「2014年8月16日(土)長渕剛 『TSUYOSHI NAGABUCHI ARENA TOUR 2014 ALL TIME BEST』 横浜アリーナ(ツアー初日) その2 V1.5」S2561-2
松山千春データベースのトップページはこちらから↓
http://ameblo.jp/chiharu1997/entry-11566903514.html
アーティスト別ライブデータベースのトップページはこちらから↓
http://ameblo.jp/chiharu1997/entry-11751243418.html
◆更新履歴
V1.0:2014.08.18 ツアー中につきアメンバー限定記事にて公開。
V1.1:2014.08.19 リポートの続きを追記。
V1.2:2014.08.20 リポートの続きを追記。
V1.3:2014.08.22 リポートの続きを追記。
V1.5:2014.09.27 ツアー終了につき通常記事にて公開。
■長渕剛 『TSUYOSHI NAGABUCHI ARENA TOUR 2014 ALL TIME BEST』
2014年8月16日(土) 横浜アリーナ
開場:17:30 開演:18:30
◇席種
リハーサル観覧付 FCプレミアム席:30,000円
指定席:8,800円
バックスタンド:7,800円
当日券:9,300円
◆Musicians
ボーカル(ギター、ブルースハープ):長渕剛
ギター:Ichiro
ギター:Peter thorn(初参加) http://www.peterthorn.com/
キーボード:Loren Gold(初参加)
ペース:Jon Botton(初参加)
ドラムス: 矢野一成
サックス: 昼田洋二
コーラス:久保田陽子(初参加)
コーラス:鈴木佐江子(初参加)
コーラス:MAYUKA(初参加)
ミュージックプロデューサー:デニスマーティン
バンドマスター:関淳二郎
◆夢野旅人 2014.8.18-22
新鮮でした。
あと曲数の物足りなさは残ったものの、少なくともここ10年のライブのうちで新鮮かつ演奏を楽しめたライブでした。
項目的に順に追ってつづります。
01. ステージ設定。
スピーカーを宙吊りにしたフライングシステムで、視覚的に邪魔なものがなくバックスタンドでも十分楽しめるなと思った。 ただ開演して、思ったのは、予想以上にスクリーンとシンクロした演出があり、そこの部分はパックスタンドではつらいなと。
アリーナの座席は、センター(アリーナ)席、アリーナ(1階)、スタンド(2階)の通常使用。
センター席の中央10列目までステージ(花道)がせり出していた。
02. 音響
開演前のBGMでもいい音がしていた。
実際、ライブが始っていい音だったし、聞き取れない音もなかった。
03. 開場から開演まで。
開演前の注意事項のアナウンスが女性で2回。
開演を告げるアナウンスも女性。
それまで、男性の声で、プロレスの実況中継みたいなアナウンスから、ソフトな印象となった。
1回目のアナウンス 18:02
2回目のアナウンス 18:14
最終アナウンス 18:36:37
「それでは皆様 おまたせしました。 『TSUYOSHI NAGABUCHI ARENA TOUR 2014 ALL TIME BEST』 いよいよ開演いたします。 盛り上がってください」といった最終アナウンスで、ほぼ総立ち。
まばらだった剛コールが一瞬、本気モードなるもしぎらくしてまたまばらに。
洋楽のBGMが終わるたび、剛コールが沸くが、しばらく消えるのを繰り返す。
なんか、これじゃ、まだでてこないなと。
18;48:18 盛り上がりの足りなさに一部の照明が煽るように少しだけ点滅。
18:49:00 BGMの音量が上がっていく。
通常なら、暗転して映像が流れ派手なイントロダクションの中、メンバーが登場するのだが、
18:50:06 暗転せずにメンバーと剛が登場。
04. オープニング。
18:50:51 明るい会場のままで、演奏が始まった。
アッパーなナンバーならどんな曲でもつなげそうなイントロダクションが約1分半。
