「松山千春 『青春Ⅱ』に思うこと~松山千春 全作品解説84~S2257/R


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■ 「青春Ⅱ」 編曲者:松井忠重、飛澤宏元(リメイクV86)。

オリジナル:1978年8月21日発売の5枚目のアナログシングル「季節の中で」のB面。

リメイク:1986年10月25日発売のアルバム『旅立ち』のA面4曲目(CD4曲目/全10曲)。


◇松山千春選曲ベストアルバム『松山千春の世界』 DISC-1の13曲目/オリジナル


□2014.4.7 夢野旅人

1970年代の日本のロックコンサートの映像を見ると違和感を覚えるときがある。

アッパーなナンバーなのに、客もノッているのにも関わらず座席に座って興奮気味に手拍子をしているのである。


コンサート会場におけるスタンディングの禁止。

あの時代みんな立って身体で音楽を楽しみたいのに立てないのである。

もしも立ったりしら、制服を着た警備員が飛んでくる。


ステージ後半やアンコール。

押さえ込まれたフラストレーションから、一気に解放されるように客はステージに向かって駆け出す。 安全性を保てない状況の演奏が続く。 そんな光景が当たり前だった。


音楽ってもっと自由なんじゃないか。

見る側も思っていたし、演奏する側もそう思うのは至極当然のこと。


スタンディングの禁止に疑問を感じていた甲斐よしひろは、自分のスペースなら立ってもかまわない。 自由に楽しんでくれ。 ただ危険な行為はやめてくれ。

そう時間をかけて全国を回ったという。


そして現在みたいにスタンディングが当たり前なコンサートとなった。

ライブにおけるスタンディングは、やる側と見る側の信頼関係で成り立ち、我々が勝ち取った権利でもあると思うのだ。


松山千春の「青春Ⅱ」。

松山千春初のスタンディングナンバーである。

当時のステージは弾き語り。


アンコールになってカラオケで歌われていた。

そのときから客はステージに押し寄せて興奮の坩堝。

紙テープが飛び交え、フォークのコンサートとは思えない熱狂ぶりだったという。


千春のコンサート。

80年代に入っても、最前列と舞台との間にはロープがピンと張られていた。

アンコールになると客がステージに駆け寄り、ステージが一時、中断したりした。

そんな光景は、東京では1986年の日比谷音楽堂が最後だと記憶する。


札幌では1987年秋。

自席近くの通路で制服を着た警備員と客が乱闘しているのを目の当たりで見たのが最後かな。

この時期を境に徐々にアンコール時にステージに駆け寄る客は減少していく。


1992年秋の初日の上越。

そのときも、ステージ前に客が集まったが、興奮状態ではなく、冷静さが保たれていた。


話を元に戻しますが、「青春Ⅱ」。

アップテンポなナンバーであるが、弾き語りで歌うときはテンポはスロー。

曲の印象はかなり変り、違った味わいをみせる。


弾き語りでは1983年春、1991年春などで歌われている。

生のフルバンドでの初演は1978.8.8の足寄での野外。


コンサートツアーにおいは、1981春に歌われたのを最後に、「季節の中で」http://ameblo.jp/chiharu1997/entry-11814941135.html 同様、デビュー10周年記念リメイクアルバム『旅立ち』がリリースされた1986年秋のツアーまで歌われていない。


「青春Ⅱ」のオリジナルの演奏時間は2:55 リメイクは4:08。

イントロが5 秒から15秒へ。

アウトロ(後奏)が10秒から64秒とリメイクは長くなりF.O(フェイドアウト)で曲が終わる。


松山千春初のスタンディングナンバーである「青春Ⅱ」を聴くと、ステージに紙テープやクッションボールが飛び交っていた時代を、客が前に、前に押し寄せていた頃を思い出すのです。


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