「1991年8月5日(月) 松山千春『デビュー15周年記念ディナーショー』帝国ホテル」S2003

 

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◇更新履歴
V1.0:2013.12.11 初稿
V1.1:2015.12.19 是正

V1.2:2021.08.05 記事その1とその2を統合及び是正

 

◼️1991年8月5日(月) 松山千春『デビュー15周年記念ディナーショー』帝国ホテル

○日時:1991年8月5日(月)
○会場:帝国ホテル
○料金:50,000円
○来場者記念品:記念パンフレット、記念ワイン

 
◆メニュー

◆スポーツ紙報道
 

◆ミュージシャン
キーボード(S):板倉雅一
キーボード(P):エルトン永田
ドラム:島村英二
ベース:長岡道夫
ギター(AG):笛吹利明
ギター(EG):松原正樹
サックス:金城寛文
パーカッション:木村誠

Violin:栄田嘉彦、小倉達夫、福森隆、竹内純、坂木最、福田高明、根元進一郎、三島秀人
Viola:鈴木民雄、久保田明宏 Cello:安部雅士、重松正昭

指揮&編曲:飛澤宏元

 

◆STAFF
Mixer:伊予部常治 Right:榎田雅之、加藤智江 PA:荒木宣義、益子達也、守勇人 Stage.M:小川裕 Transport:室舘由起夫 Musicians co:高村宏


◆夢野旅人 2013.12.11 その1
1982年12月の京王プラザホテル札幌以来、2度目となるディナーショーのチケット代金は、当時トップクラスの5万円。「東名阪の3ヵ所で開催される松山千春初の本格的ディナーショー。15周年にちなんで、15曲を選曲」と、スポーツ誌などで報道された。 

 

来場者には、記念のパンフレットとワインが配布された。 サポートメンバーは、日本屈指のスタジオミュージシャン8名に、指揮の飛澤宏元と弦楽器12名を加えた総勢21名の豪華で優美な演奏となった。 

 

メニューも、89年8月8日に封印した「旅立ち」と、86年12月から未演奏であった「大いなる愛よ夢よ」は歌われなかったものの、「ひとりじめ」「炎」「流浪」など、ファンに支持されている代表曲が並んだ。 特に82年・真駒内での弾き語り以来となる「父さん」は、圧巻であった。ディナーショーでありながら、最高のパフォーマンスを見せつけたステージだった。 
 
その一方で、こんな意見も耳にした。「ディナーショーなんて、行かなかったわよ。5万円なんて馬鹿にしている」。同月に開催された多賀城での野外イベントで、徹夜で並んでいたファンの会話である。そんなファンの心理や苦言も理解できた。 

 

通常のコンサートよりも高額になろうとも、千春を含めた22名のアンサンブルを、全国主要の音楽ホールで披露する。吉田拓郎が実現(2003年)させたように、15周年記念の限定ツアーとして、トライすべきではなかったのかとも思える。とはいえ、このディナーショーのステージを無視してしまうには、見逃してしまうには、あまりにも勿体無い。それだけのクオリティーを誇ったライブだった。

 

当時の他の歌手のディナーショー同様に、カメラ撮影・花束などの持込はリフーであった。時間配分は本編 約95分、 アンコール約15分。10曲目の「抱きしめたい」でステージを降り、テーブル席まわった。帝国ホテルでは、中央前列のテーブル席に小野やすしがステージを楽しんでいた。 
千春は、ディナーショーの感想をこう述べた。

 

「今回のディナーショーは、良かった。楽しかった。バックもあれだけのメンツであれだけの人数でやれて・・・。 終了後に皆で飲みに行ったときエレキの松っつぁんが突然『千春ありがとう。今回誘ってくれて勉強になった』って言うんだ。日本一のギターリストの松っつぁんが勉強になったって言うんだ。


最初、『何の事かな』って思っていたら『普段スタジオでリズムとかソロだけしか弾かないから、今回みたいな編成でやらないからさ・・・。 ここで弦が盛り上がってくるから、ああ弾こうとか・・・そういう感覚を忘れていたんだけど、今回のディナーショーでまた何かつかめた感じがするんだ』って言うんだ。 それに『最終的にはボーカルで演奏にも差が出るよ。千春のボーカルは凄いよ。引き込まれるもん』って言ってくれてな。 何か照れくさかったけど、一応『あたりまえだ!!』と言っておいたけどさ。

 

笛吹君のギターも相変わらずいい音してたし、歌いやすいんだよな。フレーズというか、間というか、俺にピッタリ合うんだよ。エルトンも流石という感じだな。あれだけの編成の中でやってるんだけど、何かちょっとした隙間にススーッと入ってきて、実に綺麗に聞こえてくるんだ。島ちゃんのドラムも素晴らしかったな。ドラムの真髄を見たっていう感じがしたなあ。

