「松山千春 『自分らしく』に思うこと~松山千春 全作品解説11~」S2131

 

松山千春 DATA BESE 総合TOP PAGE NF   

アーティスト別 LIVE DATA BESE 総合TOP PAGE NF 

 

◇更新履歴

V1.0:2014.02.12 初稿
V1.1:2015.01.31 文章を修正、追記。

V1.2:2016.12.26 ツアー中にアメンバー記事にて公開した記事を掲載。

V1.3:2019.08.23 最新エディタにて記事を作成、旧記事と差し替え及び所有のCD画像、歌詞を掲載

V1.5:2021.10.16 是正

V1.6:2023.05.26 オフィシャル動画・音源のリンク等

 

■「自分らしく」編曲者:飛澤宏元
1990年11月10日リリースのアルバム『男達の唄』の10曲目(全10曲中)

 

 

◆オリジナルアルバム『男達の唄』(初回限定盤)

アドレス帳(封入特典)

 

◆レコーディングミュージシャン
01. ドラム:
02. ギター(AG):
03. ギター(EG):
04. ベース:
05. キーボード:
06. サックス:

07. プログラミング(打ち込み):

 

◆夢野旅人 2016.11.4

デビュー40周年イヤーの今年夏に行われたRISING SUN ROCK FESTIVAL 2016 in EZO

ソロコンサートではないステージで、「大いなる愛よ夢よ」 と「自分らしく」が歌われた。

 

「大いなる愛よ夢よ」は、春のツアーで一回だけ歌われていたし、北海道野外音楽イベントということで腑に落ちたが、「自分らしく」は、正直驚いた。

 

そして秋のツアーでも(8年ぶり二度目)本編ラストで歌われた。

 

今日、友人からのメール(下記参照)で思ったこと。

 

まだ歌いきって無いのに大拍手が起こる。

千春はどう感じているのか。
 

気の置けない仲間なので率直に言うが、それがライブ。気を悪くするどころが、むしろ千春は楽しんでると思うな。

 

今回、秋(2016年)のツアーで「自分らしく」を聞いて思ったこと。

 

それまで自分は、この曲を「まだまだ」 に通じる松山千春の半生、私小説的な意味合いで捉えていた。

 

実際、2008年狭心症で倒れ、復帰後のツアーで初演でかつ本編ラストで歌われたとき。絶妙な選曲と思ったし、これからも松山千春は松山千春のままで歌っていくというメッセージを感じた。

 

だけど今回は、「自分らしく」という言葉の意味を考えた。

 

何故、自分らしく生きるべきなのか。

その答えは、とうの昔に千春は云っていた。

 

お前と巡り逢って、

愛したことを誇りに思う。

 

たとえ、この先にどのような人生が

待っていようとも

自分は色褪せたりはしない。

 

だからお前も色褪せることなく

人生を歩いてほしい。


「ひまわり」のレビューの追記と重複しますが、

 

もしも、自分を見失いそうになったとき。

あの日の真っ青な空を、二人が見たひまわりを思い出してくれ。

 

人生の輝きは一瞬ではない。

若さとか、体力とか、ましてや富や名声。

そういったものが人生の輝きではない。

 

人生の輝きは永遠。

そのためには、どうぞ自分らしく生きてください。

俺は俺らしく、あなたはあなたらしく生きてください。

そうすればあなたは、いつでも人生の輝きの中にいられる。

色褪せないでください。

 

もしもの人生が色褪せそうになったら、

素直に自分自身に帰ってください。

自分らしくあり続ける。

それがいくつになっても輝きのある人生だと思う。

 

どうか色褪せないでください。

自分を見失わないでください。

自分自身が自分らしい人生を歩く。

それは、立派な輝きだと思う。

 

そんなメッセージをあらためて感じました。

 

◆ファンキー・キャラドレ 2016.11.3

2016年秋のツアー。

本編ラストという重要なポジションに気合いの入った曲が入ってきた。
大歓迎ではあるが、滅多にセットリストに入らない曲ゆえの残念な現実。
まだ歌いきって無いのに拍手が起こる。
「時は流れやがて」の前に一旦、演奏がとまる。

それで終わりと思い込んでの拍手。

「自分らしく」はコアなファンは知っているが、中堅層のファンは知らない人が多い。
シングルではなく、タイアップもない。

ベストアルバムにも入ってこないのだから仕方無いとは思いますが。

千春はどう感じているのか。
訊きたいところですが、千春に嫌われたく無いので、ラジオにメールするのは気が引けます。
僕の車のオーディオは最近、ずっと「自分らしく」が大音量でかかってます。

