「松山千春 『TOUR』に思うこと~松山千春 全作品解説95~」S2291
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◇更新履歴
V1.0:2014.04.19 初稿
V1.1:2015.01.25 文章を追記
V1.2:2016.01.17 文章を追記
V1.3:2023.05.27 所有CDアルバム画像の掲載、オフィシャル動画・音源のリンク等
■「TOUR」編曲者:飛澤宏元
1996年6月21日発売のアルバム『TOUR』の11曲目/全11曲
◆所有収録アルバム画像
◆2015.1.25 夢野旅人
2015年1月25日、松山千春デビューの日。
今日で39回目、39年目である。
数えであれば、来年が40周年となる。
1986年(10周年)、1991年(15周年)までは記念イヤーを強く意識していた。
20周年のときもそうだったが、全国47ヶ所100公演に及ぶツアー「全国100番勝負 !」を終えるころには、記念イヤーという言葉に、さして意味を感じなくなった。
松山千春は、毎年欠かさず、全国を津々浦々、回り歌い続けてきた。
そちらのほうがはるかに重要な意味をもつ。
この年に届けられたアルバムのタイトル曲、「TOUR」。
私は歌う 愛の歌
私は歌う 人間として
松山千春の歌の原点にあるものは、「生きる」ことであり、 彼のうたはフォークソングをも超越しはじめた「愛のうた」である。
「生きる」、「愛のうた」ということば。
近年の歌詞、ツアータイトルに散見される。
それは、
松山千春のうたがより核心に近づきつつあると思えてならない。
だからLove Song いつでもLove Song
歌うよ まごころをそえて
「あふれる愛」
そんな思いで20年歌い続けた千春が、出逢えた全ての人達に、伝えようとしたアンサーソング。
39年目の今日。
「TOUR」が流れてきて、そんなことを思いました。
◆2014.4.19 夢野旅人
1960年後半から1970年前半。
日本でまだフォークソングがアングラだった時代。
コンサートツアーという言葉もシステムもなかった。
コンサートといえば、労音(勤労者音楽協議会)しいった主催者に呼ばれて単発で行うものだった。 ソロコンサートでなく複数のミュージシャンとのジョイントライブで、音響システムも現地で用意されたもの使う、そんな状況だった。
アーティストサイドが、ソロコンサートのスケジュールを組み、同じ音響システムや舞台装置、スタッフで全国をまわる。
今では当たり前なシステム、全国ツアーを試み開拓したのが吉田拓郎だった。
現在のように物販も含めたツアーが定着したのが1970年後半。
1975年デビューの中島みゆきの全国ツアーが始動したのが1978年春。
まだツアータイトルもなかった。
松山千春の初の全国コンサートツアーも同じく1978年春。
今ではツアーグッズの定番であるパンフレットの販売開始は1979年春。
ファースト全国ツアーから36年。
今日、2014年4月19日。
松山千春の70回目の全国ツアーが市原市市民会館からスタートする。
千春が生きている証はコンサート、全国ツアーといっても過言ではないだろう。
1996年、デビュー20周年のときに生まれた「TOUR」。
演奏時間 8分1秒。
旅先でめぐり逢う 優しき人達
どうか貴方の 人生に 幸多かれと
かけがえのない日々に
願いをこめて
どうぞ この世が
平和でありますように
私は歌う 愛の歌
私は歌う 人間として
演奏時間が一番長い曲となった、
この歌に綴られているのはすべてに対する感謝と愛だ。
全国を旅して、見た空を、風景を、感じた風を、人の優しさを、すべての愛を歌に綴る。
生活を楽しむことにより、生活に密着した愛の歌が生まれる。
そして、自然の摂理に逆らうことなく、
そのときが来るまで、
愛の歌を歌い続ける。
1996年4月2日、横須賀での初日。
初めてこの曲をきいたとき、そう思った。
ライブで、千春がよく口にすること。
「歌を聴きたきゃ歌に帰ってCD聴けって。 こうやって、笑いながらぺちゃくちゃしゃべってよ、俺がな、なぜコンサートを続けのは、みんなが夜な夜な集まってくれるのは、お互いがお互いを『生きている』って感じるためだろう」
「歌を聴きたきゃ歌に帰ってCD聴けって」と言い回しは誤解を生むが、千春にとっても僕らにとっても、ライブは、ツアーは、お互いが生きていると感じられる、かけがえのない空間であり宝とも思うのです。
それでは、行ってきます。
◆歌詞及びオフシャル動画・音源
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