拳の強制はなく、新しいバンドの演奏を聴かせることに趣を置いているように感じた。
この時点で、音響はめちゃめちゃいいし、バンドの演奏力の確かさが伝わった。
18:52:15 一曲目の「泣いてチンピラ」の歌いだしとともに暗転。
あんなに聴きあきていた曲なのに、横浜スタジアムhttp://ameblo.jp/chiharu1997/entry-11587420514.html で「がんばれニッポン、がんばれニッポン、おーおー」と、あきれるほどがっかりした曲なのに、この「泣いてチンピラ」は違った。
めちゃめちゃカッコよく、タイトで鳥肌が立った。
これまでの客席に対する煽りとは異なるバンドのグループがあった。
約10分の演奏がまったく長く感じなかった。
そんなふうに思えたのは、リリース時の1987年の「lLISENCE」ツアー以来だった。
05. アレンジと曲のサイズ。
厳密に言えばすべてがライブアレンジだが、歌い方も含めて一番変わっていたのが続く2曲目の「勇次」だった。
乾いたアメリカンロック的なイントロから始まり、歌いだすまで、まったく分からず、メロディーも少し崩していた。今までの演奏した「勇次」の中で一番、原曲にほど遠いい。
これは終演後、賛否両論の声がでるなと。
アレンジと歌い方は変わっているものの、サビの部分で演奏の音を下げ、客の歌声だけにすることで、昔の質感は保っていた。 ライブの深いところではなく、2曲目に位置していることで、自分は不満はなかった。
終演後に賛否両論の声がと書いたが、カーテンコール中。
周囲に客が、「『勇次』あの歌い方はないな」と漏らしていた。
NHK「SONGS」で演奏していた横揺れの「カラス」や「順子」は披露されてしまったものの、
過去のライブでのブルース調の「僕のギターはヘビーケージ」やアッパーな「LISENCE」、レゲエ調の「しゃぼん玉」といった、残念すぎるアレンジだと思った曲は、この日、自分にはなかった。
曲のサイズも、「泣いてチンピラ」が最長の10分(イントロダクションを含めると12分)で、「勇次」で8分。 あとは6~8分以内でまとめられていた。
一時期の一曲平均10分近くのサイズや、「へい! へい! へい!」の連呼と、拳のリフレインで20分近くやっていた「勇次」に比べたらコンパクト。
いずれにせよ、サイズが云々よりも、この日観た演奏は一度たりとも集中力が欠けることなく観られた。
06. 最新鋭のチェーンLEDスクリーンと映像とのリンク。
開演前に、客席から見てステージを遮るものはなし書いたが、ステージ左右に、簾のような、チェーンのような透き通るスクリーンが吊るされていた。 ステージ中央にもスクリーンが用意され、ステージの頭上にもスクリーンが5基吊るされていた。
透き通っていて映像が映らなければスクリーンだとは思わない。
左右のモニターが常時、プレイヤーの姿を映していた。
ステージ中央と頭上のスクリーンが演出用の映像用である。
3曲目となる「明日をくだせえ」。
曲とリンクさせて歌詞のフレーズ映し出されては消える。
サザンオールスターズ、浜田省吾的な映像の使い方だった。
エンターテイメントとして、「明日をくだせえ」は愉しめた。
07. 「カラス」の横揺れと、「シェリー」にみた繊細さ。
「明日をくだせえ」が終わり、4曲目のイントロが流れる中でのMC。
「今回は素晴らしいメンバーをピックアップした。
最大のショーをみんなと一緒につくっていこう。
いっぱい声出して、いっぱい拳上げて最後まで突っ走るぞ。
開演ぎりぎりまで衣装を迷った。
髪型も少し変えた。
モヒカンからスクエアにした」
そして、曲に乗りながら「うぉおお~右手をあげて~うぉおお~そう、そう~きれいだ」と促し、NHKでも披露した横揺れの「カラス」を歌い始めた。
否定はしないが、開演前の客のウェーブ同様、俺はついていけないなと、たにちゃんを見ると、右手を、体を左右にスイングさせていた。
4曲目。
弾き語りの「シェリー」。
間奏と後奏に黒の上下に黒のハット姿の昼田洋二のフルートが入る。