 

◆2014.2.12(2015.1.31加筆修正)夢野旅人
松山千春が狭心症で倒れたのが2008年6月25日。

同年7月20日。ラジオ「松山千春 ON THE RADIO(緑効青汁のアサヒ緑健提供)」FM NACK5(エフエムナックファイブ) で復帰。 

 

その日の復帰会見では、「心臓の血管の病だけに、医者に煙草を吸っちゃいかん、あれは食べちゃいかんと言われている。でも、多分守らない。ただ生き永らえても面白くない。これからも歌手として暴れたい。また心臓をやられたら寿命だろうと受け止めたい」といつもの千春節だった。

 

しかし、心中穏やかではなかっただろう。

一か月後の8月24日、小田和正のライブに飛び入りした千春。

 

リップサービスを繰り広げる千春に対して、小田和正は、「お前、もう俺の人生は終ったような顔してたじゃんか(要約)」と突っ込まれていた。

 

6公演が中止となった春のツアー。

秋のツアーは体調の不安を抱えながらも決行された。

8月20日、春にレコーディングされていたシングル「思ひ/君は花」がリリース。

 

復帰後のコンサートツアー「天才」。 

やはり気になるのは選曲。

命に関わる病で倒れた千春が、何を思い、何を考えたのか。

コンサートで歌う歌はどの曲を選ぶのか。

 

本編のラストは「思ひ」なのでしょうね。

ラジオのリスナー・メールに対し、「思ひ」よりも、伝えたい、歌いたい歌がありますからと答えた。

その曲が「自分らしく」だった。


1990年秋のツアー「男達の唄」。

ツアーテーマは本音で生きる。

新曲で唯一、歌われなかったのがこの歌だった。

18年の時を経て、このツアーが初演となった。

 

運の悪い奴と情け かけられるより 

出来の悪い奴と どうぞ見下げておくれ

 

時は流れ やがて 君も年老いてゆき 

「俺の若い頃は・・・」

なんて口にするだろ

 

曲がりくねった道を歩き疲れても

いつも自分らしく生きていたいから

 

絶妙のタイミンクで、歌うべき歌を本編ラストに持ってきたなと思った。

これほどまでにインパクトがあった本編ラストはなかった。

 

広島の夜。仲間のひとりは、「この日のために、歌わなかったんだ」と興奮気味に力説していた。

 

このツアー「天才」を見たとき、この「自分らしく」を聴いたとき。

あらためて、松山千春は自身が窮地、追い詰められたときこそ、いいステージを、松山千春らしいステージを見せつけると痛感した。

と、同時に観る側の心境も変化していたのだろう。

 

今が、松山千春のステージが永遠でないことを、実感したからこそ、より心に響いたのだと。

2008年、釧路、広島のステージから6年経ってみて、そう思うのです。

 

◆歌詞及びオフシャル動画・音源

かわいそうな奴と 声をかけられるより 
頼りない奴と どうぞ笑っておくれ 
運の悪い奴と 情け かけられるより 
出来の悪い奴と どうぞ見下げておくれ 
曲りくねった道を 歩き疲れても 
いつも自分らしく 生きていたいから 

夢を掲げながら 夢に酔いしれていく 
愛を歌いながら 愛にとり残される 
曲りくねった道を 歩き疲れても 
いつも自分らしく 生きていたいから 

時は流れ やがて 君も年老いてゆき 
「俺の若い頃は…」 
なんて口にするだろう 
曲りくねった道を 歩き疲れても 
いつも自分らしく 生きていたいから 

曲りくねった道を 歩き疲れても 
自分らしく 生きていたいから 

 

■松山千春全作品に思うこと~松山千春全作品解説6~1990-1991

フォローしてね…

 

 

 

 

 

N現在、以下の検索ランキングにエントリーしています。
よかったら、アクセスして頂けると嬉しいです。

一日一回、ライキングポイントが加算されます。
よろしくお願いいたします。
  
  にほんブログ村     
    

アーティスト・グループ(音楽) ブログランキングへ
---------------------
YUMENO BLOG ~愛のうた:愛した季節の薫り  From the 1960s to 2020s Music Diary notebook~ 夢野旅人