こんにちは。株式会社ologの奥田です。
2026年に入り、世界情勢はこれまで以上に不安定さを増しています。
特に中東地域を中心とした緊張状態は長期化の様相を見せており、エネルギー、物流、為替、あらゆる分野に影響を与えています。
そしてその影響は、私たち化粧品OEM業界にも確実に波及しています。
本日は、現場で感じているリアルな変化と、これからOEM業界がどうなっていくのかについて整理します。
■ 戦争がOEM業界に与える“本質的な影響”
まず重要なのは、今回の影響は単なる「コスト上昇」ではないという点です。
構造そのものが変わり始めています。
① 原価構造の不安定化
原油価格の上昇は、単なる燃料費にとどまりません。
・化粧品原料(界面活性剤・油脂・溶剤)
・香料原料
・プラスチック容器
・輸送資材
あらゆるコストに連鎖的に影響します。
さらに問題なのは、「上がる」だけではなく
“読めない”状態になっていることです。
従来は半年〜1年単位で見通しが立った原価が、
今は数ヶ月単位で変動する状況に入っています。
② 納期という概念の崩れ
これまでのOEMでは
「◯ヶ月で納品」
という前提がありました。
しかし現在は
・船便の遅延
・港湾の混雑
・ルート変更
・突発的な停止
などにより、
納期は“約束”ではなく“リスク管理項目”へと変化しています。
これは非常に大きな変化です。
③ 調達の前提が崩壊
これまで多くの企業は
「安く・安定して調達できる海外依存モデル」
を前提にしていました。
しかし現在は
・特定国依存のリスク
・為替変動
・政治リスク
が顕在化し、
“安い”よりも“止まらない”ことが優先される時代
に入っています。
■ OEM業界はどう変わるのか
この環境下で、OEM業界は明確に進化を迫られます。
① “価格競争”から“安定供給競争”へ
これまでは
「どれだけ安く作れるか」
が重要でした。
しかしこれからは
「どれだけ安定して供給できるか」
が価値になります。
多少コストが上がっても
・納期が守れる
・品質がブレない
・供給が止まらない
この方が、クライアントにとっては遥かに重要です。
② “製造業”から“リスクマネジメント業”へ
OEM企業の役割も変わります。
単に製造するだけではなく
・原料リスクの分散
・代替処方の設計
・複数サプライヤーの確保
・スケジュールの柔軟調整
といった
“事業継続のための設計”
が求められるようになります。
③ “仕様固定”から“柔軟対応”へ
これまでの開発は
「仕様を決めて、それを守る」
という考え方が中心でした。
しかし今後は
・原料変更の可能性
・容器変更の可能性
・納期調整
を前提とした
柔軟に調整できる設計力
が必要になります。
■ ピンチをチャンスに変える視点
では、この環境の中でどう勝つか。
答えは明確です。
「変化に対応できるかどうか」
これに尽きます。
・原料が変わっても品質を維持できるか
・コスト変動の中で最適解を出せるか
・納期リスクを織り込んだ提案ができるか
つまり
“対応力そのもの”が価値になる時代
です。
■ 株式会社ologのスタンス
株式会社ologでは、この環境変化に対して一貫した考え方を持っています。
それは
「クライアントの実現したいことに、徹底的に寄り添う」
ということです。
・求められる機能品質を確実に満たす
・外観品質(見た目・使用感)を担保する
・希望ロットに応じた最適な設計を行う
・希望コストに対して現実的な最適解を提示する
そして何より
“できるかどうか”ではなく
“どうすれば実現できるか”で考えること
を徹底しています。
この時代において重要なのは
・一方的な条件提示ではなく
・状況を共有しながら最適解を共に作ること
です。
■ まとめ
2026年は
「不確実性が前提の時代」
に入りました。
しかしその中で選ばれる企業はシンプルです。
・品質を守れる
・供給を止めない
・柔軟に対応できる
この3つを持つ企業です。
■ 最後に
環境が厳しくなるほど
企業の本質が問われます。
株式会社ologはこれからも
“信頼できるパートナーであり続けること”
を最も重要な価値として、
一つ一つの案件に向き合って参ります。
OEMのご相談・ご質問がございましたら
お気軽にお問い合わせください。
株式会社olog
奥田 訓平