「松山千春 『こんな夜は』に思うこと～松山千春 全作品解説164～」S2776
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◇更新履歴
V1.0：2015.01.09 初稿
V1.1：2022.02.10 歌詞の追加及び是正
■ 「こんな夜は」編曲者：清須邦義
1978年1月25日リリースのアルバム『こんな夜は』のLP A面5曲目（CD5曲目/全11曲）
◇松山千春選曲ベストアルバム『季節の旅人～春・夏・秋・冬～』のDISK4（冬）の9曲目
◆レコーディングミュージシャン
○ オリジナル（楽曲個別ではなくアルバム『こんな夜は』のクレジット）
01. ドラム：岡本あつお(岡本郭男)
02. ギター（AG）：安川ひろし、清須邦義
03. ギター（EG）：安川ひろし
04. ベース：松本茂
05. キーボード：倉田信雄
06. パーカッション：中島御
07. マンドリン：清須邦義
08. コーラス：松山千春、清須邦義
◆所有収録アナログ・アルバム
◆所有収録CD・アルバム
◆2015.1.9 夢野旅人(2022.2.10是正)
～すきま風が心 ふきぬける前に
ねむってしまおう こんな夜は～
今朝、ふと口ずさみながら、フォークソングだよな、二十歳そこそこで書いてんのか、すごいなと、つぶやいた「こんな夜は」。
音楽雑誌以外でもアイドル雑誌でも松山千春の特集が組まれていたころ。 月刊明星か平凡の記事の片隅に、南こうせつのコメントがあった。 松山千春の楽曲で好きな曲の欄に載っていたのが「こんな夜は」だった。
初期の作品の中でメッセージ色の強い曲。
同じフォークシンガーである南こうせつがこの曲を挙げたのが至極当然のように思えた。
80年代に入ってツアーでレギュラーで演奏されたのが1984年秋と2001年の春の2回。
ほかに、何度かイレギュラーで歌われているがすべて弾き語りである(2015年秋のツアーでフルバンドで歌われました。)。
1984年秋は、大ラスで歌われた（公演によってはダブルアンコールで「銀の雨」）。
アンコールはアッパーなナンバーで盛り上がって終わる構成が定着し始めていたころ。
弾き語りで「夜よ泣かないで」と「こんな夜は」の2曲だけで終わることに、当時は物足りなさを感じた。
このツアーの模様（12月1日 東京厚生年金会館）は、FM東京でO.Aされ「こんな夜は」もメニューにある。
最後のサビの手前、ギターを弾きながら「遅い時間だから、特に女の子は気をつけて帰ってください 私は大丈夫 ! って子も色んな趣味のやつがいますから～ また来ます。 元気で、元気で（要約） 」というMCが入る。
～元気で、元気で～
と叫び、ギターのストロークを強く弾きながらの最後のサビ
～すきま風が心 ふきぬける前に
ねむってしまおう こんな夜は～
の歌声は、今思えば圧巻でとても魅力的だった。そう気づいたのが、2001年春。
デビュー25周年の春のアリーナツアー。春なのに、この曲を歌うんだと思った。
でも、弾き語りの〆の曲としては納得できる選曲に思えた。
同時に、1984年の弾き語りの質感とは随分と違うなと思った。
自分にとって松山千春は現在進行計で、一度たりとも、千春の歌に懐かしさを感じたことはない。ただ、1984年の「こんな夜は」から17年の月日を感じたものでした。
初期の作品の中でフォークソング色の強い曲。
本編のどこかで、今度はフルバンドで聴けたらなと(2015年秋のツアーでバンド演奏で披露されました)。
もしくは、去年(2014年秋)の「木枯しに抱かれて」のように、
アンコールで唐突に、弾き語りで爪弾いてくれたら、身体が震えるのではないかと思います。
◆歌詞
みんな寒いだろうね こんな夜は
つめたい北風 窓をたたく
みんな寒いだろうね こんな夜は
心細さが ガタガタふるえ
すきま風が 心ふきぬける前に
ねむってしまおう こんな夜は
みんな淋しいだろうね 一人の夜は
部屋の灯も 冷たくこおる
みんな淋しい だろうね 一人の夜は
誰かよりそう 人が欲しいね
すきま風が 心ふきぬける前に
ねむってしまおう こんな夜は
寒いね寒いね 今日は特別
明日あたりは 雪が降るかも
雪が降るかも
すきま風が 心ふきぬける前に
ねむってしまおう こんな夜は
◆松山千春全作品に思うこと～全作品解説1977-1980 インデックス1
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