今パリに行くべきか? | 波乱万丈ダウンアンダー編

波乱万丈ダウンアンダー編

18歳で渡豪
13年住んだオーストラリアを離れ英国で優遊2年半過ごし
またオーストラリアへ戻ってきました。
宜しくお願いします

おはようございます。

実は私たちブリュッセルからパリに行く旅行の予定が入っていたんです。

13日に起きたパリの同時テロ
そして20日から犯人逮捕に向け厳戒態勢が引かれているブリュッセル

こんな中旅行の計画がたってしまっていた私たち。


日本の大手ツアー会社は、ツアーのキャンセルを無料で行っているとのこと。
大手だと何かに巻き込まれてイメージダウンに繋がる方が大きな痛手ですしね。
学校関係の旅行もキャンセルだとか。
これも本当にパリが危険というよりは、父兄のことを考えた学校の都合だと思います。


しかし、世論としてはキャンセルするのが常識という感じ。


私も不安に掻き立てられ、ネットで情報を漁っていたのですが


日本の外務省が発信している海外旅行ガイドを見ると
プランス・パリもベルギー・ブリュッセルも危険地域として認識されていないんです。



(画像は11月24日の時点の物です)


(画像は11月24日の時点の物です)


「十分注意してください」のイエローすら出ていない状態。。。


これはどういう意味なのか。



日本のサイトを見ていると
「今パリに行くやつはバカだ。」
「自分はテロと関係ないと思っているんじゃないのか?」
「平和ボケだ」

と書かれていました。


それじゃ、パリに行くのをやめて
自宅と仕事場の行き来だけという
普通の生活をしている方が安全なのでしょうか?





それこそ自分はテロと関係ないと
平和ボケしている人なのではないでしょうか?




テロというのはどこでどんな形で起きるかなんてわからないんです。


明日私の住んでいる町がなぜか襲われてもおかしくない。


そんな中で安全な場所ってあるのでしょうか?


今年はテロで亡くなった人よりも多くの人が飛行機事故で亡くなりました。
それよりも多くの数の方が交通事故で亡くなり
それよりももっともっと多くの方がマラリアで亡くなっています。


こんな世界でフランスパリでテロが起きたからフランスに行くのは危険とか
犯人がいるかもしれないからブリュッセルに行くのは危険というのは
確率の話では正しくない。


むしろ確率の話であれば過去のテロを考えて
同じ場所を同日・同時に攻撃することは多くても
同じ場所を数週間から数ヶ月以内に攻撃することは少なかったのではないでしょうか。


しかし、恐怖心が、何悪いことが起きるイメージを植え付け
そのイメージを避けることで「安心感」を与える。


日本もテロと言われる攻撃を受けたことがありました。
世界では今でも話に登るサリン事件。
今でも地下鉄に乗れない人っているのではないでしょうか。


それでは今でも地下鉄に乗らない人は乗っている人より安全なのか。
乗っている人と乗っていない人が次テロに関わる可能性は限りなくゼロに近く、全く同じだと思います。


1995年サリン事件が起きた時、私はまだ日本に居ました。
しかし当時私の生活に何か変化が起きたようなことはなかったように覚えています。
サリン事件の最後の容疑者は2012年6月に逮捕されました。
容疑者がまだ捕まっていない状態なのにもかかわらず
サリン事件の恐怖が世間から風化されるのに3ヶ月もかからなかったと思います。


怖いから行かないというのは普通のことだと思います。


しかし今パリに行っても行かなくても危険を回避したとは言い切れないのではないでしょうか。


私の友達はパリに行くのをやめました。

彼女は今年の1月パリにいたそうです。
その3日後パリのテロが起きた。
チュニジアの銃乱射テロが起きたあのビーチにも
1ヶ月前に訪れたことがあった。
今回のパリ同時テロで一番多くの被害者を出したロックコンサート。
同じロックコンサートにロンドンで行ったとも言っていました。

私いつもギリギリすぎる。
そう彼女は言っていました。


彼女は賢くテロを回避していたわけではありません。
わざわざ危ないところに行っていたわけでもありません。
彼女がテロに合わないで済んだのは運以外のものではありません。


私はいつもテロが起きた場所からかなり遠くにいました。
それは私がおとなしく安全な生活をしていたからでも
賢くテロを心配しながら生きてきたからでもなく
ただただ運が良かっただけなんだと思います。


テロの被害者はどうでしょうか?
危ないところに行っていた?違いますよね。
何もおかしいことをしたわけではなく巻き込まれて亡くなったのです。


キャンセルするのがいいとか良くないとか
行くのがいいとか良くないとか言っているんじゃないんです。


ただ私は思います。
迷ったってしょうがないんです。
テロは起きる時は起きるし、起きない時は起きない。


危ないところには行かないほうがいい。


それじゃ本当にパリは危ないの?
いつまで危ないの?
安全なところってあるの?
何が正しい答えなの?


毎日悶々と考えている私に太郎は呆れていました。
太郎は最初からこのホリデーをキャンセルする気は無いようです。


太郎曰く、今パリに行くのは正しいことでも間違ったことでもなく
勇気のいることでも、覚悟がいることでもない。
確率ではゼロに近いテロに合うか合わないかと恐れて行動するのは愚かなんだそうです。


ま、頭では分かっているんですけどね。。。


しばらくは様子見が続きそうです。


ちなみに、厳戒態勢状態のブリュッセルには行かないと決めました。
こんな状態でブリュッセル観光もできないだろうし、
警備に当たっている地元警察のご迷惑になるわけにもいかないので。


あと心配でしょうがないタイプの人はホリデーキャンセルが正しいと思います。
楽しめないとホリデーの意味はないですから。


↓ ポチッと宜しくお願いします