「松山千春 『重い鎖』に思うこと~松山千春 全作品解説 264~」S2971
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◇更新履歴
V1.0:2015.5.12 初稿
V1.1:2022.3.08 歌詞の掲載、是正
■「重い鎖」編曲者:奥慶一
1987年5月10日発売のアルバム『あなただけの季節』のLP A面1曲目(CB1曲目/全10曲)
◆レコーディングミュージシャン:アルバム『あなただけの季節』の参加ミュージャン
「重い鎖」のみのクレジットはなし
01. ドラム:見砂和照
02. ギター(AG):笛吹利明、吉川忠英
03. ギター(EG):松原正樹、芳野藤丸、角田順
04. ベース:長岡通夫
05. キーボード:奥慶一、中西康晴、倉田信雄、エルトン永田、有坂秀一
06. パーカッション:浜口茂外也
07. サックス:ジェイクH・コンセプシオン (Jake H.Concepcion)
08. ストリングス:加藤ジョー・グループ(KATOH JOE Group)、篠崎マサ・グループ
◆収録アルバム・CD画像
◆収録アルバム・アナログレコード画像
◆2015.5.11 夢野旅人
よく「勇気をもらった」とかいいますよね。
立ち塞がる現実から一歩、踏み出してこそ勇気。踏み出さないのであれば、勇気ではなく感動なのだろう。
ライブや音楽、映画でもスポーツでもいい。
どけだけの人が、それらを観て聴いて、進みべく方向へ、一歩でも踏み出すことができたのだろう。
多くはの人たちは、日々の生活で乾ききった心に水分を補給しただけ、少しだけ、前向きになれた。
その程度なのだろう。
でも、
その「その程度」で、充分なのだろう。
その「その程度」を、観る人、聴く人が求めている。
松山千春の「重い鎖」(1987年)。
今から28年前。
現在のコンサート来場者の平均年齢は55歳前後くらいかな。
そこから28をひくと27歳。
当時は、27歳よりも平均年齢は若かった気がする。たぶん20歳前半の印象がある。
当時、そんな20歳位だった女子が、この曲を聴いて、「なんなんの、この変てこな曲は」といったのが、記憶に残っています。彼女はイントロにおけるギターのフレーズ、アレンジのことを言っていたのだろう。
確かに、異彩を放っていたが奇天烈というほどではない。
当時も、そんなに違和感を抱いていなかったが、今、聴くとよくできた楽曲だと思う。
1987年春での初演はオリジナルのままで演奏されている。
1992年秋から1993年初頭のツアー(ライブアレンジャーは飛澤宏元)では、大幅にアレンジが変更されて演奏されている。
11年目となった千春の春のツアー「あなただけの季節」。インターバルで、戦時中の音源をSEとして流された。
そして、2部の1曲目は「いつの日か」で始まった。
日本がどのようにして太平洋戦争に突入していったか、戦後における靖国神社参拝問題にも話が及んだ。
~重い鎖が心を縛る~
~何かが違う そう思うけど
何にも出来ない気がして
テレビを つけて窓をあければ
空の青さにため息~
そんな2部の2曲目に「重い鎖」は歌われている。
昨日(2015.5.11)。
自民、公明両党は与党協議会で、
平時から戦時まで自衛隊活動を大幅に拡大することとなる安保関連法案を、今国会に提出することを正式に合意した。
誰かが言っていたが、戦前、日本が戦争に突入していった空気感が今の日本と同じだという。
~どうにかしなきゃ そう思うけど
どうにもできない 気がして~
仙谷元官房長官が、「日本人の将来の生き方の問題だ」と述べ、国民一人一人が法案の是非について考えるべきと結んだらしいが、その通りなのだろう。
~なにかいいこと ないかなってきいた
君の瞳に ため息~
一度は、「その程度」を超えてみるときではないか。 今朝、この曲をきいてそう感じたのです。
◆歌詞
重い鎖が心を縛る
目覚めた朝はため息
昨日と同じ今日がはじまる
だから今はため息
何かが違う そう思うけど
何にも出来ない気がして
テレビをつけて窓をあければ
空の青さにため息
重い鎖が心を縛る
道を歩けばため息
車の流れ横目でにらみ
けだるさだけがため息
どうにかしなきゃ そう思うけど
どうにもならない気がして
「何かいいことないかな」って聴いた
君の瞳にため息
何かが違う そう思うけど
何にも出来ない気がして
重い鎮が心を縛る
だから今はため息
◆D. 1985-1987 松山千春全作品(解説)に思うこと~松山千春 全作品解説4~インデックス4 (1985~1987)
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