「松山千春 『砂の上』に思うこと~松山千春 全作品解説90~」S2269
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◇更新履歴
V1.0:2014.04.13 初稿
V1.1:2017.05.08 フォーマットの修正
V1.2:2022.03.27 歌詞の掲載、是正など
■「砂の上」編曲者:瀬尾一三
1984年5月21日発売のアルバム『愛を贈る』のA面2曲目(CD2曲目/全10曲)
◆所有収録CD・アルバム
◆所有収録アナログ・アルバム
◆所有収録ミュージックテープ・アルバム
◆2014.4.13 夢野旅人
コンサートツアーにおける「砂の上」の演奏頻度はこちら↓
他の記事でもふれましたが、自分は思うのです。松山千春のアッパーな作品の中でメッセージ、演奏のグルーブともに最高峰のナンバーが「砂の上」だと。
~砂の上に咲く花~
千春が歌うだけで、はまなすを、北海道を感じられずにいられない。
~風吹けば風の中 震えながら なお~
一瞬の刹那的な愛を、
~空を見つめて 海を見つめて 生きていきたい~
千春の人生を、生き方を、
~たとえ全てを失おうとも燃え尽きたい このまま~
千春の情熱を、熱情を、感じられずにいられない。
端的ではあるが、この曲には、松山千春の全てが言い表されている。
演奏の疾走感もたまらない。イントロからエンディングまであっという間に思える。
~細い絆をつなぎ合わせて 燃える心で抱き寄せ~
レコードだとあまり感じられないかもしれないが、ライブにおけるこのフレーズのエキサイトな歌い方、そして「燃える」の巻き舌気味にえぐっるような歌い方が堪らない。
特に1984年から1989年までのライブにおける「砂の上」は凄かった。ぐいぐいとバンドの演奏をも、引っ張っていくヴォーカル力。否応無しに引き込まれていくグルーブ感。
「BABY」「どんなふうに」 などもそうだったが圧巻だった。アッパーなナンバーにおいても、日本屈指のロックシンガーたちにも引けをとらなかった。
あえて指摘するとしたら、アンコールにおける「星屑の歌」などエネルギッシュなあまり、雑な感も否めなくもなかった。しかし、そんな側面を加味しても、あのグルーブ感はなにものにもかえがたい。
そんなフルバンドの「砂の上」を聴くことのできる音源は、ラジオで放送されたものしかない。
東海ラジオ「とびっきりNiGHT ライブ・ミュージックスペシャル」(1984.07.28 大倉山ジャンプ競技場にて収録)と
NHK-FM 「ウイークエンド・ライブ・スペシャル ~松山千春コンサートツアー'87~」 (1987.12.02 東京厚生年金会館にて収録)の2曲。
2001年。
25周年を記念してリリースされたLIVE BOX 1980-1999 「O・I・RA」。
6月1日、名古屋レインボーホールではじめてフライヤーで内容を知ったとき、残念でならなかった。
1980年から1999年とされているのに、1982年の真駒内から1997年芸術の森まであいだ、15年間のライブが抜けていた。
何枚組になろうが、ボックスが数セットになろうが、1984年大倉山や、1985年春千葉、1987年秋東京、1988年の四国、1991年ディナーショー、1994年名古屋ひとりうた、1996年月寒など音源があるもほとんど出してほしかった。
特に、1984年~1989年のライブテイクが抜けているのが残念でならない。
権利や、音質の問題もあったかもしれないが、もしも荒々しい歌い方が原因で見送ったとしたら、それは違うと思う。
1981年の日比谷野外音楽堂のCDで、
アンコールが「季節の中で」以外カットされたことも納得がいかない。 声が掠れていたかもしれないが、それはそれで、かけがえのない刹那なアンコール、歌声だったはずだから。
「砂の上」から、ライブ盤の話に逸れてさはまいましたが、それだけ「砂の上」は、1980年半ばから後半のステージを彩った、観る者をひきこんだ一曲だと思うのです。
◆歌詞
砂の上に咲く 花の様な愛
風吹けば風の中 震えながらなお
細い絆をつなぎ合せて
燃える心で抱き寄せ
空を見つめて海を見つめて
生きて行きたいこのまま
砂の上に咲く 花の様な愛
せつなさは哀しみへ 求め合うほど
許されるなら夢も明日も
時の流れにあずけて
たとえ全てを失おうとも
燃えつきたいこのまま
細い絆をつなぎ合せて
燃える心で抱き寄せ
空を見つめて海を見つめて
生きて行きたいこのまま
◆C. 松山千春全作品(解説)に思うこと~松山千春 全作品解説2~ インデックス3(1982~1984)
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