「松山千春 『夢の旅人』に思うこと~松山千春 全作品解説130 V1.1」S2620/R

 
 

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更新履歴 

 

V1.0:2014.9.20 初稿

 

V1.1:2017.9.05 是正、歌詞の掲載(アメブロは歌詞の掲載が可能です)

■ 「夢の旅人」 編曲者:松井忠重

1982年9月5日発売の13枚目のアナログシングル


◆レコーディングミュージシャン
01. ドラム:

02. ギター(AG):
03. ギター(EG):
04. ベース:
05. キーボード:

06. パーカッション:

◆2014.9.20 夢野旅人

今朝、ラジオで流れた1983年の「フレッシュサウンズコンテスト(Fresh Sounds Contest)」と、1982年真駒内での「夢の旅人」を聴いた。 

この時期の「夢の旅人」は堪らない。 

特に「フレッシュサウンズコンテスト」のグルーヴ感は今聴いても当時がよみがえる。

 

編曲がデビュー曲の「旅立ち」を手掛けた松井忠重が担ったことも興味深い。

 

~遠い想い出が 君にからみつく 
うるむ瞳には 何が映る 
燃えるこの腕に 抱いてあげようか 
束の間の愛で やすらぐのなら 

人は誰も ひとりきりさ 
それぞれの道を 夢の旅人 

めぐり逢う人も 別れゆく人も 
いくつもの想い 胸に抱いて 
生きてゆくことが 愛の証しなら 
何も恐れずに 歩いてゆける 

人は誰も ひとりきりさ 
それぞれの道を 夢の旅人 

人は誰も ひとりきりさ 
それぞれの道を 夢の旅人~

 


01. ベストアルバムに未収録なのが不思議 (2013.6.17の記事を是正)

「夢の旅人」は、『起承転結』シリーズを除いた公式ベストアルバム5タイトル(『旅立ち(1986)』『風景(1996)』『季節の旅人~~春・夏・秋・冬~(2001)』『再生(2006)』『松山千春の世界(2012)』)のどれにも収録されていない。


1982年。

真駒内コンサートでラストに用意された新曲。

ニューズレコードが駄目になり、アルファレコードに移籍した1985年春のツアーでのアンコール。
デビュー11年目の春、フォークシンガーとしてさらに攻撃的なステージとなったツアーの本編ラスト。
1994年夏、14年ぶりの弾き語りのコンサート。
1997年夏、12年ぶりの札幌での野外ライブのオープニング。
2002年8月8日 ファンクラブイベントライブでの弾き語り。
 
節目、節目で歌われてきた歌なのにベストアルバムに未収録なのが不思議である。
 
02. ライブアレンジ (2013.6.17の記事を是正)
テンポが若干速いものの、
ほぼオリジナルアレンジで演奏されていたのは1985年まで。
1987年春、1988年夏はギターソロから始まりイントロにつなげるアレンジ。
1995年の秩父のイベントから、ピアノから始まるアレンジになり、同年秋や1997年札幌野外など同アレンジで演奏され現在に至っている。
2013年春には、弾き語りから始まり間奏からバンド演奏で披露された。
オリジナルのアレンジでテンポで丁寧に歌う「夢の旅人」も聴きたいものです。

 

03. ジャケットに写り込むオヤジ (2013.9.5の記事を修正、追加)

レコードを買いに行った日のことは断片的かつ鮮明に覚えている。

シングルだったので秋葉原の石丸電気には行かなかった。

自転車で、近所の商店街にあった小さなレコード店へ。

松山千春のインデックスを探した。

見たことのないシングルを手にして「これか」と思った。 

 一目散に、自転車を飛ばした。

他の機器につなげる出力端子のない馬鹿でかい木製プレーヤーで何度も聴いた。

82年、次のステップに進むため、

ゼロになるため真駒内でコンサートをやった。

そのライブのラストで歌った曲。

あの日の部屋は、ずっとこの曲が流れてた。

ジャケット写真。

公園のベンチに座るサングラスをかけた白の服装の千春。

カッコいい。

なのに背後に芝で寝ている浮浪者風のオヤジが写り込んでいた。

若くして一夜の北海道に5万人もの聴衆を集めたスパースターと、名もなきオヤジのアンバランスさ。 最初は邪魔だと思ったが、「夢の旅人」がリピートで流れる部屋でずっと眺めていて思った。

人生の縮図。

「人生はゲームなんだと・・・」その言葉が蘇った。

初めて、ジャケット写真にメッセージを感じたものでした。

04. 「あと3歩下がってください。 本人は、この場を借りて用意した曲を歌いたいといっている」 2014.9.20

1
982年7月24日 真駒内野外競技場。

その年の暮れにリリースされたライブアルバム『STAGE』は、アンコールの「長い夜」やMCがカットされていた。

カットされていたMC(河合奈保子のおっぱいなんとかとか)が追加され全曲収録された『松山千春LIVE BOX 1980-1999”O・I・RA”』 。

それでもカットされていた部分がある。

あの日、アンコールになって客がステージに詰め寄った。

スタンドからも、ポツ、ポツ、アリーナへ。

アンコール3曲目の「長い夜」。

ラストのサビを残したまま千春はステージ横に引っ込んだ。

そして、スタッフが出てきた。

・前に詰めかけて危険な状態

・あと3歩、後ろに下がってください

・数名、けが人が出ています。

・本人は、この場を借りて、今日のために書いた、用意した曲を歌いたいといっている。

・このままだと、終演しざるをえない。


(すべて要約)

と、かなり強い口調でいった。

「このままだと、終演しざるをえない」という言葉を聞いたスタンドやアリーナ後方は、千春コールから「さがれ」コールに変わった。

5分位だったのかな、そんなやり取りがあった。

そして千春が出てきた。

そのあとは、ライブ盤の通りです。

「『大いなる愛よ夢よ』というアルバムを作ってすべてはき出した。 ゼロになってから再び歩き出すために書いた曲。 島ちゃんヨロシク(要約)」といって、この歌が歌われた。

記憶をたどったら鳥肌が立った。

そういった意味においても、「夢の旅人」は特別な思い入れと意味を抱く歌なんだと。

そんなことを今朝、思ったわけです。


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