「松山千春 『雨の舗道』に思うこと~松山千春 全作品解説108~」S2404/R


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■ 「雨の舗道」 編曲者:奥慶一
1983年5月21日発売のアルバム『今、失われたものを求めて』のLP B面2曲目(CD7曲目/全10曲)。


□2014.5.27 夢野旅人

中島みゆきの「わかれうた」。

ステージで千春が、彼女の楽曲を紹介するとき。


~途にたおれて誰かの名を呼びつづけたことがありますか~

この歌の冒頭を歌い、「・・・ない。 お前達、見たことあるか?道端で倒れて誰かの名前を叫んでいるやつを。嘘は歌っちゃいかんよ、嘘は(道端でなく人生の途に倒れるという意味ではあるが)」 と、笑いを誘う。

~悲しい恋の終りには 冷たい雨が良く似合う~

松山千春の「雨の舗道」。

アッパーなナンバーで本来アンコールで披露されてもいいのだが一度もツアーで演奏されていない。


同曲が収録されている1983年リリースのアルバム『今、失われたものを求めて』。

前年、真駒内ですべてを出し切ってゼロになって初めてのオリジナルアルバム。

コンサートツアーは原点回帰ともいえるアコースティック編成のコンサートとなった。


本編一部は二年ぶりに「大空と大地の中で」以外は弾き語り。

「長い夜」が初めて弾き語りで歌われた。

二部は、アコースティック編成によるメンバーによる演奏で新曲が披露された。

そのため「雨の舗道」や「この世の果てまで」、「待たせたね」、「君の歌と僕の歌」、「ひと夏の恋」は歌われることがなかった。


その後のツアーで、「君の歌と僕の歌」と「ひと夏の恋」はツアーでレギュラーで歌われたが、残りの3曲は歌われていない。


当時は、神様、仏様、松山千春様。

消化不良は感じたが、大した疑問は抱かなかった、いや抱けなかったが、本編前半7曲、後半5曲、アンコール1曲の計13曲は如何なものかと今なら思う。


アコースティック編成で中小都市を40箇所まわる原点回帰の意味合いがあったが、それならば千春一人でもよかったのではないかと。 アコースティック云々の前に、ゼロになって初めて生み出した作品を全曲披露すべきだったのではないかと思うわけです。


もしも、前後のツアー同様、フルバンドでのコンサートだったら、きっとアンコールで「待たせたね」やこの「雨の舗道」も歌ったていたのだろうと。


たぶん、この先「雨の舗道」は、ライブで聴くことはないと思います。


~悲しい恋の終りには 冷たい雨が良く似合う~から始まり、 
二人は雨の街で寄り添い歩く。

そして、~君を失う悲しみが 今さら心かき乱す~と歌う。


二番では、今さっきまで恋の終わりを覚悟していたのに 
~足を止めて見つめ合う 思わず君を抱き寄せて~ 
と、やり直してみよう始めからと歌う。


さらに、
~燃える愛を重ねもう一度 雨よ強くもっと強くふれ 全て流せ 
~傘は雨の舗道に投げ捨てて二人雨に濡れる いだき合う~と。


結びは、

~傘は雨の舗道に投げ捨てて 二人夜の街に消えて行く~だもの。


なに、なに、この急展開な恋愛模様。

それよりも、千春の言葉(中島みゆきの「わかれうた」のオチ)を借りれば、


激しい雨の中、街中で、傘を投げ捨てて、抱き合っている男女見たことがあるか、

ずぶ濡れで、男女が夜の街に消えていくのを見たことがあるか、

嘘、歌っちゃいかんよ、と。


わかりますよ、それくらい激しい衝動を誘う恋なんだと。

うん、ならば、なぜ、別れようとした、うん、どうよと。

~旅人、まだまだだな。 二人の間には言葉にできないわけ(理由)があるんだよ~

ならばそんな事情を、フレーズに散りばめてくださいな。

と、頭に宿っている千春と会話しちゃうわけですよ。


ですがね、曲の、千春のヴォーカルの盛り上がり好きなんです。

リリース時、1980年代に、アンコールで聴きたかった一曲です。


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