去年のファンクラブの弾き語りコンサートの時も思ったが、荒々しいステージの代償として失いかけていた繊細さが戻ってきた印象。
リリース時の1989年の質感に似ていて◎だった。
ここまでで思ったのは、
和製ロックが純度の高い洋モノになったと。
ステージプロデューサーと、3人アメリカの血がバンドに入りこんなにもサウンドが違うのかと。
今まで、日本りフォークロック系のライブは、吉田拓郎、中島みゆきなどのステージプロデューサーは瀬尾一三より長けているミュージシャンはいないと思っていたが、ちょっと考え方が変わった。
08. 本編中盤
続く6曲目「西新宿の親父の唄」。
アレンジはさして変わっていないのに、リリース時の1990年の質感は感じられなかった。
余談だが、イントロでのハーモニカのメロディーを聴いたとき、今さらながら、甲斐バンドの「最後の夜汽車」に似ていると気づいた。
短いMCをはさみ弾き語りの「白と黒」。
8曲目は、Ichiroのギターとドラムによる「耳かきの唄」。
歌い終わると、客席にハーモニカを投げる。
9曲目、「パークハウス701 in 1985」では雪とも、雨とも、涙のしずくとも思える映像が映し出されていた。
ギターのIchiroとPeter thornのギターソロバトルの後に、NHKのスタジオライブでも披露されたジャジーでブルースな「順子」へ。
そして本編後半へ。
09. 本編後半
アッパーなナンバーが続く後半幕開けは「青春 SEI SYuN」。
会場のヴォルテージは上昇、スクリーンの映像もフルカラーで全開モード。
(衣裳:オープニングの衣裳は黒のサングラスに、赤いジャケット、黒の革パンツ、黒の靴、白シャツ、黒のマフラー。2曲目でジャケットを脱ぎ、マフラーをとり、白のシャツ姿になった)
「青春 SEI SYuN」を歌い終わり、黒のサングラスを客席に投げる。
ドラムのカウントからギターのイントロで入った12曲目「Success」、13曲目「情熱」。
この日、本編ラストとなった14.曲目「明日へ向かって」のピアノのイントロから始まった。
拳のほかに、新たにジャンピングが加わった。
スクリーンに映し出された白い光の矢は、自分には希望の光の矢に思えた。
20:28:24 本編が終了した。
10. カーテンコールの最中におもったこと。
決して後半は悪くないのだが、ライブの流れ、勢い、インパクトとして考えると、自分は、後半の4曲よりもアタマの3曲のほうが、強い印象があったなと思った。
長渕剛の楽曲には、新曲のメインナンバー以外に、これぞ本編ラストにふさわしいと思える歌があまりない。 今回の予想では、新曲の「走る」が順当だなと思っていた。 もちろん最も相応しく望んでいるのは、あの曲だ。
周囲の客の「『勇次』あの歌い方はないな」という嘆きを聞きながら、自分は、何曲か削っても、本編に「Captain of the Ship」を持ってくりゃいいのにと思った。
11. アンコール
20:30:26 再びメンバーが登場。
剛の衣装は、グレーのジャケット、黒のタンクトップ、黒のサングラス姿。
パンツと靴は本編と同じ。
15曲目「RUN」。
初めてこの曲が琴線にふれた。銀色に輝くパーティードレスを着た女性ボーカルのコーラスもよかった。
16曲目「俺の太陽」、そしてジャケットを脱ぎタンクトップ姿での「桜島」。
ストーンズの初来日にみたようなフレームマシーンによる火柱 、 ファイヤーボールの演出。
間奏で「10年前のあのときの情熱はお前らにあるかー あるかー あるかー あったら声あげろ」と叫ぶ。
18曲目原曲に近い「しゃぼん玉」を歌い終えた。
「RUN」から「しゃぼん玉」の流れはよかった。
キーボードの演奏の中でMC、メロディーラインが「Myself」。
歌い始める前になにでしめるかが、わかってしまって残念だった。
「今回はこんな感じだ。 初日意外と上手くいった感じだけどみんなに助けられた。 今回はニューバンド。 ハイテンションでツアーを回る。 インターネットとか色々とするから、今日のステージは最高だったといってくれよ。
なかなか年取れない。 最近の身体はこんな感じ(と、力瘤をみせた)。
