「松山千春 『雪』に思うこと~松山千春 全作品解説4~ 」S2119


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◇更新履歴

V1.0:2014.02.07 初稿 

V1.1:2019.08.17 最新エディタにて記事を作成、旧記事と差し替えおよび歌詞の掲載、所有CD画像を掲載

V1.2:2021.10.16 是正

V1.3:2023.10.25 オフシャル動画・音源のリンク

V1.5:2023.11.27 追記


■「雪」編曲者飛澤宏元

1990年11月10日リリースのアルバム 『男達の唄』の9曲目に収録

◇松山千春選曲ベストアルバム『季節の旅人~春・夏・秋・冬~』 DISC-4(冬)の6曲目/全12曲

 

◆オリジナルアルバム『男達の唄』(初回限定盤)

アドレス帳封入

 

◆レコーディングミュージシャン:後日、追記
01. ドラム:
02. ギター(AG):
03. ギター(EG):
04. ベース:
05. キーボード:
06. パーカッション:
07. サックス:
08. ストリングス:

 

◆2023.11.27 夢野旅人

2023年11月26日放送のラジオ「松山千春のON THE RADIO」で、番組のラストに「雪」がかかりました。

曲をかける際の千春のコメントは以下の通りです。

---

さて全国の皆さん。それぞれ土地土地で、急に寒くなって来たんじゃないでしょうか。是非とも健康には気をつけられて。

北海道、今は、ま、雪がパラついて、昨日か東北6県のほうでもな、初雪が降ったというね、便りも入ってきましたけど。

 

ま、今年は夏が猛暑でおかしかったですからね。

冬もちょっと、暑かったり寒くなったり、結構、寒暖差の激しい毎日が続くかと思いますが、是非とも皆さん、体調を崩されないようにお願いいたします。

 

今日も付き合って頂いてありがとうございます。

これから、岐阜と名古屋へコンサートへ行って参ります。

元気よく。

 

今回、最後の曲は、ま、これ、俺の曲ですけどね、

たしかに、今の雪の北海道な、雰囲気を感じてもらえば有り難いなと思うんですけど。

 

寒いですよ。

 

とにかく、寒いってな、中途半端中な寒さじゃ無いんだよ。

あのぅ、風なんか吹かれたらよ、痛いんだよ。

なにするんだ、このやろう。

と、いうくらいね、な。

 

そんな中な、雪が降って来るだろう。

そうするとな、気持ち的にですよ、寒さが和らぐ。

な、この雰囲気、なかなか沖縄の方は勿論、九州の方も分からないと思いますけど。

 

ただ寒いんじゃなくて、そこにチラチラと雪が降ってきたら、ちょっと普通と違って、暑いんじゃないか、気持ちになる。

ま、それが北海道の気持ちでしょう。

最後の曲になりました、松山千春「雪」。

 

 
 
 
 
 
 
 
 

◆2014.2.7 夢野旅人(2021.10.16 加筆修正)

明日、東京都心でも8日未明から雪が降り出し日中にかけて雪が降り続く見通しだという。

去年、2013年1月14日の雪にはひどい目にあった。 

一時間以上、自転車押して靴はびちょびちょ。 

喜び勇んで、静まり返る住宅地で雪に喜び無邪気に大声を上げ騒いでいた子供たちを、本気で怒鳴りつけようとさえ思った。

帰宅して風呂に直行、靴下を脱ぐと足が赤く染まっていた。 

冷えて気がつかなかったのだろう、

爪をはがしたと思ったら、なんのことない赤の革靴の色が落ちただけだった。

 

雪といえば、高校のとき。 

親友だった馬場さんと校舎の屋上から幹線道路に向かって丸めた雪を投げていたら、車のボンネットにボーンと当たった。車の持ち主が怒鳴り込んできたらしく、担任にこっぴどくやられた思い出がある。

 

子供のときはうれしかった雪も、大人になると交通渋滞だとか不便なことばかり。

ホワイトクリスマス、雪祭り。

たまに北海道に雪を見に行くらいがちょうどいい。

東京に住む人間の雪に対する思いはその程度でしょう。

半年近く雪の中で生活している北国の人とは雪に対する考え方に大きな隔たりがあるのでしょう。

 

松山千春「雪」。

自分は、アルバム『男達の唄』のなかで一番好きな楽曲。

 

~いやなことも 楽しいことも 何もかもが埋もれていく~

~遠い昔 幼い頃の 忘れかけてた 夢に出逢える~
~白い雪が降る夜に 僕は 僕は 生まれるね~

この歌詞は、雪の中で育った、生活している人の感覚でないと書けない、理解できないのでしょう。

でも好きなんだよな。

 

懐かしい風景を見て、思い出が蘇る。

松山千春にとって、雪はそんな意味があるのだろう。

 

コンサートツアーでは1990秋と狭心症で倒れ、復帰した2008年秋のツアーで歌われている。

 

1990年秋の「男達の唄」ツアーで、「雪」を歌う前にこう語っている。

 

「雪とは生まれてから、ずっと付き合っているが、正直、雪に対していい思いではない。いい思い出はないんだけど、いつが一番好きかと訊かれたら、雪降っているときと言ってしまう」とと前置きして、幼いとき雪の日に牛乳配達のアルバイトの話をした。
 

「雪の日は寒いしやっかいだろ。そんな中で一本一本各家庭に配る。煙突に煙が出ているのを見ると、ここの母さんが飯の支度をしているのかと思う。そうすると居た堪れない気持ちになる。『悔しいな、なんで俺だけこんな雪の降る時に牛乳一本一本運んでなきゃならないんだべ。 今に見てろよ』~俺は雪の中でな、ずーっと育ってきて、悔しいな、こんな生活からいつか抜け出してやるってな、そうやって考えているときに、フォークソングに出会った」(詳細なものは「らいぶ」の87~93ページに掲載されています。)

 

 

松山千春にとって

雪は

原点なんだと思う

 

秋のツアーのアンコールラストで、毎年、毎年、「雪化粧(V97)」 で、締めくくろうとするのも、そう解釈すると納得できるのです。

 

2012年11月11日のNACK5「松山千春 ON THE RADIO」の放送で、「雪」をかける前に、被災者に向かってこう語りかけていた。

 

「被災されたみんなは、これから雪が降ってくるしよ。みんな、必死だよ。俺は北海道を離れないのは、なんだかんだいっても、やっぱり雪だろな。この雪の中から俺は生まれてきたんだからな。半年の間、雪の中ですよ、これから。頑張れよ。俺も頑張るから。この雪がとけたら必ず暖かい春がやってくる。そう信じて頑張ります。」

 

そのことばに感涙しました。

やっぱり千春は天才だなと、生まれながらのフォークシンガーだとあらためて思いました。

 

◆歌詞及びオフシャル動画・音源

白い雪が降る夜は 

部屋の灯り消しとくれ 
窓にもたれ 降り続く 
白い雪を追いかける 
いやなことも 楽しいことも 
何もかもが埋もれていく 
白い雪が降る夜に 
僕は 僕は 生まれるね 

白い雪が降る夜は 
ひとりきりにしておくれ 
くわえ煙草 火を灯す 
せめて 心暖める 
遠い昔 幼い頃の 
忘れかけてた 夢に出逢える 
白い雪が降る夜に 
僕は 僕は 生まれるね 

白い雪が降る夜に 
僕は 僕は 生まれるね

 

◆松山千春全作品に思うこと~松山千春全作品解説6~1990-1991

 

 

 

 

 

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