「松山千春 『ひとりじめ』に思うこと~松山千春 全作品解説10~」S2129
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◇更新履歴
V1.0:2014.2.11 初稿
V1.1:2014.4.01 松山千春選曲ベストアルバムの収録有無を追記。
V1.2:2019.9.25 最新エディタにて記事を作成し旧記事と差し替えおよび所有のアルバム画像、新規文章を掲載
V1.3:2022.11.27 追記及びオフィシャル動画などのリンク
■ 「ひとりじめ」編曲者:大原茂人(オリジナル)/飛澤宏元(リメイクV86)
オリジナル:1980年5月5日リリースのアルバム『浪漫』のA面1曲目(CD 1曲目/全10曲中)
リメイク:1986年10月25日リリースのリメイクアルバム『旅立ち』のA面3曲目(CD 3曲目/全10曲中)
◇松山千春選曲ベストアルバム『風景』 DISC-1の3曲目(リメイクV86)
◇松山千春選曲ベストアルバム『松山千春の世界』DISC-1の11曲目(オリジナル)
◆所有収録CD・アルバム(オリジナル)
◆所有収録アナログ・アルバム(オリジナル)
◆所有収録アルバム ミュージック・テープ(オリジナル)
◆所有収録CD・アルバム(リメイク・V86)
◆2022.11.27 夢野旅人
2022年11月27日放送「松山千春ON THE RADIO」
この日にかけた曲は全て松山千春の楽曲でした。
番組のラストに「ひとりじめ」(V86)がかかりました。
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新城の会館で「なんか、リクエストあります?」と言ったときに、色んな曲がね、叫ばれて、う~ん、ああ、それもいいな、それもいいな。
けど、メンバー弾けないだろうな、ね。
俺がギターで一本か、みたいな感じになったこともありましたけどね。
出来れば歌いたかったと思う松山千春「ひとりじめ」。
ありがとうございました。
◆2019.9.25 夢野旅人
2012年夏の十勝、一回目のアンコールラストに歌われた「大いなる愛よ夢よ」。
そして2015年秋のツアー、沼津公演のアンコールラストに歌われた「歩き続ける時」。
自分の中ではパーフェクトのパフォーマンスだった。
この2曲は文句なしに、ライブにおける殿堂入りとなった。
また2016年秋のツアーでアンコールに歌われた「限りある命」も、思いは違えど、自分の中では殿堂入りになった。
そんななか、2017年秋のツアーで1990年初頭の厚生年金チャリティーツアー以来、27年ぶりに「ひとりじめ」が、フルバンド、フルコーラスでレギュラー(23公演中13回)で歌われた。
(イレギュラーのフルバンドは2000年秋初日、2006年秋初日、2012年春、最終日の3回のみ演奏)
80年代の歌い方に比べて、直立不動で、無理に高音を出さずに無難ながらも丁寧に歌っていた。「限りある命」同様、自分が求めている質感の歌い方ではなかったが、十分だった。
よくぞレキュラーで歌い続けてくれたと。
自分の中での殿堂入り。
ほかにも2018年秋のツアーでアンコールラストで歌った「窓」、そして同年春の弾き語りツアーでこれまた大ラスに歌われた「炎」。これらの曲も自分の中で殿堂入りとして、気持ちの上でさよならをした。
もう、そんな時期に入っているのだと思うのです。
◆2015.6.9 夢野旅人
小野やすしさんは千春の曲で「ひとりじめ」が好きだった。
何度、聴いても飽きないと言っていた。
2012年6月28日、春のコンサートの最終日。
このツアーで初めて「ひとりじめ」が大ラスで歌われた。
その数時間後に、彼は他界した。
てっきり千春は、彼の病状を知り選曲したのかと思ったのだが、本人は知らなかったという。
千春自身も、彼が好きだった「ひとりじめ」を歌った偶然に驚いたという。
そういうとこ持っているなと、この記事を書きながら思うのです
