「松山千春 『ひまわり』に思うこと~松山千春 全作品解説297~」S3075

 

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◇更新履歴

V1.0:2015.06.27 初稿
V1.1:2016.10.12 文章を追記

V1.2:2018.10.08 最新エディタにて記事を作成、旧記事と差し替え及び、歌詞、 所有のCD画像を掲載

V1.3:2020.01.19 是正

V1.5:2021.06.22 追記

V1.6:2021.06.26 千春のコメントを追記

V1.7:2022.05.02 追記
 

■ 「ひまわり」編曲者:大石学
1997年8月30日発売の42枚目のシングル

◇松山千春選曲ベストアルバム『松山千春の世界』DISC3の9曲目

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◇1999年4月21日リリースのシングルコレクションアルバム『起承転結8』5曲目に収録

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◆CDシングル(8cm)


◆レコーディングミュージシャン(後日追記)
01. ドラム:
02. ギター(AG):
03. ギター(EG):
04. ベース:
05. キーボード:

06. サックス:

 

◆2022.5.2 夢野旅人

2022年春のツアー初日、川口公演の翌日、4月17日放送の「松山千春ON THE RADIO」。

初日の盛り上がりについて語り、一曲目に「車を止めて」、二曲目に「夜を飛び越えて」、三曲目に「ひまわり」がかかりました。

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(川口公演で)ま、二部の途中で、「ひまわり」という曲を歌ったんだけど。これはもう、それこそロシアからの侵攻をうけているウクライナ。ウクライナの国の花、国花がひまわりという事で、あれはたまたま、二部の3曲目か。

「ちょっと『ひまわり』歌う。な、こうやってコンサートやってても、やっぱりウクライナの状況が気にかかる。な、お前たちも思ってるんだろう。じゃな、ここ川口からウクライナの皆に、頑張れ、な。亡くなった方々にご冥福を」。

そんな気持ちでね、歌わせて頂いたんだけど。

 

(省略。~初日、前日に鈴木宗男と話した内容~ウクライナ、ロシア侵攻、核兵器と戦争について、核を持つことは世界の終わりがはじまる、政治家は入り口と出口を考えなくてはいけない。)

 

ウクライナの国の花。

日本は桜と菊です。

「ひまわり」。

 

◆2021.6.22-6.26 夢野旅人

2021年6月20日放送「松山千春ON THE RADIO」で、番組のラスト曲に「ひまわり」がかかりました。

以下、コメント。

 

ま、いい天気だったということもあって、「ひまわり」という自分の曲なんだけど。

おい、元。「ひまわり」ってラジオでかけたっけ?

「いや、しばらくかけてませんね。」

じゃ、やっぱり、ピアノがこれ格好いいし、是非とも聴いてもらおうや。

 

どうぞ皆さん、一週間お元気で。

 

松山千春「ひまわり」。

 

◆2016.10.12 夢野旅人

この曲がリリースされた1997年の秋のツアー。

ツアースタート時は、本編ラストが「平凡」 で、ラス前が「ひまわり」だった(*注)。

「ひまわり」を歌って千春は、以下のように話している(要約)。

お前と巡り逢って、愛したことを誇りに思う。


たとえ、この先にどのような人生が、

待っていようとも自分は色褪せたりはしない。

だからお前も色褪せることなく人生を歩いてほしい。

もしも、自分を見失いそうになったとき。

あの日の真っ青な空を、

二人が見たひまわりを思い出してくれ。


人生の輝きは一瞬ではない。

若さとか、体力とか、ましてや富や名声。

そういったものが人生の輝きではない。

人生の輝きは永遠。

そのためには、どうぞ自分らしく生きてください。

 

俺は俺らしく、あなたはあなたらしく生きてください。

そうすればあなたは、いつでも人生の輝きの中にいられる。

色褪せないでください。

 

もしもの人生が色褪せそうになったら、

素直に自分自身に帰ってください。

自分らしくあり続ける。

それがいくつになっても輝きのある人生だと思う。


どうか色褪せないでください。

自分を見失わないでください。

自分自身が自分らしい人生を歩く。

それは立派な輝きだと思う。

 