 

ミッチも相変わらず元気だし、金城君サックスも雰囲気出てたなあ。彼なんか1日しかリハーサルに出てないのに、よくあれだけ曲の感じをつかんで吹けるよな。


弦の人達も素晴らしかったなあ。あのさ、割りと弦の人達って『みんな集まってナンボ』みたいなところがあるんだけど、今回は、なんていうか一人一人の音が区別できて、はっきりわかるみたいな・・・それでいて調和が取れているっていう感じがしてさ。飛澤君のアレンジのおかげもあるしね。

 

嬉しかったのは、皆が皆『また一緒にやろうよ。今度は回数増やして全国まわろう』って言ってくれたことだな。俺もまたやりたいな」。

 

秋のツアーを挟み、翌年の1月には、福岡県甘木市のホテルセンチュリーヒルズで同内容のディナーショーが追加された。


◆夢野旅人 2013.12.11 その2
帝国ホテルの一般発売日。
ファンクラブの優先予約よりも、一般発売の電話予約に賭けました。

見事、受付と同時につながり、連れとホテルに支払いをしに行きました。
受付番号のあるチケットをもらった。 

席は決まっておらず、当時にならないとどの辺りかもわからなといいう。対応したホテルマンの態度に連れは「なんか感じ、悪かったね」と言った。

帝国ホテル、駄目だな。
きっと席も一番に繋がったけど、お得意さんを優先にでもするのだろう。と、思った。 

よって連れは名古屋キャッスルに連れて行くことにした。
帝国ホテルはだれと行こう。
考えた結果、都内の人間がここに来る機会はなかなか、ない。
と、母を連れて行くことにしました。

当日。
チケットを受け取りにいったとき印象と180度違い従業員の接客、サービスは最高でした。
チケットを片手に、テーブルナンバーを確かめると最前列のテーブルのど真ん中。
喜びよりも疑って悪かったなと。

隣のテーブルかな、故・小野やすしさんがいました(彼は、「ひとりじめ」が好きでした)。

食事中、ホテルのカメラマンがテーブルを回っていて、一枚、撮ってもらいました。
後日、送られてきた母との写真は、やっぱりプロだなと思うほど、よく撮れていた。
オーダーしてよかったなと思いました。

このころのディナーショーはカメラフリー。
なるべくフラッシュをたかぬよう気をつけていれば、写真を撮ることができました。
また、煙草もテーブルで吸えました。

演奏自体も素晴らしかった。
「旅立ち」を歌わなかったことには驚いたが、「ひとりじめ」に「炎」、「流浪」。 
そして圧巻かつ壮絶だった「父さん」。 

当初、新聞発表でデビュー15周年にちなんで15曲と聞いて不安だった。オリジナルは13曲だったけれど大満足でした。 

その程度の曲数では納得しないであろう、当時の自分を黙らせるほど、素晴らしかった。

 

ちなみに「流浪」を本格的に好きになったのはこの夏からだと思う。


90年ごろから、千春から遠のき始め、浜田省吾や小田和正のライブにいき始めた知り合いのファンたも、「最近、うまく歌えていなかったのに、こんなにうまく歌えるなんて」と驚きを隠せなかった。

松山千春の居場所、ホームグランドは、全国津々浦々のコンサート会場。
ホテルのディナーショーではないことは、分かっているが、このステージは最高でした。

ひとつだけ、いつも思い出すのが終演後。
愛知ではよくあるらしいが、母が会場にあった花を一本抜いて持っていこうとした。
そのとき、「恥ずかしいから止めなよ」と、母の服を引っ張ったら、糸がほつれてしまい気まずかった。

謝んなかったな、最後まで。

今更ながら思う。

花の一本や二本、見てみぬふりして、持っていかせりゃ良かったです。


それにしても、母と撮った写真は、よく写っています。

◆演奏曲目(セットリスト)
~イントロダクション~
01. 燃える涙
<MC01>
02. 愛しているから
<MC02>
03. 季節の中で
04. 時のいたずら
<MC03>
05. 恋
<MC04>
06. 人生の空から
<MC05>  
07. ひとりじめ
<MC06>
08. シャレード(*)
<MC07>
09. ゴッドファザー~愛のテーマ 
<MC08>
10. 抱きしめたい(客席まわる)
<MC09>
11. 幸せ
<MC10>
12. 父さん
<MC11>
13. 流浪
---Encore---
14. 炎
<MC12>
15. それだけの愛

*シャレード(1963): 作詞 ジョーニー・マーサー/ 作曲 ヘンリー・マンシーニ /OR アンディ・ウィリアムス、ヘンリー・マンシーニ楽団

 

 

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