「日比谷野外大音楽堂と日本武道館に思うこと~松山千春と甲斐バンドの野音と、日本武道館に思うこと~」S3923

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日比谷野外大音楽堂と日本武道館に思うこと

00. 観客にとって地元の通いなれたホールこそが最高のフェイパリット空間

自分だったら東京厚生年金会館。

愛知の仲間にとっては名古屋市民会館、石川なら石川厚生年金会館、大阪であればフェスティバルホールや大阪厚生年金会館、札幌だったら札幌厚生年金会館など。


閉館やホール名が変わってしまっても、人それぞれに、いくつもの感動が刻まれているフェイパリットホールはあるのでしょう。


観客にとって地元の通いなれたホールこそが最高のフェイパリット空間だと思うのです。


01.  日本武道館と日比谷野外音楽堂に思うこと

そんな地元のホールは特別な空間だと承知したうえで思う。

会場の存在こそが、そのステージで演奏するだけで、最大で格別な演出となりうる場所がある。

それが日本武道館と日比谷野外音楽堂だと自分は思っています。


01-1 日本武道館に思うこと

83年に武道館よりもキャパシティのある代々木第一体育館がコンサート会場として使用されるようになり、89年には音響的にも評価されている横浜アリーナがオープン。

それでも、日本武道館の存在は別格。


歴史という品格の重みなでしょうか。

過去に改修改善されているとはいえ、音楽を主目的に建設した施設ではない。

音響という点では到底、コンサートホールに及ばないはずなのに、聴くものを魅了する。


他のアリーナ会場に比べて、

円形・八角形、客席はコンパクトな造りで距離感がないことも多分にあるのだが、それだけではない。


大友康平はステージに立つと観客の歓声が滝のように降り注いでくると言った。
見ている自分からすると、アーティストの言霊が天井から降り注いでくるような感覚がある。


同一アーティストのステージ。

手の届きそうなライブハウスのステージよりも、武道館の一階席から見たステージに何倍も感動したことが過去、多々ある。


そんな空間を拵えてくれるのが日本武道館なのだと思うのです。


01-2 日比谷野外音楽堂におもこと

日本最古の野外音楽堂が、1905年に完成した日比谷公園内にある小音楽堂。

野音と親しまれているのは、1923年に完成した大音楽堂。

以降、2度改修され現在は、立ち見を含め3,119名収容。


2度目の改修が1982年。

それ以前は6,000名を収容。

伝説といっても過言ではないキャロルの解散コンサート(1975年)や、松山千春のツアー『時代をこえて』(1981年)のステージは2度目の改修前である。


現在の野音は立ち見だろうが、どこからでも見やすく距離感を感じさせない。


円形の構造で、客席はベンチ式でコンパクト。

客席と、屋根のあるステージと、トイレ、売店があるだけ。


逆に、殺風景ともいえる光景が、

ライブ・ホールの原点と思える。
2,500名収容のホールよりもスペースは狭いので、音が風に流されることもない。


今の大掛かりな照明、映像演出はできないが、

会場自体が最大の演出となる。


誤魔化しの効かない分ミュージシャンの力量が浮き彫りになる。

力量のあるミュージシャンが演れば外れはない。


野外でのライブが出来なくなってきている昨今。

唯一の長年、稼働している音楽堂。


東京のど真ん中。

周囲はオフィス街。

よってライブは土日祝日に限定される。


だけど、それが功を奏した。

もしも、都心から離れた場所に建っていたのなら、

EASTなどのように、いずれ地区開発が進み、

周囲に住宅が立ち並んだら、閉鎖に追い込まれていたかもしれない。


東京のど真ん中だったからこそ良かった。

と思うのです。


大掛かりな野外イベントではなく、

通常のホールツアーのような感覚で、

ポピュラーコンサートの原点ともいえる野外ライブを満喫できる最高な空間が野音だと思うのです。


2. 松山千春と甲斐バンドの野音と、日本武道館に思うこと

この記事を書くキッカケは、

明日、野音で行われる甲斐バンドのライブ(33年前の都有地での野外ライブの再現 と、

明後日、20年ぶりに武道館で行われる松山千春のライブ

それとこのブログを贔屓にしてくれている常連さんのメッセージ。


ここまで書いておいて、なんなんですが、

武道館と、野音は、特別な会場と論じてきましたが、幻想なのでしょう。

けど、そんな幻想を抱かせてくれるのが武道館と野音。

だからこそ、未来永劫、別格なのだと思うのです。


常連さんの質問(要約)

野音ですが1982年に改装されキャパが3,000人と半分になりましたが、1981年6月あの伝説の「長い夜」を生みだした空気感と、1986年春のツアーの野音のライブ空気感は異質なものだったのでしょうか?(1984年のステージもそうですが)。

単純にキャパが半分になる部分と老朽化や音響面に改良配慮され、より聴きやすい環境で失われたサムシングってあったのでしょうか?

81年の「長い夜」)で観る会場の空気感は、今思うとアナログで演奏も当時の最高のミュージシャンが演奏してる特別感もないように感じますが、説明できない熱気を感じずにはいられません。


千春に限らず、日比谷野音って
ここで演奏するとロックティストなステージを客に抱かせるサムシングがあるのかも。

限りなく開放的で自由な会場、屋根のないワクワク感ありますよね。
粗野であってもキャパの多い日比谷野音の方が味があったのでしょうか?


-かしこ-

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武道館が、野音から生まれるグルーブ感は大きいと思います。

でも、それ以上に大きいのが、

今に生きるアーティストであり観客だと思うのです。


千春の81年の野音も、84年も、86年もそれは盛り上がりました。

84年は客が帰らず、私服で千春が歌った。

86年のアンコールで客が前に詰めかけてステージが中断した。


けれど3年、2年の月日が千春も我々も流れていたわけで、それぞれの空気感や熱狂度も自然と異なります。


81年は、

25歳だった千春とテーンエイジ、20代前半が大半を占めていた観客、時代、ブームメントが奏でたグルーブ感だと思うのです。


60歳の千春が、現在の僕らが、

81年でも、84年、86年に戻ったら全く違うステージになるでしょう。


甲斐バンドにしても、

失神者が続出だった頃のステージのグルーブ感を再現できるはずがない。


今回の「THE BIG GIG AGAIN 2016」も、同じセットリストでありながらも、今をどう切り取るか。

そこに甲斐よしひろは着眼していると思います。


鉄板というべき、野音と武道館というシチュエーション。

当時と今のボルテージの変化や、失われたものを見出すのではなく、

時の流れによって自分たちが手にしたものを愉しみことが何よりなんだと。


そんな観点で捉えています。


明日の甲斐バンド、明後日の松山千春の武道館。

すべては今・現在。

そんな想いで臨みたい、愉しみたいと思っています。


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