「松山千春 『6月の雨』に思うこと~松山千春 全作品解説92~」S2286

 

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◇更新履歴

V1.0:2014.4.18 初稿

V1.1:2021.5.17 各記事の追記

V1.2:2022.6.06 追記及びCD画像の追加等

V1.3:2023.06.05 オフィシャル動画・音源のリンク

V1.5:2024.03.01 直近の演奏実績を追加


■「6月の雨」編曲者:瀬尾一三
1984年5月21日発売のアルバム『愛を贈る
』のLP A面3曲目(CD 3曲目/全10曲)

 

◇松山千春選曲のベストアルバム『季節の旅人~春・夏・秋・冬~』DISC-1(春)の5曲目



◇松山千春選曲コレクションアルバム『思い出』

DISC1-の12曲目


 

※ 直近の演奏実績

◆レコーディングミュージシャン

 

◆所有収録CD・アルバム

・コロムビア再発廉価盤

 

◆所有収録アナログ・アルバム

◆所有収録ミュージックテープ・アルバム

 

◆2022.6.6 夢野旅人

2022.6.5放送「松山千春のON THE RADIO」。

若くして他界した熊本出身の村下孝三や、桑名正博、大塚博堂の曲がかかりました。

そして番組のラストで「6月の雨」がかかりました。時間調整がうまくいかなかったみたいで後奏に重ねて、再び挨拶がはいりました。

 

---

最後の曲は、

この人、生きてます。

松山千春「6月の雨」。

 

「6月の雨」O.A

 

というわで、今回は九州は福岡RKB毎日放送、RKBラジオからお届けさせていただきました。

松山千春、明日は福岡でコンサートです。

精一杯、頑張って歌いますんで。

どうか、また皆、元気でこの番組お待ちしていますんで、あり(がとうございました。)

 

◆2021.5.17 夢野旅人

2021.05.16放送「松山千春のON THE RADIO」の、番組のラストで、「6月の雨」がかかりました。

 

----CM----
番組終盤
東京公演中止に関するリスナーメールを紹介して、
----
そりゃお前ね、苦渋の決断とか、そんな問題じゃないよな。
参ったな、ねえ。
どうする、おい、な。

しかも、そのな、50%以下でやらなくてはいけない。けど、マネージャーの井上はね、50パー以上売っている分があるんですよ。

な、お前さ。
緊急事態宣言な、そういうこと考えたら、ま、我慢するところは我慢しなきゃいけないだろう。

ま、東京、大阪については、これはもうな、うちが赤字こいてもな、ま、中止にしよう。
名古屋については、あらためて考えよう。
やっぱり、やれるんならな、会館のほうが許してくれるなら、やらしてもらおう。

そう思って、ま、毎日な、ぶらぶらしている訳でありますけどね。

やっぱり、その、やるはずだったね、東京大阪考えたらな、う~ん、ま、ホントに気が抜けるというのかな、ああ、何やればいいんだ、ね、この2週間。ふっと思うわな。

出来れば、名古屋のときにはね、全国的に感染者数が、ぐっと減ってくれることをね、祈りたいなと思うし。
また収束に向かっているぞというね、かたちになってくれてればなと思います。

今回、雨をテーマにね、俺の歌を聴いてもらいました。

どうぞ一週間お元気で、皆さんもお気をつけて。
俺も十分気をつけさせていただきます。

最後まて聴いて頂いてありがとうございました。
最後の曲、松山千春「6月の雨」。
「6月の雨」O.A


◆2014.4.18 夢野旅人

明日が松山千春コンサートツアー2014『生きて』の初日だというのに、関東の週末の天気はあまりよくないという。 ちょっとブルーな気分です。

 

季節や天候、会場の雰囲気によって選曲が変化する松山千春のステージ。

秋、冬をイメージする「時のいたずら」が夏に歌われたのが、リクエスト結果を考慮をした1986年8月8日の札幌が最後。

それ以降、北風が雪がといった秋冬の歌を春のツアーや夏のイベントで歌われることはなくなった(「大空と大地の中で」 は除外)。 

 

~みんな寒いだろうね こんな夜は 冷たい北風 窓をたたく~

例外といえば、2001年春の「こんな夜は」と、香西かおりかが来場していたことにより歌ったのであろう「白い雪」くらいなものでしょう。

 

その日の天候でも曲が入れ変わることは度々あります。


演奏(入れ替え)予備曲にないツアーでも、雨が降れば「銀の雨」はよく歌う。

 

~この部屋を出てゆくわ どしゃ降りの
雨がやんで もし虹が 空を架けたら 
あなたの歌をすべて 思い出せたら~

 

雨脚が強かった日は、「唄」をイレギュラーで歌ったりもした。

 