といって「平凡」が歌われていた。

このMCが、「平凡」や「ひまわり」で伝えたかったメッセージなのだろう。

当時は、分かったつもりで聞き流していたのだろう。

若くて自身の生活も充実していて浮かれていたのだろう。

本当の意味が分かっていなかった。


19年という月日を経て、

当時のリポートやメモを読み返してやっと、「ひまわり」や「平凡」が自分らしく生きること意味が分かった気がします。

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*注

その後、本編ラストは「北の大地」に、「ひまわり」は本編一部に置かれた。

ラスト前のメッセージも、


スピーディーワンダーになんかなりたくない。

俺は松山千春になりたい。

自分らしく、オンリワンの存在になってほしい。

といった表現に変化した。


◆2015.06.27 夢野旅人

昨日の映画『自転車泥棒』の是正と『ひまわり(I Girasoli )』 の記事はこのレビューの前置きです。

以前、友人に「夢野さん、いつになったら千春さんの本を書き上げるのですか」と責められた。

ミュージシャンに限らず誰かの半生をまとめあげるということは、その時々の時代背景や、資料の検証が最重要。

全てを一から疑って検証してクリアにしていく作業の積み重ね。

だから時間を要する。


それらを蔑にしてしまったら、自分自身が落胆する。

しかし、少々時間を掛り過ぎだとは思う。

でもだ。

小保方晴子氏の騒動を見ていて一番印象に残ったこと。

(彼女だけの責任ではなく、理研やマスコミも同罪だと思うのだが)

研究ノートの数を問われたとき。


「5,6冊はあります」との回答に、駄目だ、こりゃと、

彼女は研究者にはなれないと思ったもの。

もとい。


1997年夏の終わりにリリースされた「ひまわり」。

初演はリリース前の春。

大石学のピアノのみでアンコールに紹介され最終日にはフルコーラスで歌われた。

1997年夏にフルバンド演奏されて、同年秋、1999春、2003春 2006春、2012秋と歌われている。

1997年と2006年、2012年の夏の野外ソロや南こうせつの夏のイベントのゲストとして2回歌われたことにより、夏の唄という印象が強い。


「ティファニーで朝食を」や、「酒とバラの日々」、「シャレード」といったスタンダードを残したヘンリー・マンシーニ。

彼の作品の中に、「ひまわり(I Girasoli )」という名曲がある。

冒頭の1970年公開の映画『ひまわり(I Girasoli )』のテーマ音楽である。


暖かい日差しのもとで風に揺れているひまわりの映像に、流れる悲哀なメロディー。

映像と音楽が対照的な、このシーンこそがこの映画を象徴している。

1997年夏。

松山千春、12年ぶりの札幌での野外ステージでフルバンドの「ひまわり」をきいたとき。

そのひまわりのシーンが、オマージのごとく浮かんだ。


「太陽の行く先を追いかける、ひまわりが何となく哀しい」とつぶやいた君。 

そんな何事も真剣に考える君に僕は思う。
「僕ではなく、答えを持つ人とめぐり逢えるといい」と。 


揺れる思いの中で、回想するのはかけがえない青春の日々。 


そして、~ひまわり ひまわり 時を超え 心に 心に 咲き誇れ 
この愛 この愛 いつまでもあせてしまわぬように~ 

と歌う。


年を重ねた大人が共感できるスタンダード。

と、なりうる芸術性をも兼ね備えた完成度に思えた。

(個人の好みや、多くの聴き手に受け入れられるかどうかは別にしてね)

そう思える楽曲は「さよなら」や「慕う」、「ひき潮」などあるのだが、始まりはこの曲のような気がする。


ちなみに、長渕剛が同年7月に同名のシングルをリリースしている。


私が風ならば、真夏の空にひまわりを咲かせたい。

土にひまわりの種を運ぶ風になりたい。

見上げる空からは、幸せという雨が降る。

私が土ならば、風がひまわりの種を運んでくるのを待ちたい。

真夏の大地で、たとえ飢えて乾きひび割れても。

見上げる空にはひまわりが咲き、やがてひまわりも枯れて土に還る。

と歌う。


リリース時のライブでは、ファンがひまわりを持参してサビで揺れていた。
曲調的にも、千春の「ひまわり」のような悲哀感は漂わない。


長渕剛はひまわりのように太陽に向かって、強く逞しく、生きようとストレートだ。

松山千春は映画『ひまわり(I Girasoli )』のように男女の悲哀を描きながらも咲き誇るひまわりに、人生を投影させている。

その表現の奥行きの違いが顕著に現れていると思うのです。

 

◆歌詞
いくつもの ひまわりに ささやいた 君がいる 
遠くから見守る 僕は ここにいる 
穏やかな 夏の日を いつまでも忘れない 
あどけない笑顔の 君と ひまわり
感じていたさ 君には君の 
僕には僕の 道がある

 

ひまわり ひまわり 時を超え 心に 心に 咲き誇れ 
この愛 この愛 いつまでも あせてしまわぬように 

太陽の 行く先を 追いかける ひまわりが 
何となく 哀しいと 君はつぶやいた 
何事も 真剣に 考える 君だから 
答えを持つ そんな人と めぐり逢えるといい 
揺れる思いと かけめぐるのは 
かげがえのない 青春の日々 


ひまわり ひまわり 時を超え 心に 心に 咲き誇れ 
この愛 この愛 いつまでもあせてしまわぬように 

ひまわり ひまわり 時を超え 心に 心に 咲き誇れ 
この愛 この愛 いつまでも あせてしまわぬように

 

 

◆H.松山千春全作品に思うこと~松山千春全作品解説8~1996-1999

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