みんなのために毎日、毎日、蒸し鶏と蒸し魚はぜかり食べている。
たまにはハンバーガーやステーキ、天丼を食べたいと思うけど、我慢。 だってみんなこんなに大きな声で歌ってくれるんだもの(要約)」
といって、19曲目。
キーボードだけで「Myself」を。
エンディングのBGMが流れるなか、再びバンドメンバー全員をステージに呼び込みメンバー紹介。
まだ新曲の「走る」を歌っていない。
「桜島」の時点で「Captain of the Ship」はないと思ったが、メンバー紹介の後、最後に「走る」を演奏すると思ったが21:11:50終演。
まばらな剛コールのなか、21:12:40すぐに終演のアナウンス。
あっさりと、客の大半が席を立つ。
それを見て、ちょっとがっかりした。
12. 総評
メモに◎の曲はなし。
○が、「泣いてチンピラ」「明日をくだせえ」「シェリー」「RUN」「しゃぼん玉」。
△が、「青春 SEI SYuN」「桜島/SAKURAJIMA」 だった。
バンドの演奏はめちゃくちゃよかった。
アメリカのミュージシャンもさることながらも然ることながら、ドラムスの矢野一成とサックスの昼田洋二のパフォーマンスが際立っていた。
たにちゃんの感想も、ドラムがすごかっただった。
もちろん客席への煽りはあるが、一昔前のような肉体の限界に客をつき合わせるような無理強いは感じられなかった。
映像とのリンクも、ロックンロールショーと理解している自分としてはよかった。
残念だったのは曲数とメリハリ感、
もう数曲演奏してくれたな大満足だった。
アタマから最後までハイテンションでいいのだけれど、それが逆にあだとなり本編大ラスとアンコールとのメリハリ感が薄れている。
ストーンズもそうだけど、ロックコンサートはお馴染みのナンバーを今の時代の切り口で演奏する。 そう思えば、「Success」→「情熱」→「明日へ向かって」の流れは悪くはないが、本編ラストに一曲聴かせる歌を置いて、「Captain of the Ship」へなだれ込んだら最高だっただろうなと思った。
それは理想論としても、新曲の「走る」はやらなくちゃだめだろう。
そして何より一番残念だったのが、終演のアナウンスが流れる前から、すぐにみんな席を立ったこと。 ロックンロールショーだとはいえ、剛をステージに引き出すようなパワーを持ち合わせている客だと思っているだけに物足りなさを感じた。
完成度を求めるとどうしても予定調和なライブになってしまう。
それを打破できるのは、プレイヤーではなくオーデェンスだ。
もしも、二回目のアンコールがあったなら、
剛をステージに引きづり出せたなら、最高だっただろうなと思ったわけです。
■セットリスト
~イントロダクション~
01. 泣いてチンピラ (W:AG/Cなし)
02. 勇次(2014Ver)
03. 明日をくだせえ(W:ハーモニカ)
<MC01>
04. カラス(NHKVer 右手横揺れ)
05. シェリー(W:弾き語り/C4→フルート<昼田洋二>)
06. 西新宿の親父の唄(W:ハーモニカ)
<MC02>
07. 白と黒(弾き語り/C3)
<MC03>
08. 耳かきの唄(W:ハーモニカ+AG<Ichiro>+Dr<矢野一成>)
09. パークハウス701 in 1985 (W:ハーモニカ)
~ギターソロバトル~
13. 情熱(W:AG/Cなし)
14. 明日へ向かって
---encore---
16. 俺の太陽(W:AG/Cなし)
17. 桜島/SAKURAJIMA
<MC04>
<MC05:メンバー紹介>
■↓現在、以下の検索ランキングにエントリーしています。
よかったら、アクセスして頂けると嬉しいです。
一日一回、ライキングポイントが加算されます。
-
にほんブログ村
アーティスト・グループ(音楽) ブログランキングへ
ブログランキング&成分解析http://blogram.jp/users/analyze/?uid=138678
---------------------
YUMENO BLOG ~ 愛した季節の薫り 孤高のフォークシンガー・松山千春の世界を綴ろう~ 夢野旅人