1984年春の作品 「6月の雨」。

数回、コンサートツアーでイレギュラーで歌われたことはあるが、レギュラーではない。

自分がライブで初めて聴いたのは、テレビ『ハロー!ミッドナイト(HELLO! MIDNIGHT)』での弾き語り。 コンサートでは90年春です。

その後95年春や99年春、13年春でイレギュラーで歌われている。

 

ステージであまり歌わないことについて千春曰く、「『6月の雨』だろ。6月しか歌えないんだ」

 

いやいや、そこまで拘らなくとも・・・。

確かに曲の季節感や、その日の天候など考慮していただけるのはありがたい。

ただ、見る側はそんなに拘ってはいない。

 

山下達郎のライブにいけば、ほとんどのひとが夏でも「クリスマス・イブ」を望むのと同じ。

春に「雪化粧」 を聴きたい人もいれば、快晴でも、「ひとりじめ」 を、クリスマスシーズンでなくとも、「X'mas」を聴きたかったりする。

 

ましてや歌うのは松山千春である。

千春ほどのシンガーであれば、

春に秋の歌を歌えば、客の心に北風が吹きつける。

夏に雪の歌を歌えば、客の瞳に雪が舞うのだ。

 

だから、そんな6月だからと、晴れだからと、しばられなくともいいのにと思うのです。

 

「銀の雨」や「雨の夜」 、「雨の日曜日」、「雨の歌」など、タイトルに雨が使われている歌で、自分はこの「6月の雨」が一番好きです。

 

特に『ハロー!ミッドナイト』のように弾き語りで聴けたならたまらない。

 

ちなみに、小池栄子。

彼女がラジオにゲスト出演した際。

千春に「俺の曲で何が好きだ」と訊かれ、「6月の雨」と答えた。

「恋」 とか「大空と大地の中で」といった誰でも知っている曲ではなく「6月の雨」。


なんちゃってファンでないんだと思った。

何回か東京のコンサート、国際フォーラムでよく彼女を見かけた。

 

あるとき。

ひとりの女性が小走りで会場内の通路を移動していた。

黒のトータルネックを着ていたのだが、胸元がゆっさ、ゆっさと揺れていた。

思わず目を奪われた。

あれが、たわわ・・・というものか。

 

そのたわわが小池栄子だった。

遠目なのに、顔ではなく胸で気付く。

胸は隠せないのねと思ったわけです。

 

「6月の雨」を聴くと、あの日の、たわわな風景も思い出すのです。

 

◆SAGA 月刊松山3

この曲は、もちろんメロディもよいがポイントはやはり詩だ。この「ねえ愛なんて束の間の ちっぽけな思い出」という詩の綴り。そうなのだ。女にとって過去の恋愛、過去の男との思い出というのはちっぽけな思い出でしかない。

 

男は逆だ。過去に恋した女は己の胸の中で大切に保管されていく。あいつとの思い出、こいつとの思い出・・・そんな過去の日々を日記に記すように1ページずつ積み重ねていっくのである。気がつくと、その日記帳は百科事典のような分厚さになっていたりする。だが、女は決して過去の男の日々を積み重ねていかない。例えば、白いキャンバスに恋した男の数だけ、そこに色を塗りつけるだけなのだ。

 

要するに、こういうこと。女はひとりの男を愛した。その男との恋愛模様は紫だった。女はキャンバスに紫の絵の具を塗りたくる。そうこうしているうちに、その男との恋も終わり、女は新しい出会いを経て新しい男と新しい恋愛を始める。その新しい男との愛は緑だった。

 

そうなると今度は紫の上に緑色を塗る。だから、女からすると過去の男とのあれこれなどは、よほどキャンバスをほじくり返さないと、その男と一緒に彩った色は出てこないわけだ。
 

この曲を作ったのは、俺が30歳になる直前だった。この頃に俺は初めて、女の恋の遍歴というものが積み重ねではなく、様々な色を上から次々に塗りたくられるものだと知ったのだ。

 

一度でも俺と恋に落ちた女は、ずっと自分の女に違いない。そんな男の勘違いを痛いほどに思い知らされた頃に作った曲なのである。

 

◆歌詞及びオフィシャル動画・音源

 

お前の愛がこれほどまでに 心の中を占めていたとは 
気付かないで笑ってたよ これで少し気が楽になるって  

ねえ今どこで何をして 誰と居る僕の 
ねえ愛なんて束の間の ちっぽけな思い出 

お前が居れば優しいはずの 6月の雨心に冷たく 
ため息ばかりついてるみたい 何を見ても何を聞いても 
ねえあの頃の二人には 戻れない事は 
ねえわかるけどこの胸が こんなにも痛い 

ねえ今どこで何をして 誰と居る僕の 
ねえ愛なんて束の間の ちっぽけな思い出

 

◆C. 松山千春全作品(解説)に思うこと~松山千春 全作品解説3~ インデックス3(1982~1984)

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