「松山千春 『アヴェマリア』に思うこと~松山千春 全作品解説62~V1.2」S2214
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◇更新履歴
V1.1:2014.04.01 松山千春選曲ベストアルバムの収録有無を追加した。
V1.2:2021.12.26 歌詞の追加及び是正
■「アヴェマリア」編曲者:松山千春(弾き語り)
2007年10月24日発売の61枚目のシングル「捨石」のカップリング3曲目/全3曲
作曲:ウラディーミル・ヴァヴィロフ/ジュリオ・カッチーニ
◇松山千春選曲バラードアルバム『天才・松山千春のラブバラード』の14曲目
◆2014.3.20 夢野旅人
2000年ごろから、甲斐よしひろ・甲斐バンドのライブ終演後の客だし(終演後に流れるBGM)にジュリオ・カッチーニが作曲したとされている「アヴェマリア」が流れている。
そのころから、この曲は美しくて儚いと思っていた。
2007年8月10日。
11日の東京文化会館での「めざましクラシックス~10周年スペシャル~」にゲスト出演するにあたり、弾き語りで「アヴェマリア」を披露するという報道を知り、千春もカッチーニなんだと思った。
2008年リリースの『天才 松山千春のラブバラード』にある解説。
この曲について書かれている。
~3年前かな、スラヴァの『アヴェマリア』(*注1)というアルバムを聴いて、モーツアルト、シューベルト他のクラッシックの作曲家の中でもカッチーニという人の「アヴェマリア」が気に入りました。
-中略-
カッチー二の旋律は美しくはかないです。~
2007年10月24日。
弾き語りで「捨石」のカップリングとして発表される。
シンガーソングライターである松山千春。
カバーは正直、さして興味がない。
一曲でもオリジナル曲を聴きたい。
また千春がどんなにうまく歌おうとも、アイテムとして楽しむことはできても、オリジナルのシンガーの作品を超えるのは至難の業。
たとえばユーミンの「卒業写真」。
あの世界観は彼女しか出せないし、ライブで声がひっくりかえろうが、音を外そうが彼女の「卒業写真」が聴きたいものだ。
そう考えてしまう自分でさえ、この「アヴェマリア」は例外だった。
まだ自分に「アヴェマリア」が、他のシンガーのイメージに染まっていなかったせいもある。
素直に聴けた。
そして思った。
弾き語りよりもフルバンドのほうがはるかに映えると。
それでも、2007年秋のライブでは憤慨した。
本編前半6曲→本編後半4曲→アンコール一回目4曲→アンコール二回目2曲の基本計16曲という曲数。
アンコールの二回目で待ってましたの弾き語り。でも一曲のみ、しかもカバーの「アヴェマリア」。そこは、数曲オリジナルを歌ってくれてからでしょうと。
しかも千春自身、「アヴェマリア」で歌いきった感がありありで、どうにもこうにも手がつけられない。 ああ、この曲、このツアーではネックだと思った。
同年暮れの玉名でのディナーショー。
アコースティック編成で弾き語りよりもよく感じた。
翌年、春のツアーではフルバンド演奏。
満足でした。友人のキャラドレも「『アヴェマリア』の完成度はめちゃめちゃ高い」と絶賛していた。
それでも、「祈り」の好きな友人のワッフル。
自分が「祈り」よりは、「アヴェマリア」のほうが好みで、ライブでも「祈り」よりも聴きたいと話すと驚いていた。
去年の復興応援 『あの日をわすれない2014~春一番コンサート』。弾き語りで、千春が「アヴェマリア」を歌ったとき。
彼が耳元で「よかったじゃない。お気に入りの歌を歌ってもらえて」と普段とは逆にからかわれた。
いやいや、「祈り」よりであって、ましてや弾き語りよりもフルバンド演奏が聴きたいわけで・・・と。
でも、本当にこの曲に感じます。
人生の刹那を。
美しく儚い人生の刹那を。
■(*注1)『ave maria』スラヴァ
01. アヴェ・マリア(カッチーニ)
02. 同(ヴェルディ)
03. 同(サン=サーンス)
04. 同(バッハ/グノー)
05. 同(ブルックナー)
06. 同(トスティ)
07. 同(ストラヴィンスキー)
08. 同(シューベルト)
09. 同(リスト)
10. 同~コイア・ア・カペラ(ブルックナー)
11. 同(ビゼー)
12. 同(モーツァルト)
◆歌詞
アヴェマリア アヴェマリア ア・・・ ア・・・
アヴェマリア アヴェマリア ア・・・ ア・・・
アヴェマリア アヴェマリア ア・・・ ア・・・
アーメン
◆松山千春全作品(解説)に思うこと ~松山千春 全作品解説10~ インデックス10 (2006~2009)
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