◆2014.2.11 夢野旅人
松山千春。
勿論、前々から歌は上手いと思ったいたが、本当の絶品の歌声がどういうものかを知ったのが「ひとりじめ」だった。
1985年1月19日 TBSの深夜番組『ハロー!ミッドナイト(HELLO! MIDNIGHT)』での弾き語り。
一緒にスタジオ観覧に行った、さして松山千春を知らないヘビメタ好きの友人が歌い終わるとひとこと言った。
「松山千春って歌、うめーな」
うれしかったと、同時に、こんなに千春って歌が上手かったんだと再確認したというより、目から鱗が落ちた感覚に近かった。
ツアーにおける「ひとりじめ」の初演は1980年春での弾き語り。
2度目にセットリストに加わるのが1985年春で初のフルバンド演奏。 本編前半の7曲目/全8曲に位置した。 アレンジはレコードのオリジナルヴァージョンというよりもライブアレンジでおさえた歌い方だった。 圧倒的に『ハロー!ミッドナイト』の弾き語りのほうがよく感じた。
翌年、10周年を記念して再録音による『旅立ち』で「ひとりじめ」もリメイクされた。
そのときの印象は、さしていいとは思っていなかった。
その年の秋のツアーで3度目のセットリストとなる。
ここから現在まで演奏のアレンジはリメイクヴァージョン(V86)となる。
このときも、本編前半(5曲目/全6曲)に位置し抑えた歌い方の印象を持つ。
1987年夏のイベント。
このイベントからアンコールで歌われるようになり、本編で歌うよりは荒々しい歌い方となるが壮絶とまでには至っていたない。
4度となるセットリストとなった1987年秋のツアー「春夏秋冬」で初めてコンサートラストに位置された。 ワンフレーズ、ワンフレーズ全力で、さらにラストのサビのレッドゾーンまで持っていく歌い方。 血管を浮かび上がらせて、苦しそうな表情で歌う千春の姿こそが偽りのない真実に思えた。それ以上に感動したのは最後の雄叫びともいえる絶叫である。 「どーも」よりも、あの絶叫のほうが自分にとっては印象が深い。
やっとあの弾き語りを凌駕する「ひとりじめ」に出会えた瞬間だった。
そのとき思った。
あのパフォーマンスにいざなった飛澤宏元のリメイクは秀作だなと。
このツアーで千春のライブを見たことのない友人を誘った。
彼はこのツアーを4本観た。
「何度、見て聴いても『ひとりじめ』は飽きない」と彼は言った。
うれしかったな。
で、1988春と、夏(「長崎から’88」)、秋はイレギュラー。
1990年初頭でレギュラーで歌われツアーでレギュラーでは歌われなくなる。
その後、フルバンドのフルコーラスで歌われたのは2000年秋初日、2006年秋初日、2012年春最終日の3回だけである。
2006年秋の初日、川口で自席の後ろにいた女子が、アンコール一回目のラストで歌われた「ひとりじめ」を聴いて、連れの女子に「これで終わっていいくらいの曲ですよ、終わっていいくらいの曲ですよ、終わっていいくらいの」と興奮気味に話していた声がまだ耳に残っています。
もうフルスロットルでレギュラーで歌うことはないのかなと。
今の千春が、どんな「ひとりじめ」を歌うのか、聴いてみたいです。
◆歌詞及びオフィシャル動画(音源)
・オリジナル
・リメイク(V86)
悲しいとつぶやいた お前の瞳に
何も云えずに ただ抱き寄せる
この町でめぐり逢い 愛し合う二人に
やけに冷たい 降りしきる雨
バカを承知で ついて行くわと
笑うお前を こん夜はひとりじめ
振り向けば何一つ いい事の無かった
この町 灯りが ぼやけて映る
幸せになれるねと お前の言葉に
何も云えずに ただうつむいた
バカを承知で ついて行くわと
笑うお前を こん夜はひとりじめ
バカを承知で ついて行くわと
笑うお前を こん夜もひとりじめ
◆松山千春全作品に思うこと~全作品解説1980-1981 インデックス2
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