「松山千春 『抱きしめたい』に思うこと~松山千春 全作品解説136~V1.3」S2656

 

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◇更新履歴

V1.0:2014.10.15 初稿

V1.1:2018.10.05 最新エディタにて記事を作成し旧記事と差し替えおよび所有のCD、シングルカセットの画像を掲載

V1.2:2020.01.21 歌詞を掲載

V1.3:2021.10.16 是正

 

■「抱きしめたい」編曲者:飛澤宏元
1989年4月25日発売の28枚目のシングル

TBS系列『日立 世界・ふしぎ発見!』エンディングテーマ

1989年4月25日発売のアルバム『STANCE』のLP B面2曲目(DD 7曲目/全10曲目)

松山千春選曲ベストアルバム『風景』 DISC-2の4曲目

 

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1990年4月21日リリースのシングルコレクションアルバム『起承転結Ⅴ』LP B面3曲目(CD 9曲目/全12目)

 

◆アナログレコード

◆CDシングル(8cm)

◆シングルカセット

◆レコーディングミュージシャン:後日追記
01. ドラム:
02. ギター(AG):
03. ギター(EG):
04. ベース:
05. キーボード:

06. パーカッション:
07. サックス:

08. ストリングス:
09. プログラミング(打ち込み):


◆2014.10.15 夢野旅人

最近、酒癖の悪い太田裕美に「千春さん、私のこと、お前、お前って言うけど、私はあんたの女じゃないんだから」とからまれたという。

今、「お前」って言葉はどう思われているのでしょか。

付き合っている女性でも、奥様でも、お前と呼ばれるのは抵抗がある人が多いではないだろうか。

そう考えると歌詞は「おまえ」ではなく「あなた」のほうがいい、万人向けだと思ったりする。

 

とはいえ長年、松山千春を見て聴いてともに成長した我々。

男の立場から歌った千春のラブソングに「あなた」は似合わない感がある。

3文字なら、どうしても「お前」になってしまう。

 

千春云々ではなく最近、自分も「お前」と出てくる歌詞に演歌に似た古臭さを感じ始めてきたもの事実。

今の若い世代ならなおさら「お前」に違和感があるのではないかと思う。

 

自分が思う「あなた」と歌っても違和感ない、作品が映える男性シンガーは山下達郎なんですが。

 

松山千春の「抱きしめたい」。

 

~お前以外に 何も いらない 

何も見えない 照れながら

一十百の季節 過ぎても 

お前を はなさない~

 

その「お前」を除けばメロディーと歌詞、楽曲、艶のあるヴォーカル。

素晴らしいラブバラードだと思う。

タイトでメロウな仕上がり、程よい重量感、キャッチーなメロティーでありながら飽きが来ない。

シングルと考えるとこれ以上ないナンバー。

それこそ、90年代のトレンディードラマの主題歌にと考えたとき、自分はこの曲を推します。

 

千春自身も気に入っていて、

「この唄は、何度歌っても飽きないんだ」と言いながらリリース時のツアーと夏のイベントで本編とアンコール併せて2回歌っていた。

 

さしたプロモーションはしていないが、この曲が売れないのでは、もう何やっても駄目だと思った。

 

もしも、この曲が半年早く出来て、前年(1988年)の「夜のヒットスタジオ」で披露していたら、そして「愛のぬくもり」(明治乳業「明治ラブ・エース」CMソング)のように、CMソングとなっていたら・・・・と考える時があります。

 

本当にシングル向きの秀作だと思うんですよ。

今の時代は「お前」という言葉は、大衆的に引っかかるものの。

 

2008年に発表され聴いた曲の中で、僕が一番感動したのは山下達郎の「ずっと一緒さ」でした。

 

ドラマ『薔薇のない花屋』(脚本:野島伸司、出演:香取慎吾、竹内結子、釈由美子、松田翔太、寺島進他)の主題歌。
この曲を初めて耳にした時、真っ先に浮かんだのが千春の「抱きしめたい」でした。


千春の「抱きしめたい」は刹那を、山下達郎の「ずっと一緒さ」は永遠を歌っているけれど世界観は同じである。

「ずっと一緒さ」

~こびりつく 涙を融かして 冬はもうすぐ終わるよ

あなたとふたりで 生きて行きたい それだけで何もいらない~

~あなたとふたりで 生きて行けたら 何度でも生まれ変われる~

 

キュンとするフレーズとメロディ、季節感、ドラマチックな仕上がりが相俟って一聴でガツンとやられた。

 

と同時に、

この手の歌は本来、千春のオハコなのに・・・と悔しい思いをした。

「ひき潮」や「最後の恋」も、年を重ねた千春だからこそ書けた歌で秀作だと思う。

だけど、自分がずっと切望しているシングルになりうる(大衆に受け入れられる)ラブソングは、この「抱きしめたい」のような、また山下達郎の「ずっと一緒さ」をも凌駕する一曲です。

 

◆歌詞

抱きしめたい 抱きしめたい 愛で心うずめて 
抱きしめたい 抱きしめたい 燃える思い重ねて 
お前以外に 何もいらない 何も見えない 照れながら 
一十百の 季節過ぎても お前をはなさない 

抱きしめたい 抱きしめたい 時は愛に染められ 
抱きしめたい 抱きしめたい 熱い思いたくして 
ほかの誰にも 負けたくはない 負けるはずない 照れながら 
一十百の 季節過ぎても お前をはなさない 

お前以外に 何もいらない 何も見えない 照れながら 
一十百の 季節過ぎても お前をはなさない

 

◆E. 松山千春全作品に思うこと~松山千春全作品解説5~1988-1989

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