「松山千春 『兵士の詩』に思うこと~松山千春 全作品解説415 V1.1」S3453/R


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◇更新履歴
V1.0:2015.12.8 ツアー中につきアメンバー限定記事にて公開。
V1.1:2015.12.26 ツアー終了につき通常記事にて公開

■ 「兵士の詩」 編曲者:夏目一朗

2003年5月21日リリースの52枚目のシングル「都会の天使」のカップリング。


◇松山千春選曲ベストアルバム『松山千春の世界』 DISC-4の7曲目


◆レコーディングミュージシャン(後日、追記)

01. ドラム:

02. ベース:
03. ギター(EG):

04. ギター(AG):
05. キーボード:


◆2015.12.8 夢野旅人

今日、Wikipediaのシングル表をみたら「兵士の歌」となっていた。

自分が誤記しているのでないかと焦った。

自分の記憶力が衰えてきた不安の証だなと。


2015年秋ツアーにおいて、

ほぼ、本編二部の2曲目で12年半ぶりに歌われた。


初日の府中、

安保法案、集団的自衛権についてふれ、
憲法では戦争の放棄。


我が国は軍隊を保持せず戦争は認めないとうたわれている。

個別的自衛権は、正当防衛としてありうるが、集団的自衛権は軍事同盟。


自衛隊は、軍隊ではなく自衛のためのもの。

専守防衛であり、軍隊ではない。


自衛隊員は、現地で、正当防衛が認められず、

過失があれば罪に問われる。


自衛隊は、国民の生命、財産、人権を守るために、

専守防衛で自衛隊として頑張ってもらいたい。


彼らを軍人とは呼びたくない。

しかし、法案が通ってしまったから、

軍人としての道を選択しなくてはいけないくなるかもしれない。


そう述べて、「兵士の詩」が歌われた。


また靖国参拝や、日本が降伏後に攻めてきたソ連や戦争で犠牲になった人たちを語る。

できれば、戦争で犠牲になった人たちと、

今、平成の日本で一緒に生きたかった、成長した日本を見せてあげたかった。


と、「思ひ」が歌われた。


この選曲や並び、メッセージは、

今の日本や世界情勢を鑑みれば至極当然のように思った。


二部における政治的なMC。

今回のツアーに限らず、この場面で仕事がハードでスケジュールがタイトな友人は、決まって睡魔に襲われ集中力が欠け、ウトウトすることが多い。


長年、何をおいても松山千春のライブにやってくる友人がである。

そんな千春フリークでさえそうなのだから、


松山千春の歌だけを聞きに来た人にとって、

政治やそれらに関する時事ネタなどどうでもいいのだろう。


しかし、その部分が松山千春がフォークシンガーとして一番伝えたい核にあたる。


ステージで政治的な発言をし始めたのは、初めて道知事候補の応援に加わった83年春。

より政治的な発言が色濃くなったのが88年代秋前後。

そして2010年前後のステージでは、時事ネタを含み曲間の一回のMCで40分話すこともあった。


一回のMCで、長々とまとまりなく話し続けることは受け入れられないが、政治は自分たちの生活の中で密接している。


「千春が、どのような政治信条や歴史観を持とうが自由であり否定しない。

しかしステージと客席という場において、個人の信条に関わる政治や宗教、歴史認識などに関するトークは控えてほしい」


といった理に合った貴重なコメントを読ませてもらった。

自分も過去、二度ほど深刻な反抗期があった。


90年秋と2010年前後である。

90年秋はステージングに関すること、2010年秋はシンガーとしての政治に関する携わり方である。


後者において、

千春、そんなに政治の世界に携わりたいのなら、ひとまず歌を置いて、政界に打って出たほうがいいと強く思った。


またステージトークでメッセージを補うのでなく、

楽曲だけで伝わる曲作りをするべきではないかとも思った時期もある。


~ステージでは嘘をつきたくない。

時代や、権力、大勢に迎合することなく、自分に正直に歌っていきたい~


だけど千春は、

そのスタンスを貫いて39年間歌ってきた。

逆に、言いたいこと、歌いたい唄を、

誰にも憚らず歌ってきたから、今日まで歌ってこられたとも思う。


惚れた弱みは抜きにして、
受け入れられるのです。


この先も、千春がそのスタンスを変えるなどないと思いますが、

二部の後半のあの部分だけは、自由に歌わせてあげたい、語らせてあげたいと思うのです。


そんなことを、「兵士の詩」と「思ひ」を聞きながら考えていたのです。


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