「松山千春 『夢の旅人』に思うこと~松山千春 全作品解説130」S2620
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◇更新履歴
V1.0:2014.9.20 初稿
V1.1:2017.9.05 是正、歌詞の掲載(アメブロは歌詞の掲載が可能です)
V1.2:2018.9.05 最新エディタにて作成、旧ブログと差し替え
V1.3:2019.9.27 所有アナログレコード画像の追加および歌詞の掲載
V1.5:2024.03.01 直近の演奏実績及び各項の追加
■「夢の旅人」編曲者:松井忠重
1982年9月5日発売の13枚目のアナログシングル
※ 直近の演奏実績
・松山千春コンサート・ツアー2023秋(イレギュラー初日のみ)
◆アナログレコード
◆レコーディングミュージシャン
01. ドラム:
02. ギター(AG):
03. ギター(EG):
04. ベース:
05. キーボード:
06. パーカッション:
◆2014.9.20 夢野旅人
今朝、ラジオで流れた1983年の「フレッシュサウンズコンテスト(Fresh Sounds Contest)」と、1982年真駒内での「夢の旅人」を聴いた。
この時期の「夢の旅人」は堪らない。
特に「フレッシュサウンズコンテスト」のグルーヴ感は今聴いても当時がよみがえる。
編曲がデビュー曲の「旅立ち」を手掛けた松井忠重が担ったことも興味深い。
~遠い想い出が 君にからみつく
うるむ瞳には 何が映る
燃えるこの腕に 抱いてあげようか
束の間の愛で やすらぐのなら
人は誰も ひとりきりさ
それぞれの道を 夢の旅人
めぐり逢う人も 別れゆく人も
いくつもの想い 胸に抱いて
生きてゆくことが 愛の証しなら
何も恐れずに 歩いてゆける
人は誰も ひとりきりさ
それぞれの道を 夢の旅人
人は誰も ひとりきりさ
それぞれの道を 夢の旅人~
01. ベストアルバムに未収録なのが不思議
(2013.6.17の記事を是正)
「夢の旅人」は、『起承転結』シリーズを除いた公式ベストアルバム5タイトル(『旅立ち(1986)』『風景(1996)』『季節の旅人~~春・夏・秋・冬~(2001)』『再生(2006)』『松山千春の世界(2012)』)のどれにも収録されていない。
1982年。
真駒内コンサートでラストに用意された新曲。
テンポが若干速いものの、ほぼオリジナルアレンジで演奏されていたのは1985年まで。
03. ジャケットに写り込むオヤジ
(2013.9.5の記事を修正、追加)
レコードを買いに行った日のことは断片的かつ鮮明に覚えている。
シングルだったので秋葉原の石丸電気には行かなかった。
自転車で、近所の商店街にあった小さなレコード店へ。
松山千春のインデックスを探した。
見たことのないシングルを手にして「これか」と思った。
会計を済ませ 一目散に、自転車を飛ばした。
他の機器につなげる出力端子のない馬鹿でかい木製プレーヤーで何度も聴いた。
82年、次のステップに進むためゼロになるため真駒内でコンサートをやった。
そのライブのラストで歌った曲。
あの日。
ずっとこの曲が流れてた。
ジャケット写真。
公園のベンチに座るサングラスをかけた白の服装の千春。
カッコいい。
なのに背後に芝で寝ている浮浪者風のオヤジが写り込んでいた。
若くして一夜の北海道に5万人もの聴衆を集めたスパースターと名もなきオヤジとのアンバランスさ。最初は邪魔だと思ったが、「夢の旅人」がリピートで流れる部屋でずっと眺めていて思った。
人生の縮図。
「人生はゲームなんだと・・・」その言葉が蘇った。
初めてジャケット写真にメッセージを感じたものでした。
04. 「あと3歩下がってください。本人は、この場を借りて用意した曲を歌いたいといっている」2014.9.20
1982年7月24日 真駒内野外競技場。
その年の暮れにリリースされたライブアルバム『STAGE』は、アンコールの「長い夜」やMCがカットされていた。
カットされていたMC(河合奈保子のおっぱいなんとかとか)が追加され全曲収録された『松山千春LIVE BOX 1980-1999”O・I・RA”』 。
それでもカットされていた部分がある。
あの日。
アンコールになって客がステージに詰め寄った。
スタンドからも、ポツ、ポツ、アリーナへ。
アンコール3曲目の「長い夜」。
ラストのサビを残したまま千春はステージ横に引っ込んだ。
そして、スタッフが出てきた。
・前に詰めかけて危険な状態
・あと3歩、後ろに下がってください
・数名、けが人が出ています。
・本人は、この場を借りて、今日のために書いた、用意した曲を歌いたいといっている。
・このままだと、終演しざるをえない。
と、かなり強い口調でいった。
「このままだと、終演しざるをえない」という言葉を聞いたスタンドやアリーナ後方は、千春コールから「さがれ」コールに変わった。
5分位だったのかな、そんなやり取りがあった。
そして千春が出てきた。
そのあとは、ライブ盤の通りです。
「『大いなる愛よ夢よ』というアルバムを作ってすべてはき出した。 ゼロになってから再び歩き出すために書いた曲。島ちゃんヨロシク(要約)」といって、この歌が歌われた。
記憶を呼び戻しながら身体が感動でふるえた。
そういった意味においても、「夢の旅人」は特別な思い入れと意味を抱く歌なんだと。
そんなことを今朝、思ったわけです。
◆歌詞及びオフィシャル動画・音源
◆ 松山千春全作品に思うこと~全作品解説1982-1984 インデックス3
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