「松山千春 『生きて』に思うこと~松山千春 全作品解説101~ V1.1」S2320/R


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更新履歴

V1.0:2014.4.27 初稿

V1.1:2014.5.03 追記


■ 「生きて」 編曲者:夏目一朗

2014年4月16日発売の2タイトル・シングル「歩き出してくれないか/生きて」の2曲目。


□2014.5.03 夢野旅人

2014年5月2日、地上波、全国ネットでの『A-Studio』がO.Aされた。

スタジオ収録で、歌を披露したのは、2006年の「ミュージックフェア21」、「SMAP×SMAP'06」以来8年ぶり。


スポーツ紙で報道された、新曲のシングルを弾き語りで披露するのはデビュー以来初めてというのは誤報。 1996年5月10日放送の「FAN」での「君を忘れない」の弾き語りなど数回披露されている。


テレビで歌うのであれば新曲を歌う。

ほかのミュージシャンなら至極当然のことだけど、松山千春にはあてはまらない。

今、歌いたい、歌うべき歌を歌う。

それだけに、千春が新曲である「生きて」を、弾き語りで歌うことは意義があることなのだと思う。


『A-Studio』で披露された「生きて」はギターは「天・地」で歌われた。

この曲に関しては、弾き語りほうが断然よかった。

バンドアレンジよりも、千春の歌に説得力が増していた。

この歌は明るく流れるようなアレンジよりも、原曲のカラーのままのほうがいい。

観ていてそう思った。


番組の最後に千春はいった。

「みんなが、生きてくだされば、何かが、あなたが変わっていくんだと思います。 それを伝えたくて『A-Studio』に出させてもらいました」


もちろん歌もそうだけど、その言葉に強くフォークシンガーを感じました。


□2014.4.27 夢野旅人

松山千春初の両Aシングルとうたわれているが、厳密にいうと2度目である。

1987年にリリースされた「七つちがい/あなただけの季節」。

当初は、両A面扱いではなかったが、野村證券の「野村のエース」のCMソングとして流れだしてから、両A面扱いとなった。 またジャケットの異なるプロモーションシングル(写真はアルバム『あなただけの季節』のアルバムに使用された写真の別アングルショット)が、かなりの量、配布された。 


両A面のメリット。

今時、両A面という表現は如何なものかと思うのだが、売上チャート紙のタイトル明記が2曲になる(例参照)ことでランキング番組でのレコード売上ポイントが発生する。 


このため2曲とも売り出したい場合、あるいは松田聖子の「ガラスの林檎/SWEET MEMORIES」ように 2曲とも人気が出た場合、「両A面」扱いするプロモートケースが両A面扱いである。


(例)

1位 「歩き出してくれないか/生きて」 松山千春

2位 「七つちがい/あなただけの季節」 松山千春

3位 「ガラスの林檎/SWEET MEMORIES」 松田聖子

4位 「君こそスターだ/夢に消えたジュリア」サザンオールスターズ


そんな松山千春、2度目となる2タイトルシングルである「生きて」。

初O.Aは、「歩き出してくれないか」http://ameblo.jp/chiharu1997/entry-11803485985.html と同じ2014年3月23日。ラジオ「松山千春 ON THE RADIO(緑効青汁のアサヒ緑健提供)」FM NACK5 で流れた。


一聴して「歩き出してくれないか」は嗚咽した。

何度もきいて号泣した。

しかし、「生きて」は、正直、琴線にふれなかった。


~生きて 何かが変わるのでしょうか

生きて 私が変わるのでしょう~


伝えたいことはよくわかるのだが、二人称人代名詞の「君」がでてくる「歩き出してくれない

か」の語りかけるような歌詞と違って、歌としての魅力が見出せなかった。


しかし、コンサートにおける「生きて」をきいたとき。

さすが孤高のフォークシンガー。 

説得力がありとてもよかった。
今の千春が、きっと一番伝えたいメッセージは、この歌なのだろう。

そう思った。


初日で特に印象に残っている歌は、新曲2曲だった。


この「生きて」と「歩き出してくれないか」をきいて強く思う。

千春の歌は、最終章に来ているということ。

デビューのときから、松山千春の歌の原点・テーマは「生きる」だけど、もうこれ以上のメッセージテーマはないと思うほど、核心に近づいている。


昨日(2014.4.26)の、ラジオ「徳光和夫 とくモリ!歌謡サタデー」で、千春はいつも以上に熱く語った。


「徳光: ここ最近の千春さんのコンサートは、魂のコンサートですよね。


千春:徳光さんだからこそ、余計分かってくれるのかもしれないけど、俺、心臓やられたでしょう。

年齢も年齢になりましたよね。 この後、俺は何をやって生きていけばいいんだろう。 また何ができるんだろうって考えたら、ここで死ぬのが逆に俺にとって花道かな・・・。 たぶん、今ラジオ聞いていらしゃる方のなかでも、そういう方々がいると思うんですよ。


違うんだ。 生き抜いてくれって。

どんなボロボロになっても生き抜いてくれ。

だって、明日はあなたも知らないんだから。

俺も知らないし、安倍首相でも知らないし、オバマ大統領だって知らないんだから。


その知らない明日を、生きていりゃ、我々見られるんだから。

体験できるんだから。

いくら身体が弱りようが、あそこが痛い、ここが痛い、気力もない、体力もない。

それでも、明日を見なきゃ損だ。

たった一回しか生きることのできない人生なんだから。


だからこそ、余計に俺は、それをステージからみんなに、『お前ね、この人生価値あるぞ。 生きるに値するだけの価値があるぞ』。それをみんなに伝えたくて、伝えたくて・・・ そういうコンサートなんです」


また「歩き出してくれないか/生きて」についてこう語った。


「徳光: 『歩き出してくれないか』というタイトル、『歩き出そう』ではなくて『歩き出してくれないか』にした、また歌の内容はどういう意味があるのですか。


千春:『生きて』に通じる部分もあるんですけどね。 みんな、それぞれいろんな境遇の中で暮らせしているわけだけど、もう一歩、歩き出したら。 ね、世の中に不満があるでしょう。 この社会が悪い、この政治家が悪い、こんな状況だからダメなんだ。


違うんだ。

あなたが歩き出せば、世界は、またいっぺんに変わるんだ。

世の中変えるには、あなたが一歩歩き出すことから始めなければ、変わっていかないんだ。

あなたが、そこにじっとしていたら、何も、この先変わることがないんだ。

一歩歩き出してくれ。

そしたら、あなたも、世の中も変わりますから。

そういう思いで、『歩きだしてくれないか』を(書きました)」


常々、千春が口にしている言葉ですが、昨日は特に説得力がありました。

2タイトルシングル。

プロモーションの手段としてではなく、今、千春が伝えたいメッセージがこの2曲に集約されている。 


そう思ったわけです。


ゆえにライブで、この歌の置き場所の扱い・役割が、変化したのも、至極当然のような気がするのです。

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