「オールタイム・グレイテスト・ソング100選 4/100 『潮風にちぎれて』 松任谷由実」S2529/R
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◆「潮風にちぎれて」
アーティスト名:松任谷由実
作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実
編曲:松任谷正隆
リリース:1977年5月5日
収録:松任谷由実の8枚目のシングル、松任谷名義の初のシングル。
◆夢野旅人 2014.7.23
「DESTINY」
振られた男を見返すことを生きがいにしていた女。
いつも着飾っていたのに、運命の再会の日、彼女は安いサンダルを履いていた。
そのとき初めて彼女は気づく。
二人は結ばれることのない運命だったと。
「真珠のピアス」
最後の夜に、彼のベットの下に片方のピアスを片方捨てる女は、肩にあごをのせ、抱き寄せる指の力とは裏腹な男の表情を探る。
そして思う。
もうすぐ、かわいいあの子と引越しするとき片方のピアスに気づくだろうと。
男と女もピアスと同じ。
どこかで半分なくしたら、役には立たないと結んでいる。
この二曲にだけではないけれど、ユーミンの書くメロディーや歌詞は本当に天才だなと思わずにいられない。
彼女の曲で一曲選ぶとしたら、この二曲がまず浮かんだ。
それと高校の悪友の言葉を思い出した。
「夢野。 山田詠美の『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』の一編と、ユーミンの『潮風にちぎれて』を聴くと、お前と彼女のことを思い出すんだ」
山田詠美の『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』とは、8つの短編小説。
彼の云わんとすることは分かった。
32年ぶりに読んでみた。
短編タイトルは「Precious Precious」だった。
卒業パーティー。
高校在学中に一度も目を合わす機会もなかった彼女に一か八かの告白をするストーリー。
~高校を通い始めたころから彼は彼女を見つめていた~
~自分目当ての男の視線に女は敏感よ~
の一文に自分も悪友も、当時の彼女をイメージしたのだと思う。
そして、この「潮風にちぎれて」に出てくる女子も、
彼女のイメージだった。
~なぜ泣けないのかな すごく淋しいのに~
~かわいい彼女のこと これから自由に愛しなさいよ~
泣かされたのは、こちらのほう。
歌の主人公と、自分が好きだった彼女。
歌の内容と、現実は程遠い。
なのに、この曲に彼女の面影を感じてしまう。
いや。
この曲は彼女そのものとまで思えてしまう。
もうそれは、ユーミンマジックとしかいえない。
男が描く理想の女性の歌詞は多々ある。
けれど、男から見て共感できる女性像を描ける女性シンガーは少ない。
松任谷由実は、男から見て可愛いと思える女性を描く天才。
この曲を耳にするたびに、そう思うのです。
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