で、ひとりで待っていると、竹田さんはいないんだな。 これからひとりでやっていかなくちゃいけないと思った(要約)
「時のいたずら」ができた頃っていうのは、竹田さんが亡くなって自分ひとりになったわけじゃない。 そのとき、オールナイトニッポンの二部をやろうということになって東京にいったわけ。
ニッポン放送から晴海のホテル浦島(2003年閉鎖・現在の晴海センタービルの場所)へ帰ってきて、部屋から外をのぞいたら、すごく風が強く、自然と寂しくなってきたわけ。
竹田さんがいなくなっちゃうし、
俺がなんでひとりで東京へ来て、こんな夜中にこうやっていなきゃいけないんだろう、みたいなことを考えて、頭がこんがらがってできた歌なわけ。 そういう意味ですごく印象に残っている、あの歌は(*1)
*1:富澤一誠著 「フォーク名曲辞典300曲」より。
千春にとってそんな思いがあるせいか、秋のコンサートでよく歌われる。
~一人歩きだした君を 見つめて
昔愛した人を 思い出しただけさ
今さら言えないよ それは君だと~
一人歩きだした君は、千春であり、
昔愛した人が竹田さんなのではないだろうか。
自分にはそうきこえてしまって、
それ以降、「時のいたずら」を恋愛の歌とイメージして聴いたことがありません。
この曲は、千春にとって「季節の中で」よりも大きな意味を持つ曲なんだと思っています。
ちなみに、1977年9月10日に発売された中島みゆきの「わかれうた」。
「時のいたずら」と「わかれうた」のコード進行がほぼ同じであるこことから、中島みゆきはコンサートで「わかれうた」の演奏の際、途中で「時のいたずら」に変化させて歌っていたという。
1978年2月5日に札幌STVホールで行なわれた「第16回STVヤングジャンボリー」。
中島みゆきと番組ゲストの千春が共演したときも、彼女は「この曲は千春の歌に似てるって言われるんだけど、私のほうが先に作ったんだからね。でも千春が真似したんだなんて絶対言わないけど・・・」といって「わかれうた」を弾き語りで披露した。
間奏中にギターのコード進行にあわせて「とーきーのーいたーずらーだねー」と、口ずさんだあと、「わかれうた」を歌い始めた。 また千春は中島みゆきを見るなり「なんだお前、化粧なんかして。女にでもなろうと思ったのか」といったやりとりもあった。
そんな音源が2008年2月3日。
STVラジオ「サンデーミュージックファイター」で流れました。
◆歌詞及びオフィシャル動画・音源をリンク
時のいたずらだね 苦笑いだね
冷たい風が今 吹き抜けるだけ
木枯らしにふるえてる 君の細い肩
思いきり抱きしめて みたいけれど
今日はやけに君が 大人に見えるよ
ぼくの知らないまに 君は急に
時のいたずらだね 苦笑いだね
冷たい風が今 吹き抜けるだけ
かわす言葉もなくて すれちがう心
一人歩きだした 君を見つめて
昔愛した人を 思い出しただけさ
今さら言えないよ それは君だと
時のいたずらだね 苦笑いだね
冷たい風が今 吹き抜けるだけ
時のいたずらだね 苦笑いだね
冷たい風が今 吹き抜けるだけ
◆松山千春全作品に思うこと~全作品解説1977-1980 インデックス1
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