駒澤大学開校130周年記念棟は、2年後の平成30年4月の利用開始をめざし、順調に工事が進んでいます。この建物には、各種教場をはじめとしてさまざまな施設が入ります。

建物全体の通称名は、禅語の「耕雲種月(こううんしゅげつ)」から採り「種月館」といたしました。「耕雲館」(禅文化歴史博物館)に隣り合う新棟に「種月」の名を冠することで、皆さまにあらためて本学の大学文化としての禅文化を受け止め、大いに学修・研究・業務に励む場としていただきたい、との意味を込めています。

現在は↓

イメージ 1



耕雲種月 とは
「雲に耕し、月に種える」と訓読する。耕雲とは雲の下で耕すこと。種月は月の照らす中で植えること、あわせて労苦を厭わず耕作して種を播くこと。古くより禅僧は自分たちで田畑を耕して作物を生産したことから、苦心労役を厭わずに弁道修行に精進するさまをもいう。禅僧の自由洒脱な境界のこと。『大智禅師偈頌』に「伴を借りて異類中に経過し、耕雲種月、家風を起こす」とある。似た表現に「釣月耕雲(月に釣り、雲に耕す)」ということばもあり、『永平広録』巻8に「西来の祖道、我れ東に伝え、釣月耕雲、古風慕う」とある。

(佐藤秀孝)
出 典 『禅の思想辞典』
出版社 東京書籍


駒澤大学ホームページから抜粋